Modeling note        file 26
  YAMAHA YDS 1959 ASAMA RACER仕様     連載4回予定
 2月18日   フェールタンクの工作他    第3回
 
タンクつくりで足踏み

YDのフェールタンクはあまり複雑な形状でもありません。
サイズも大きいので工作は簡単と先送りにしていましたがフレーム塗装も終わるといよいよタンクつくりになりました。09年にベントレー電気自動車のボデイつくりで苦戦したケミカルウッドを引っ張りだしてみましたが、前回の悪夢のような作業が思い出されてこの段階で挫折感でした。まず木工用の工具が無い。工作経験が殆どない。何かプラ素材に変更する屁理屈を考える始末でした。
「そうだ、重量が重くなりすぎる。展示スタンドでステップに負担がかかり折れるかも」・・・・実際、あとでグラム秤で出来上がり想定で控えめにみても52gが見込まれました。プラ素材は正確な数値で19g(中空)です。
こんな事ばかりでして遅れがちな製作が更に足踏みをしています。
プラ素材に変更したけれど

写真右
 タミヤ2mmプラ板の貼り合わせで粗仕上げの段階。

写真下左 仕上がり状態で下地塗装まで済ませている段階です。ところが塗装して始めて気付いたのですが、どうも形に違和感があります。タンクの形状が単純ですから曲面の微妙な誤りが原因でしょう。

写真下右 結局、貼り足しをして削り込みを加え修正(新たに作ったほうが気分的にも楽です)した最終版です。 未塗装ですが左右、どちらもあまり変わりませんね。最初から甘く見たタンクつくり、グンゼのYDSのイメージもあって痛い目にあいました。

シート

YD・YAに共通するストッパーシート。熱加工でも作りにくい曲面、
03mmのプラ板を2枚重ねて緩やかなカーブを出しています。2枚構造にすると工作は意外に簡単に出来ます。
シートとタンクの組み合わせ

懸念していたシートとタンクのバランスを確認。
仕上げはともかく、イメージしたYDのポイント部分は何とか見えたようです。実は不得意な作業のひとつニーグリップのラバーを貼りつけなくてはなりません。色んなスポンジを試してみましたが円形の断面が汚くなり上手く進みません。質感の問題もあって未解決のままで進んでいます。

チョット休憩

プラ素材のパーツつくりが連続してくると全く白けて?引きますね。
59年浅間ホンダRC160の成果を少し
この年の浅間レースはクラブマンレースと表立って発表されていませんが、メーカーチーム工場レーサー出場する共催大会の形式を採用しています。したがって複雑なレギュレーション(あくまでもメーカー立場、クラブマンの資格など全て丸く収まる総花的な組み合わせ)でスタートしています。したがってこのマシンとあのマシンのレースは無い、もし戦えばどんな結果だったか、工場レーサー対市販レーサー、大方の結果は予測できるのでしょうが勝った、負けたのよりもそのマシンが競技の中ではどんな走りを。またライダーによってそれぞれのマシンが生かされるのか。別の意味で興味が尽きないのですが。



  珍しいカラー写真で撮られたスタート風景
HONDA RC160の勝利(ライト級250cc)出場マシンは工場レーサーに限定
1位鈴木義一 2位島崎貞夫 3位田中健次郎 4位佐藤幸夫 5位ライラック
6位増田悦男CR71  
 参考・クラブマンレースの成績で出場資格を得た野口種晴ヤマハYDSはRC勢に単騎挑戦、中盤まで上位を占めてYDのポテンシャルの高さを見せ付けました。

前輪左右

リム、タイヤ口径を小さくして歪みや継ぎ目を心配していましたが補修箇所を探すのに・・・・少し言いすぎですのようですね。
後輪左右完成

こちらはサイドウォールを若干削り前輪とのバランス重視の加工をしています。
リヤスプロケットはゴムチーンを採用するために1/2だけ歯がある変則的な形です。

塗装を済ませたフレーム

タンク・シートの位置合わせは塗装前にすませ取り付けて済ませておくのですが、今回手順が誤りフレームのあちこちにプラ素地が見えています。多分再塗装になるでしょう。

写真下 エンジンブロック
プラグ、キャップなどが未加工です。
エァクリーナーは薄めのシルバーにセミマットのクリアーを
オーバースプレーして地味にしています。少ない資料からの判断ですが多分近い色合いだろうと思います。
量産YDS−1のようにタンクと同色の鮮やかな着色も見受けられますが、それはあとで補修部品として組み込まれたものだろうと推察します。


ハンドル

やや長いレバー、そしてエンドのボールが平たくされているのがYDの特徴のようですが、手持ち資料ではボール付きのものが採用されているようです。C社のGPレバーがずっと品切れでやむ得ず鉄レバーそのまま使用しています。

写真下 リヤサスペンション完成品
前にご説明したようにアルミロッド、プラロッドの組み合わせで製作しています。コイルは内臓型です


写真下中 回転計完成品
トップブリッジに付ける簡単なホルダーとメーター本体で構成されています。回転計文字盤にヤマハの音叉マークがチャンと付けられています。Sさんいつもご協力ありがとうございます。
その他の小物部品

プラグキャップ、キックレバー(クランクケース左側面)ブレーキぺタル、シフトぺタル、ステアリングダンパー、ステップ類、いつものようにまだ排気管が出来ていません。それと車番と一緒に小型風防が未製作です。

写真上左 スプロケットYAと同じと思い込みしていたら完全に間違いでした

やっと向こうが見えてきました。次回は完成編をご紹介するようにしたいと思っています。


 2月23日       部品つくりが完了                       第4回
今回が第4回で完成編の予定でしたが。

未完成の主要部品が相当あってとても全てまとめるのは難しいのではと・・・・・完成は次の第5回を予定しました。
いつものように、工作で不調が続くと出来上がった部品をキットみたいに広げて気分転換を図ります。こうしてみると意外に点数は少なく見えるものです。
ゼッケンプレート

未工作の部品で前方にアクリル小型風防と一緒にゼッケンプレートが付けられています。いつもの手法で1時間もあれば出来ると思っていましたら大変なことを見落としていました。割合高さのある風防と強度を保つためか良く分かりませんが、メンバー状に肉抜きがされていました。薄い真鍮板02mmで挑戦しましたが私の金工技術では単にデコボコの板が出来ただけでした。少し厚みは増しますがプラ板の重ね加工それらしくできました。
横のホルダーはフロントフォークに取り付けられています。実車では軽量孔が1個空いてますが、それこそ強度の問題で省略しています。
何度も出てくるフェールタンク

下地塗装が終わり乾燥も済ませた状態です。
ニーグリップラバーを予め準備しました。オレンジイエローでお世辞にもヤマハらしくない色合いです。
タンクの塗装が終わってチョット合わせてみて驚きました。やっぱり変な感じです。
フロント・リアーフエンダー

クロームメッキが正しい完成色です。今回も下地段階から6000番とコンパウンドと下地仕上げに努力しましたがやはり金属色は難しいですね。新しい塗料がたくさん出ているという情報を聞いていても次回からと先送りになっています。塗装自体が不得手なのですから、もっと勉強しなくてはいけません。

フロントフエンダーは大きくて目立つ部分だけに気になります。
排気管

とても長い工程を経てやっとできました。
黒い耐熱塗装の仕上げであればもっとイージーゴーイングでやれるのですが、これもメッキ仕上げです。したがって曲げ加工の少しの歪や継ぎ目の処理をキチンとやっておくべきで、この作業で始めて模型つくりが負担に感じました。取り付けはフレームのステップ後方から吊り下げられています。
吊り金具以外全て、プラ素材の加工です。
シート

塗装も終わって完成したシートです。
タンクとシート

基本塗装を済ませたタンク、シートですが、実はタンクは
まだ仕上げ塗装に入っていません。タンクマークのヤマハの白文字のロゴが準備できていません。デカルつくりでまたもや苦戦を強いられそうです。4回連載が5回に延長した理由かも知れません。


次回は本当に完成編をアップします。

 Modeling noteにもどる つぎのページ第5回に            トップページにもどる