Modeling note File 10
ヤマハ125 YA−A 125cc 1957年 第2回浅間火山レーサー
 第4回  8月9日 前輪周りのつづき

ブレーキドラムの芯材

Yシャツの釦のような丸いプラ板です。
小さな円盤が間に入りますが、実車のフインの枚数と
一致させるためにプラ板の厚さを設定します。
今回も05mmと05.5mm(03mmプラス02.5mm)で
組み合わせています。

この作業は旋盤が使えませんから、ルーターで
削りだして紙ヤスリで最終仕上げと単純ですが
結構時間がかかります。手抜きをするとフインが微妙に
デコボコして目立つ代物です。プロターキットの場合
是非、手を入れておきたい部分です。


F・フォーク

インナーチューブは3・4mm径アルミパイプを磨き出して
います。ボトムケースは5mmのプラロッドをテーパー状に
旋盤で削りだしています。
右側のケースの突起部分はブレーキドラムを固定する
ラグです。まだフエンダーができていません。
(前輪が無くても図面があるので出来そうなのですが、
フエンダーとタイヤのクリアランスがしっくりしないので、
眼で見てジャストが一番と先送りにしています)

アクスルシャフトは2mm径洋白線を標準仕様?に
しています。
F・ブレーキとハブ

ちょっと難物の前輪ハブでした。YAのこの部分は
市販マシン同じレベルの片ハブが採用されていました。
直径11mmのハブに36個の穴(05mm)を空けます。

不老隊NOGRYUさんの自転車のハブは
確か7mm径だったと記憶していますが・・・
そのサイズと比較すれば何てことはないのですが
組み上がるかどうか不安です。
ハブは路面からの雨水浸入を考慮されたリブがついて
いるように見えます。したがってブレーキパネルは、
上から被さるような形状できわめて薄いものになりました。
R・スイングアーム

後輪アクスルシャフトの真上にリヤサスがあるため
随分大きな三角のプレートが採用されています。
YA1市販車はブランジャーサスを採用しておりYA−Aは
全く異なる形式です。
トルクロッドは帯板に軽量孔が空けられた簡単なものです。
最初アルミ板05mmでつくり、同じように軽量孔を空けると、
簡単に折れて08mmにしないと強度不足で駄目でした。
結局プラ板05mmで孔の間隔を僅か拡げて逃げています。
せめてピカピカに仕上げてプラ材ででないように見せたい
とか思っています。
後輪ハブとパネル

特にご説明する部分もありません。前述のブレーキドラムを
組み合わせると完成します。
先に作っているリムと合わせて塗装作業が終わると、
初めて前後輪が完成、フレームに進んで仮組みが可能に
なり、やっと平面図面と違う細かな修正が可能になります。
何とか足が出来た?見通しがついたが正しいでしょう。

併行作業で今回もプラ材使用で細かい前後輪のレバー類を
工作中です。
 第5回  8月18日 メインフレーム
メインフレーム

早めにフレームの基本部分を作らないと、
これから全ての工作が進展しません。
楽しい小物つくりは中断してフレーム
作成に集中しました
Eグリーン製の2・5パイプを使っています。いつものように曲がり部分を分けて
熱加工して、図面の合わせて適宜に
切断し、1・2mmの芯材を入れて
組み立てています。
プラパイプは強度ではロッドに
劣りますが繋ぐ工作では真円で
狂いがなく段差が付きません。
後の修正作業が皆無です。
但し接合面が弱いので2日くらいあとに
瞬間接着材で補強しています。
Rスイングアームの仮組み

後輪のハブ・ブレーキの収まりを
仮組みして図面と確認します。
成型部品と違い1mmのプラ材を芯に
して接着しているだけですからパーツ
単体では非常に脆弱と言いますか、
容易に曲がったり捩れたりします。
ともかく完全接着まで時間をかけるよう
にしています。


今年の夏休みは身内の用件が多くて
殆ど作業が進展していません。
また手順も資料の検証が出来た
部分から先に取り掛かる変則工程に
なっています。
 
  余談です!

自由のブルース
日テレ系のTVお笑い番組(土曜日22:00)エンタの神様のなか、
エンディングにレギュラーで出演している若い芸人さんにはまっています。
犬井ヒロシという芸名でギターを抱えて自作のブルースを歌います。
ブルースはあまり上手ではないと思いますが、自由のテーマと
最後の軽い落ちに妙に共感を覚えています。

「模型を作るか、作らないで置いておくか、それはあなたの自由だ」とこんなのりです。
「プラモ・イズ・フリーダム・・・会場の皆さん一緒にどうぞ・・・合唱・・・・」
「しかし模型作らないで押入れ一杯なったら棲むとこなくなるで・・・」と・・・・・・


くだらないお話を紹介しました。その番組観る、観ないは自由です。

 第6回  8月27日 シリンダー

シリンダーヘッド

市販車YA−1のシリンダーヘッドは浅いフインで後方に
緩やかな角度で低くなっています。
しかし、このYA−AのヘッドはあとのYD1ツインの原型の
ようで深い直線的なフインで構成されているようです。
右から外側の垂直フイン・中央はヘッドの面になる部分・
左側はスペースに入れる部分(実物では燃焼室)

まだ05mmのプラ板を切り出した状態でプラグや
ヘッドボルトの加工はしていません。
シリンダー

同じく05mmのプラ板を加工します。AJSのキットと
同じような構成です。シリンダーは逆台形ですから
予め9枚のフインを重ねてずれないように2本ボルトで
固定してから、ボトムからがトップに向けて大きくなるように
テーパー状にルーターで切削します。
そのあとにスペーサー(小さい平板)を貼ります。
このシリンダーの特徴はボトムから4段くらいにポート部分が
左右に張り出しています。
楕円のプラ板を追加して重ねています。
シリンダーは黒色ですから、そんなに目立つ部分では
ないと思いますが・・・・・

排気側と吸気側に同様の平板を貼っています。
左が出来上がったヘッド、プラグ台座やヘッドボルトを
追加しますと素材だけでもらしくなってきました。

右が最終的に組み上げたシリンダーあえて側面から
みましたがポートの膨らみは殆ど見えません。

切り込みはシリンダーボルトがシリンダーの外にあります。
実車は多分8〜10mm径の長いボルトが
クランクケースに植えてあるようです。

1956年の春頃、記憶が少し曖昧なですが、当時のヤマハ発動機の代理店で西日本モータースという
会社がありましたがそこの営業マンの人から電話がありました。
「富士登山レースの2位入賞マシンが展示デモに入庫します。良かったら見てやって下さい」
お誘いがありました。外観から見ると市販車そのままで特別変わったところもありませんでしたが、
夕方閉店後に試乗しようと代理店の前の50m道路でライトも点けず、ノーヘルメットで、
散々走り回りました。(良い時代?ですね)市販車とは全く別物のエンジンで凄い動力性能でした。
「シリンダーが違うじゃないの、こんな大きなブーストポートが付いている」「ヘッドの膨らみも違うよ」
「排気管の材質も違うし消音器の替わりに細いパイプが」・・・・・・・・・

いろんな違いを発見して得意がって大騒ぎしていました。整備担当の社員が曰く
「排気音が少し高いしチャンチャンと響くような音でしょう。マフラーと違います。
だからこれはチャンバーと呼びます」
この駄洒落は今でも忘れませんが、
チャンバーの言葉を知ったのはこのときでした。
工場レーサー、この場合ファクトリーチューンのマシンですが、その性能の違いには正直驚きました。

 第7回  9月2日 小さな部品つくり
クリップハンドル
Fフォークのクリップ部分の留めが1本ボルトか2本か、
写真で判定できていません。今回はカウルに隠れるので
殆ど見えない位置になるのですが、新事実が発見できたら
修正します。

ステアリングダンパー
直径5cm前後の大きなものが付いています。色から
判断すると黒い合成樹脂製と判断しています。
プラロッドから旋盤で削り出してみましたが失敗しました。
2・5mm厚のプラ板(輸入品)から加工しました。
レバー類はC社製のボール部分を含めて削り取り
ワイヤー調整ノブなどを新たに追加しています。
中央の部品はアクスルケースです。

プラ材質にこだわっているのですが、レバーは在庫
がたくさんあった事と、どうみても私には工作不可能の
パーツだからです。
Fフォークのブラケット
やっと何とかプラ板から作れるようになりました。
ボトム側の形状が今ひとつ絶対ではありません。
上の部品
チエーン引きです。平板にボルトが飛び出している
形状でスイングアームの後端が曲げられてそこに
切り込みに嵌め込むようになっています。
プラ材ですから工作途上何度も折損して
半日近くかかりましたが、眼は痛くなるし散々でした。

下の部品
前後輪ハブパネルに付くのブレーキーレバーです。
レーサーにしては面白い形状のワイヤー端末です。
1mmプラ板を01mm薄くして作っています。
Rサスペンション
きわめて単純な形状で資料写真をトレースしたようなものです。
06mmくらいのメッキ線でコイルを巻きます。(通常最後の工作にしています)
ライト級に出場の250YDも同じサスが使われていると
外観判断していましたが、よく見ますと倒立に
取り付けられているマシンの写真もありました。
資料からチョッとした違いを見付けたりするのは
割りに簡単ですが、資料から部品を作るのは大変です。

あとで面倒になっていい加減な工作になりそうな部分を先に手がけました。
多分エンジン全体が完成してタンク・シート・カウルが主要部品で残ることに
なります。タンク・シートについてはあまり時間はとらないと思いますが、
一番の問題点はやはりカウルだと思います。
いつもはカウルなしで製作していますが、この浅間レーサーはドルフインカウル
が決め手になります。プラ板をどう曲げるかそればかり考えています。

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