File 13   YAMAHA TA125 1973
 4月19日 第 フレーム工作のつづき
これは前回第6回の終わりの写真です。
ページを変えたので、前後の脈略が全く見えない
ので繰越したものです。



ステアリングヘッドにメインフレーム、そしてダウンチューブで
構成される基本形だけで終わっていました。
今までフレームは相当数作っているので、
ここからは「早くできるぞ」と思っていましたが、
思ったとおりには進みませんでした。
TA125は市販レーサーですがフレームをはじめ
主要な部分でたくさんの量産車のパーツを転用しています。
特にフレームの構成はパイプと高張力鋼板を巧みに
組み合わせたダイアモンド型です。
高負荷のかかるヘッドまわり、ステップ、サスペンションなど
には裏表から鋼板を溶接して補強されています。

写真の三角形の部品はステアリングヘッドを補強する
プレートでメインフレーム、ダウンチューブ、シートレール
の3点を受け止めている部分です。
実はタンクにかくれて見えないのですが、
今回は手抜きせずに作ってみました。
プレートを付けてあとで、予め作っていたシートレールを組み付けます。シートレールエンドは熱加工して曲げた別部品のパイプを継ぎ足しています。
2・4mmエバーG製のパイプを使用しています。
シートカウルに入る跳ね上がりは最後にガスライターで
焙りながら曲げています。

失敗すればもう一度作ればと思うと、意外に1回で上手く
角度が出ました。(ライターの火炎は最小の位置で)
併せて、ステアリングヘッドの部分も別に曲げた同じ
パイプを接いでいます。このパイプは1・2ロッドが
ピッタリ入りますから接続は容易です。

これはシートレールから下にさがるダウンチューブです。
パイプ先端の処理について「エエッ」と思われるでしょうが、
実車でもパイプエンドを平板に溶接して、それからメイン
フレームを支える鋼板のボックスに直付けしています。
上の写真の状態に追加されるのですが、このチューブが
付くことでほぼ基本は出来上がりになります。
したがって何度も歪みや捩れをチエックして精度を上げる
必要があります。
上の写真のパイプをシートレールに組み付けました。
リヤサス取り付けのプレートで補強されます。
ヘッドと同じように、このプレートも裏表2枚で構成されて
その間にはボルトがとおるパイプが入っています。
ここは特徴的なフレーム補強が後方からよく見えます。
やはり手抜きせずに両面から加工しています。

片方だけ組み付けて、未工作の部品は手前に
置いているのは、ステップ用のサブフレームです。
上側はダウンチューブに溶接止めされていますが、
下側の支えは、後輪スイングアームのピポットと
同軸で受けています。
プラ工作では固定はもっとあとの工作がいいでしょう。
何度も外れます。特に熱加工をしたプラ素材は
硬化してプラセメントが使いにくくなります。
これ何?
これもサブフレームのステップが付く部分の
補強プレートです。何度も言いますようにパイプを
裏表から挿んで補強しています。
勿論、間にはボルトがとおるパイプがあります。
従来であれば2mm厚のプラ板で簡単に済ませるのですが、
パーツリストには見えない部品には透視した点線があり、
やっぱり工作を続けました。
こんな小さな部品を同じ形に4枚を切り出す、これはまさに
野球の0:0のスコアと同じ感覚で、じっと息をこらして
我慢しかありません。
スイングアームは3・2mm径のロッドで実車と同じ
ジャストサイズになりました。比較的簡単な形状です。
写真では見えませんがアクスルシャフトがとおる平板に
片方だけボルト穴があります。このスイングアームも
量産車からのそのまま転用されているのでしょう。
チエーンケースの止め穴でした。

プラパイプはダミーです。決められた間隔を固定させる
ためのものです。
ダイアモンドフレームの鋼板ボックスを挟んで可動する
仕組みです。
ここでも上下から鋼板平板で補強されています。

今回この補強部分には05mmのプラ板を使っていますが、
スケール換算では厚過ぎる、03mmを使うと、やはり強度
不足で駄目でした。
コメータとCDIユニットが付くフレームの前側です。
馬蹄形のリングに4箇所でタコメーターを留めるように
なっています。
その下にあるH型の金具?がCDIユニットを
取り付ける部分になります。1・5mm真鍮パイプですが、
ほぼ換算値どおりです。
金属加工は不得手ですから、メーター取り付けの
4箇所のネジ穴空けは最大の難関でした。
組み付けが終わったフレーム
仮組ですからネジ止めしていますが、
塗装のあとで金属ボルトに取り替えます。
さらにタコメーター用のサブフレームを追加。
タンクしたのパイプはカウリング用のサイドステーです。
未工作は点火コイル取り付け
穴(飛び出している)が残っています。
コイルは巻き線が露出している
トランスタイプの形状で面倒な工作になりそうですから先送りしました。





フレーム工作で随分手間取りました。
過去、いい加減の工作で痛い目にあっているのできわめて慎重に作業をしています。早くタンクやシートに移りたいのですが、気ばかり焦っています。

第7回終り


5月6日 第回    ガソリソタンクとシート他
寄稿写真から

4月29日(昭和の日)祝日に「ツインリンクもてぎサーキット」で旧車レーサーの走行会が開催され、その時のスナップ写真をSさんから送って戴きました。貴重な写真ですから皆さんにご紹介しました。

完璧にレストアされてしかも完全走行の状態のマシンを見ていますと1:9の世界がより小さく、さらに遠いものに感じます。

Sさん有難うございます。


ガソリンタンク

写真左上
予め中空で素材ブロックを準備していたものです

写真右上
10日間乾燥させたブロックをルーターで削りだしてサフ吹きして再度修正した状態です。

写真左
さらに架装フックを追加、タンクキャップの位置決めが終わりました。TAのタンクはRD56と同じようにニーグリップの下に長方形の張り出しがあります。既に別部品で出来ていますが、塗装が別色ですから分離したまま工作をしています。
リヤサスペンション
少し疲れも出てジャンクパーツでと、とうとう安易な方向になりそうでしたが、構造が全く違うために全て作ることになりました。バネレートが3段階の可変式になっています。さらにダンパー下部はスイングアームを挟むU型の金具が付いています。したがってラバークッションはアーム側にあります。
コイルは06mmのメッキ線を巻きますが、塗装が終わっての作業です。

サス1本に13個の部品で構成していますが、面倒でも詳細図面があるかぎり手抜きは駄目とあとで声高に言っています。
Dスプロケット
今回チエーンはプロターのプラ製を転用しました。
このチエーンはタイヤと同質の素材のため経年変化が出ます。いつもはアルミ06mmで作っていましたが、タミヤのプラ板であれば侵食されないので、05mmを使って切り出しました。理由は中抜き工作が金属では到底無理だからです。

フロントフエンダー(写真下)
多分素材はスズキRK67に付属していた部品だと思います。
非常に幅が狭くてそのままでは使えません。1mmプラ板と1mmの真鍮パイプを組み合わせて加工しています。右写真は下地塗装をしてほぼ出来上がりの状態です。
クランクケースカバー
中断していたカバーにオイル注入孔、キックシャフト、
チエンジシャフト、チエーンケースなどを追加工作をしました。
タンクマークとデカル

1:1のタンクマークと1:9の比較、1:9はRD56のキットを使ってTD−1プロトタイプを作ったときの余りものです。小さなメーターデカルはTA125専用にとずっと前に杉山さんから頂戴していたものです。プロターのデカルもそれなりに良くできていますが、圧着式ですから失敗は許されません。
写真左
チームバンビーンのステッカーも見えるクライドラー50。
プロターのキットがほぼそのまま組まれたみたいですね。
奥にあるのは多分CR110でしょう。シートが少し違うような
気がしますが。私の記憶もかなり曖昧なので?


写真右
95番イタリアマシンでルーミーSS52(2ストツイン)
この排気システムでどうやってパワーを搾り出すのか謎です。
109番MVアグスタ125シングル、市販レーサー「コルサ」
04年にフルスクラッチ製作で楽しませてくれた思い出のマシン。
手前の98番はよく分りませんが、グッチかなと思います。

恒例?(お許し下さい)

ここまで出来た部品を揃えてみました。
実は楽しみの部分もありますが、この段階で残り部品の確認と製作の優先順位、そして不得手な塗装作業の手順を組み立てています。
毎回のことですが排気管を完全に忘れています。
図面にはサイズも書いていませんでした。
シート

台座部分は1.5mmプラ板を熱加工で
軽く曲面をつけて張り合わせています。
シートクッション部分は2・5mmプラ板をL字に
貼り合わせたあと台座に合わせて整形をしています。厚い1枚板にする理由はセミマットの塗装の場合、時間がたつと何故か重ねた場所が見えるからです。多分塗装技術と下地処理が不十分だからでしょう。
台座部分を下地塗装して仕上がり具合を確認した状態です。最終的にはシートカウル内にオイルタンクを内臓していない国内仕様にしました。
点火コイル

英語のCのような形状の部品がコアと呼ばれる
珪素鋼板を重ねたものです。下の部品は銅線を
巻いたコイルの部分です。実際は英語のOのような形でコイルの中心にはコア部分の鋼板があります。模型では別に作ったものをカチンと間に押し込んで組み上げ、絶縁ワニスみたいな塗装で表現していこうと思っていますが。多分最終工程になるでしょう。

レーサー走行会のスナップ

ホンダマシンが勢ぞろい。
手前から3台のCR110、
珍しいのは市販仕様のままでアップマフラー付き
奥の2台はCR92、赤いフレームは販売されたかどうか何れにしても素晴らしいコンディションで保存されているのはうれしいですね。
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