Modeling note ヨシムラスズキGS1000R鈴鹿8耐1980


 この写真は初詣で撮った博多祇園山笠で有名な櫛田神社の中門の
 天井にある見事な「十二支」の彫り物です


新年おめでとうございます

ホームページ長期間の休載をお詫びします。お仕事や遊びごとに間口を拡げ過ぎ、併せて経年の無茶が積み重なり、旅行先から帰福して空港で倒れ込むような有様で、緊急入院という結果となって2ヶ月以上のベット生活をさせられました。今回の入院で最も辛いのは孤独への挑戦でした。外部との接触を禁じるために面会謝絶、外出禁止、院内のポスト投函も看護士さんが代行する・・・ただひたすらに安静にして回復を待つだけでした。勿論、パソコンなどは使えませんし携帯電話は使用禁止、仕事や家のこと工作室のことなど考えると気分が滅入ってきますが・・・・・・・「まあ、命に関わるような病でも無いし仕方ないや」と言い聞かせながら何とか完治にこぎ着けました。むしろ模型つくりは上手くいくのかなとそのほうがむしろ心配でしたが、家族からは気楽な人間と烙印を押されています。ともかく中断しているGS1000Rを工作の続きを開始しました。細かな部品製作の連続です。今回は先ず全部品を作っていくキット工作が出来ませんからブロックごとにまとめるようにします。


 1月15日   第回 細かい部品つくりからスタート
フルスクラッチ製作の場合には正確な1:9平面図を準備して
います。普通に言うと左右真横・真上・正面・後方これくらいは
丁寧に書き出しをしないと組み上がりません。

ところが現実問題として、作品を見るとき図面どおりの視点から眺めるということはほぼありえません。実際には図面では読み取れない斜め横とかの微妙な位置で見ています。当然平面図面には部品の縮尺サイズを書き込んでいますから、そのとおりにやれば、必ずキチンとスケールダウンが生まれる筈なのですが。
いつもは変な部品や新しいパーツを考える時、立体的スケッチを
書いて部品の構成と大方のニュアンスを把握するようにしています。ところが今回は病院で時間を持て余していましたので、左の写真のように全部品ごとに細かく(大雑把ですが)書き出して使用素材や組み付け手順まで事前に検討してみました。
始めるとA4版5枚からなり大変な作業になりました。

しかし、この事前作業は非常にためになります。パーツの構成上
どうしても納得できないコダワリ部分とかポイントが浮かび上がりあまりいい加減なことが出来ないことでした。



ステアリングヘッドから前のメーター周りのパーツ構成です
ステアリングヘッドからカウリング正面まで延びた大きな
タコメーターステイです。
特異な形状で半月型のフレーム枠に小さなラグ板を介して、
ラバーマウントされています。
この工作になると、金属は嫌だとか不得手とか言えずに、
全て真鍮素材で組み立てています。金属パーツの利点は
自分の不注意で簡単に折損しないことでしょうね。

ステアリングヘッドまわり(回転計を中心にした細かな部品を
作り揃えて最終的にそのブロックを完成させる手順に)から
スタートしています。
1:9タコメーターの文字盤、貼り付けパネル、ガラスの3点
ご存知のように80年ヨシムラマシンにはスズキGPチーム
からパーツ転用が散見されます。
良く似たようなものではなく、実物どおり3,000回転以下表示なし、
マキシム13000回転、しかもSのマークまで付いた凝りよう。
私が苦心しても出来ません。静岡県のSさんのご協力によって提供された素晴らしいデカルです。
粗い工作面が丸見えですが、パネルとガラスは私が切り込みをしました。
タコメーターボデイ(下側から見た部分)
ボデイ本体に夜間照明用のランプ電源があるように
見えるのですがその位置と詳細が分かりません。
他社のメーターから判断すると・・・・およその位置に
ターミナルを付けています。デフの形状はこんな形でしょうか。
修正可能な場所ですからお気楽仕事になっています。

次第に製作者でも忘れてしまいそうな部品群です。
タコメーターのステーの真下に付く高圧コイルとそのホルダーです。
この高圧コイルの円筒型の形状は当時のやや大きいタイプです。
トラブルが出ないように通風のいい、この場所に設定したようです。

(そうですね、何故か高圧コイルは熱源から遠ざけている
配置は多く見られます。
電気的にはあまり熱に対して神経質になることもないのですが・・・・・)
メーターステイ左側ですが、お伝えしたいのはグレイの蓑虫のような
部品です。
ヨシムラのスズカ8耐マシンについてはRG500の部品に見られるように電気配線は市販GS1000のワイヤーハーネスをそのまま転用しているようです。沢山のカプラーを包み込む相当に大きいゴムカバーがこんな位置にマウントされています。格好いい部品でもなく工作は面倒なのですが、多分付けないと、あとのワイヤリングで収集が付かなくなりそうですから予め準備してみました。
写真左
素材のままではどんな事になるのか。
ともかくタコメーターを組み上げて見ました。
黄色の細い電線が後述のハンドルスライドスイッチの
位置です。
メーター指針はイエローです。私の技術で手書きなどは
とんでもないことで、デカルを切り出して貼り付けています。


写真下2枚
高圧コイル2本の配線やヘッドライトに繋がるカプラーを
追加してチューブにタイラップで縛っています。未装着は
カウル留めのパーツです。
クリップハンドル
いつもはコスモさんの部品を基にして、小加工を加えて
楽な工作をしていますが今度は全てプラ材を使って作りました。
工作は至って困難(接着剤に頼る張り合わせていく行程では
強度が低く、射出一体整形と比較されない)
例えばキルスイッチのベルトの場合、実車でも1mm厚程度でしょう、1:9スケールで05mmは論外なのですが
ある程度の妥協が必要になります。しかし部品としては個別に
完成したものを組み合わせる喜びもあります。

ブレーキ液室は別製作中です。蓋が特徴的な事と
キャップマークも静岡Sさんから病院に届きました。
キチンと作りたいと先送りにしています。
同じく厄介なパワーレバー
2・5mm厚のプラ板からカッターとヤスリで削りだししています。途中何度も似たようなレバーがないかとと脱線しかけましたが幸い?1:8のスケール違いにしか見当たらず、最後までひたすら削りだしました。
1個ならいいのですが、左右対称を2個も作る・・・・・

金属加工が出来ればアルミ板から出来るのでしょうが、
しかし、実物は黒の半艶塗装されたもの、するとアルミの光輝ピカピカは無意味になるぞ。やはり私にプラ材しかないのだ。変に胸張ってストレスを発散しています。
写真左
アクセルケースの素材ですデュアル巻き上げの大きな部品に
なります。取り付けネジなど未工作でこれから仕上げになります。

写真中央上
クラッチ側のアジャスター実物はアルミ製でサイズが、ひとまわり大きい気がします。確か6個の軽量孔があるようです。挑戦しましたがバラバラになって諦めました。
見えないからいいよ。トンでもない良く目立つ場所です。

写真右
Fブレーキ左右連結金具。工作途中の産物と思っていましたが、中心に06mmの芯線が貫通するので一体で加工しパイプの付け根の強度を保つようにしています。
写真左(これは何?)

とても分かり難い部品のひとつです。
スズカ8耐はライトオンが1時間。ヘッドライトスイッチです。
市販車のハンドルについているグリップスイッチの
上半分をタコメーターの横に平板を介して取り付けてあります。
勿論、右は前後に移動するスライドノブで合わせてスイッチ1個です。ここらあまり外観にこだわらないはヨシムラらしさ?でしょうか。
飛び出している足は位置決めと真鍮版に付けるために
焼き止め用に長くしています。
左右ハンドルを別々に拡大写真で。
入念?な工作をしているつもりでしたがアップに
なると作業精度の粗さと雑さが歴然して驚いています。
グリップには緩み防止で3箇所のワイヤーリングが施されています。(グリップは1:8CB750のパーツを1:9のサイズに小さく削り込んで転用しています)赤い釦はキルスイッチです。





一応ハンドルまわりは完成しましたが、次の課題が心配です。昨夕加工を試みているのですが、手を加えるほど劣悪になりそうです。失敗の経過も記録しておきますが。
       
        ・・・・次回につづく・・・・・・
  25 第  細かな部品つくりのつづきです








前回ハンドルのトップブリッジの失敗について触れましたが、実物がフライス仕上げの少ない段差をつけて中心に盛り上がる独特のものから、同じようにヘヤーラインまで表現しようと試みた事が、自分の技術を超えたから無謀な挑戦でした。

前回更新から10日間、あれやこれや行程上先送り出来ない部品消化して、ひたすら地味な工作を続けていました。サイズが小さい事と許容値を考えると大型の見栄えのする部品つくりががはるかに楽ですね。やっとここまで進みました。

トップブリッジ失敗の連続

(左)
0175mmのプラ板を段階的に貼り付けたが薄くセメントの影響て変形し表面が波打って、これ何の感じ。

(右)タミヤ3mmでを同じように変更して重ねた厚みがあって段差が大きい。塗装で誤魔化されるそうにもありません。
(左)クロームシルバーにクリヤーBを入れてフライス加工表現を、そんなに上手くは行きません。異様なな感じの雛壇になりました。

(右)さらに極細の真鍮ブラシでヘヤラインをを全体に施したら大きな筋彫りが出来て木目調の下地に。アルミの平板から実物のように削り出せば完璧なんでしょうが。材料と技術がありません。
さらに最終版
結局、エバーグリーン製のプラ板025mmをひたすら薄くスライス(紙やスリで削りこむだけですが)して実厚0・2程度まで仕上げ磨き上げをして張り上げてみました。
結論、最初から地道な手順を踏むんで置けば、以外にスンナリ、それらしく出来ていたのでしょう。こののブリッジ工作だけで約10時間のロスをしました

最終的にアルミ削りだし、フライス加工の色合いをどう表現するかがポイントになりそうです。

参考 こんな部品を作る事はないでしょうが、きちんと作るために、ステアリングからFフォークを中心にまでの正確な円盤をつくり(無駄が出ますが)丁寧に重ねて、最終的に整形すると事が一番確実なようです。
集合排気管の準備
ご存知のように、POPヨシムラの手曲げ排気管は独特の技術で、エンジンチューンのに大きな役割を担っています。九州時代から排気管の製作にはいつもピリピリした緊張感があったように記憶しています。特に微妙な引き回しで、4番シリンダーから1番のの集合部分に繋ぐなど、とても複雑な組み合わせで模型では工作が困難な部分があります。今回。重量の負担の問題も考慮して全てE・グリーンのプラパイプで曲げを作りました。E・グリーンのパイプ(4mm強)は肉厚が薄く曲げ加工をすると表面に皺が発生します。なかに2・5mmのプラパイプ入れて(糊付けしないで)変形を防ぐようにして、自家製の加熱器で加工しました。勿論気筒ごとに2mmのアルミ線で目安の冶具をつクリ、木製の冶具で角度設定をします。
(ここは難関のひとつです。しかし繋ぎが1ヶ所になり仕上がりは多分完璧だと思っていますが?
写真下、俗に弁当箱と呼ばれた消音器と集合部分。工作は4本集合のが5・5mmの排気管のまとめられる部分を最初につくる事が決め手になります。
バッテリーの素材

セルモーター搭載からかなり大容量のバッテリーが搭載されています。残念ながらサイズが不明です。
フレーム所定位置の空き地部分はミリ単位で押し込んでいますから、殆ど誤差は許容値の範囲で収まるとデッチアップを肯定しています。
出来上がったバッテリー

実際の色合いは半透明の薄いブルーの外箱です。
手元ににあったドイツ機の機体下面色のブルーに白を加えた安易な調色です。幸いバッテリーは側面の一部しか見えないのが救いです。抑え板や留め用のゴムバンドなどは一応正確を期しています。縮尺スケールはH17・W19・D13mmと小さな部品です。

お断り(バッテリーケース側面のGSのロゴはいい加減でに書いてるだけです)
オイルキャッチャー

殆ど目立たない部品です。バッテリの後ろの見えない場所に
(スイングアームのピポットの後)に取り付けられています。ここでは後方のリヤシートの上部にテールライトと並んで編み入りの半透明のチューブが出てきています。省略できない部分ですからパイプ探しから始めました。柔らかい手頃な半透明のゴムパイプが見つかり何とか形づくることが出来ました。

後輪タイヤに添って曲面の凹みと緩やかな3角形のボックスで意外に手間取りました。
(左
排気管吊り下げハンガー

(右)
ステップ素地


いづれも未塗装です
ステップ完成(1)

XR69(GS1000R)ではフレームに大きなラグが
あって、それを介してアルミ製の3角形のプレートを、大きめのボルトで着脱できるような構成になっています。想定ではトラブル対応にアッセンブリーで交換可能にしてあるもかも知れません。
モデラーとして工作が比較的に簡単で助かります。

ステップ完成(2)

メインインプレートは08mmのアルミ板から、レバー類は6mm厚のアルミ板から削りだしてみました。実寸換算をするとやや薄いようですが、フレームに換装した場合これくらいがジャストバランスかも知れません。
ステップは3mm径のプラロッドに滑り止め筋彫りを加えて、中心にアルミロッド2mmを埋め込んで、さらに
バンク角保持のカットを施しました。

実車のメインプレートは光輝仕上げではありません。
最終的には色合いを落としてバランス良く仕上げたいと思っています。

    
実はタンクや、シートの製作にお知り合いから新しいケミカルウッドを材料を頂戴しました。
ナイフを入れたり、リューターで試したり、加工方法にゆいて見当していますが、
慣れない素材で逡巡しています。そんな事から、象徴的なタンク、シートが最後の
作業になっています。一部組み合わせて使うか悩んでいます。昔、バルサ材などの使用で、
最後の目止め処理の難しさや接着剤の限定など、自分が使いこなすにはもう少し時間がかかりそうです。ともかく挑戦はして見ます。

次回 タンク・シート、排気管の組み付けまで到達予定です。
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