MODELING NOTE  File 34
 
TOHATSU 1963 50cc Factry Racer 連載6回に変更 FULL SCRATCH
1962年第9回モーターショーで「トーハツ50cc2気筒ロードレーサー」として初めてモーターサイクリスト誌1964年12月号に右の写真4枚と併せて記事公開されました。


50cc2気筒が一般公開されるはこれが初めてである。エンジンは31X33mmX2で圧縮比と出力の発表はない。変速は6段という話である。この2気筒で6段変速というために案外出力は落としているのではと想像される。エンジンだけを責めれば出力は10馬力の線はかたいと思うが、そうなると6段ではカバーしきれないそそりたった出力特性を持つだろう。故に、涙をのんで最大出力を抑えトルク・レンジを巾広くもたせることになる。というのがクロウトの観測である。

細いパイプのダブルクレドールはうっとりさせるほど端麗な容姿で全長1700、巾500、高1000、軸距1120のサイズである。点火は大きなバッテリと太い2本の点火コイルで、ポイントは2分の1回転方式と思ったがそうではなかった。マグネットの点火で、ポイント2分の1回転で左右にひとつづつと考えるのはシロウトだろうか。

ブレーキは両面に一つづつあるダブルシングルのカムであり、そのワイヤーはレバーから直接出ているが、左右均等の力が加わるようにアウターケーブルのストッパーが動く。
・・・・・・・・・・・・これは市販しないだろうかと思うが、ショーとスズカに来れない人のために掲載した。


当時のモータージャーナリストの報道記事も面白く、全て原文のままで転載しました。
写真のうちステアリングへッドの1枚は90度横向きで掲載されていましたが、そのまま出版されても気付かないというおおらかな時代であったのかもしれません。


最終回、少し頑張って何とか完成にこぎつけました。いつものように写真がうまく撮れません。家電量販店から毎日新しいカメラの紹介が届きます。カメラを変えればきれいに撮れる?この誘惑に負けそうで困っています。










 10月14日  完成写真 最終回
カメラがこわれた?ちょっと遊びの写真です

モノクロ写真が連続しています。当時の雑誌の誌面は表紙は勿論カラー写真ですが、新車発表記事も殆ど白黒写真を使っていました。使用されている用紙も新聞紙のようなk紙質で、そこからいかに情報をたくん引き出せるかが課題で楽しみでもありました。
モーターショーのトーハツ特別ブースに展示された105Yを想定してみました。説明スタンドの解説はこのくらい表現だったのでは思っています。

参考出品
競技専用車
2サイクル2気筒
排気量 50cc

(完成写真のなかでこのこのモノクロの1枚がとても綺麗にとれているのが残念です)
全体写真5枚

単体写真で見ると本格Wクレードルフレームに2ストツイン125ccかと思うくらいですが、実際は本当に小振りなマシンでスズキRM62が大きく見えます。
特徴的な後ろ垂れ気味の排気管も何とかバランスよく再現できました。左下の写真がタンクの色合いなどが正確だと思います。私自身もトーハツレッド(ピンク)は記憶にしかありません。印刷物は殆ど色褪せてあまり参考になりません。

モデルはシモンズに渡され現地でモデファイされたシート後方が少し長いタイプ。強制給油方式に変えられています。


エンジン右側面に給油ポンプや電気系統を追加したのでまるで4ストエンジンのような凄みのある外観になっています。
スタンドレスで1枚

左側面から見るとなんと可愛い感じの50ccレーサーです。あえて展示スタンドを外して撮影しました。

カウルを付けていませんので車体前方に長く飛び出したスティが異様に見えます。

写真では見えませんが回転計にはTOHATSUのロゴマークが入っています。またガスタンクの右前方のアルミキャップはオイルタンク用です。
 クローズアップ写真
右側面の拡大

ドライブチエーンはタミヤRC166から転用しています。強制給油のオイルタンクはガソリンタンク前方の窪み部分に配置されているようです。

乾式クラッチケースの後方にある丸いゴム輪はカウリングのサイドスティです。すぐ下にシフトレバーが直接後方に向けて配置されています。(写真はモノクロ)

ガソリンタンク周辺

今回の工作で早い段階で準備したタンクキャップはクレオスSM6で仕上げています。
アルミ板金で仕上げたシートカウル

金工細工の工具を持ってないし、使い方も知りません。小柄のハンマーだけで叩き出しました。最後はピカピカの光輝仕上げに(ところが記憶を思い起こすと確かアルミヘヤーライン仕上げ?)ともかく板金で作れたのが嬉しくて何度も登場してる話です。

エンジン左右から

搭載しているバッテリが外観上で少し小さいかなと思います。ジャンクに透明のBOXがあったので、電極板だけ追加製作して転用したのが誤りでした。もう1点タンクコックのノブはクロの樹脂製で楕円形でした。

またシートカウル?

マシン後方のバランスを見るとき後輪ショック、シートカウル形状と後輪タイヤの後端部分の位置決めが意外に重要になります。1mmの妥協で全く別のマシンになります。ここでは図面は基本になりますが見た目感覚を重視しています。特に今回の105Yのようにほぼ垂直に近い角度のリアショックの場合、何度も仮決めで位置出しをする必要があります。

前述の回転計とブレーキフイン

TOHATSUの文字は読み取れません。
S
さんいつもご支援ありがとうございます
50ccの繊細さを表現したくてブレーキフインは先端をギリギリ細い工作でドラム全体を小さく見せるようにしています。


前方から左右2枚

50ccツインの狭い車幅を表現と思いましたが、結果は裏目になりました。遠近感が強調されて前輪が3:00サイズのタイヤに見えます。何とかホーカスだけは均一に近づいたのに残念です。
左側写真はそれなりの雰囲気をお伝えできているかなと思いますが・・・・・写真撮影は本当に難しいですね。
カメラ買い替えの誘惑に負けないように、もう少しまともに撮れるように勉強します。

若干コントラストが強い気もしますが、トーハツ105Yを一番正しく表現できている1枚でしょう。長期間の閲覧ありがとうございました。

松永隊長さんのメールから始まり、50cc大好きの私は、なんだかんだ文句言いながら、何度も作り直しを重ねて(結構楽しみながら)工作を続けることができました。製作を通してトーハツの地味な社風、CAのヒットという強運、逆に本業の主力商品があるために悲運の二輪メーカーに、改めて再確認しました。考え方でしょうがトーハツは終焉はこれで良かったのかも知れません。



今回、次回作品の選定ができていません。手持ちキット(タイヤが限定)の関係で製作範囲が随分狭められそうです。           柴田一彌

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