6月10日 エルビス・プレスリーとライブDVD
 
前にプロファイルのなかでお伝えしましたが、どこかで脱線して最近はJAZZを楽しむことよりも、もっぱらボーカルを聴くことが多くなりました。それも女性ボーカリストは中本マリから綾戸智絵に転向して,SMAPのカバー曲
[夜空のムコウ]などを「結構いい曲だね」とか言いながらいつ間にかたくさんのCDが集まりました。
 そして困ったことに男性ボーカルというよりR&Bの魅力にとりつかれて、ますますはまっています。特にエルビスのゴスペルCDを聴いてから、とうとうアメリカのポピュラー音楽の原点はきっとプレスリーからだと勝手に思い込みしたり、ビートルズのリバプールサウンドとの関係はどうであったのかとか、ロックへの派生はどんな流れになったのと、訳のわからないことを口走ってもう始末におえません。そんな少し変てこな音楽との関わりのなかで、チョット嬉しいDVDが揃って喜んでいます。しかし「エルビスねぇー」と誰も相手にしてくれません。

 
 プレスリーのDVDは彼が出演した映画のVTRをデジタル処理した作品の再発売ものが殆どです。
これだけのポピュラー歌手でありながら音楽だけのフイルムがあまり見当たりません。しかもテープ音源からの再処理を含めて、映像のないCDは70タイトル以上発売されているそうで、録音データの曖昧なものまで含めますと相当の数がになります。
 音楽を聴くのには、むしろ映像が無いCDのほうが聴くことに集中できますし、その情景を勝手にイメージできると思い込んでいます。しかし数年まえにNHKのBS放送でプレスリーのライブビデオが放映されてから少し考えも変わりました。ビデオテープだけしかなかったライビラリーからDVDにデジタル処理され2004年に新に発売されましたが日本ではなかなか品切れが続いて入手が困難でした。
 ご紹介するDVDは音楽評論家の湯川れい子さんが推薦するプレスリーファンなら是非揃えたい3枚だそうです。たしかにそれぞれ収録した年代が異なり、プレスリーを取り巻くアメリカの音楽ビジネスの背景も何か覗えるような面白いものです。また35年前のフイルムをこのような形で復元できるデジタル処理技術の見事さにも脱帽しました。
ただし音源はサラウンドや5・1chに変更されているものもありますが、2ch再生のほうがスッキリした好ましい再生音でした。
 
このアルバムはDVD3枚セットで主にシアターやスタジオでの収録が中心になっています。苦衷と挫折からやっとカムバックした68年、昔日の勢いが薄れて、やや遠慮気味なステージとさえ感じる映像です。しかしソロで得意曲を唄う時キラリと光る横顔とピンと背筋が伸びる姿勢は印象的です。

アルバム名
ELVIS’68 comeback special DX・ED 
     輸入盤 38$75c(アメリカ現地購入価格)

1970年夏、ラスベガス、インターナショナルホテルで行われたライブステージで繰り広げられた全27曲をリハーサル風景などを含めて収録したものです。ワーナーブラザースのフイルムからですが、何日間ものステージを編集した関係で曲目ごとに衣装が前後したり編集に苦労した跡が見受けられます。カムバックが本物であった事を物語る貴重なDVDかも知れません。
圧巻はリハーサルを終えてから全員でステージに向うシーンでエルビスの緊張した顔と後続のメンバーたちの急ぎ足の姿です。


アルバム名
エルビス・オン・ステージ SPECIAL ED
  国内盤発売 1980円 録画時間は約100分
1973年1月ホノルルのインターナショナルセンターで開催された制ガン基金コンサートのTV中継ステージやショーステージの全てを記録したもので、同じ内容のCDもRCAから発売されています。
当時ハワイに日本からもたくさんのファンが押しかけて、エルビス晩年(1977年没)のなかで最高のステージと言われました。アメリカ南部の心を切々と唄うAMERICAN TRILOGY(邦題アメリカの祈り)の絶唱はフルートソロの哀調とともにこのDVDの白眉でしょう。私はこの1曲のためにこのDVDを探しましたと言える素晴らしいものです。

アルバム名
エルビス・アロハ・フロム・ハワイ(DVD2枚セット)
 国内輸入共にあります(アメリカ現地購入価格29$90c)
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