OWNER GALLERY          #16  
  YAMAHA RD56 1962             実車諸元 空冷2気筒 排気量250cc 44ps/11000rpm 7speed  
  1964年、250ccクラス・ワールドチャンピオン。ヤマハに初の世界選手権をもたらした
RD56は、水冷化が進むなかで最後まで空冷をを守り続けた最後のワークスマシンでした。
1961年から開発が始まりその秋には天竜川のテストコースで全開が出来なかったというエピソードも
ありますが、その究極の空冷エンジンを支えたのはシリンダー後方に置かれた小型のオイルポンプから
銅管で複雑に引き回された8系統にも及ぶ強制潤滑方式の熱処理の成果とも言えるでしょう。

プロターのキットは1965年式をモデルにして8年前くらいに再販されました。
元々初版のキットを使って初期型を20年前に作っていましたが、劣化と製作ミスが目立ちとうとう今回再製作をしました。

 


旧作品は65年式でありながら塗装だけ62年式の鈴鹿タイプになっています。
特徴的な空冷エンジンのシリンダー・ヘッドなど殆ど手を加えてないので、
実に見苦しい作品です。
基本的に資料不足と裏付けできる情報などが揃っていないのに
気負って別バーションに取り組むのは無謀のようです。
これはヤマハに対して申し訳ない、いい加減な作品の見本みたいなものです。

モデリングノートFile2として掲載したヤマハ市販レーサーTD−1でご説明したように
RD56のキットの大部分が残っていたので、旧作のパーツと組み合わせて
真っ赤なタンクの初期型を製作しました。
初期型はタンクの容量も大きく、オイルタンクの位置形状もキットとは別物です。
特にシートカウルが丸いTDタイプになっているのが特徴です。
参考までに間違いだらけの旧作品の上部写真と比較してください。

完成写真を参考にキットから初期型に改装した部分の説明します。
右側面

フェールタンクは全長は同じですが、
前方部分でタンクレールから少し出る程度まで大きくしています。
シートカウルの形状から全体的に大振りに見えます。




リムは36穴でキットを使用旧作品では
無理にアルミ40穴を加工して組んでいました。
 


  

 



全体のイメージを、左右前方からの写真






左後方から
シートカウルは後方のエンド部分が少し
切り込まれたように上がっています。

タンク膨らみがまだ良く見えていません。

 

 

今回のスペシァルパーツはタコメーターと
タンクキャップです。
メーターデカルは本当に優れものでした。

タンクキャップの位置が右側になりホースなしの
エアー抜きバルブが左についているようです。

上面から見るとタンクサイズの違いが分かり
相当大きく見えます。
 

 

レーシングマシンが最も
美しく見える角度です
 

 

フロントまわりのアップ

ホイールハブは全面的に作り直しています。
冷却フインはハブより直径が小さいのです。
しかも交互に切り込みがされた複雑な形状です。
ここでは切り込みをいれて小径化しました。

タコメーターステーとブラケットは
真鍮パイプ1mmで作っています
 

 

キットではヘッドボルトが上面に飛び出して
いますが実車では深い位置にあり見えません。




初期型のタンクマークはいろいろとあるそううです。
白の大きめ音差マークだけとか、
テスト車なのでしょうか何もなしのもの。
あるいは白いヤマハのロゴだけとか、
決定的な答えがありません。
RDに詳しい方のご教示をお願いします。
 

 

シートの下3角形の1.6立程度の
オイルタンクが設けられ、強制潤滑用ポンプに
配管されています。
したがってGタンクが下側に延長されて
いるのも63年型との違いです。
あくまで想定ですが、実質50馬力近くまでの
パワーを出していたこのエンジンは燃料消費も
かなりのものであったと考えられます

キットではシリンダー側面の切り込みが
殆どありません。
05mmのプラ板でヘッドとシリンダーだけは
新たに作りました。
65年型も同じですが手直しをして
おきたい部分です。
2ストエンジンの場合ヘッドやシリンダーの
構造が簡単ですしRDはロータリー吸気なので
作業は予想外に楽です。
 

 



シート前の窪みにオイルタンクの
キャップがあります。

シートは新たに作りました。丸型カウルは
ホンダRC166をつぶしてRC142を
作った時のあまり物がありました。
形状はかなり違いますが、
あぶって曲げての加工を
考えると作り変えはとても楽です。

非常に優れたキットですが、
難点はホイルまわりです。
後輪側の写真ですがよく見える状態なので、
実車ではこのくらいハブの縁は
ブレーキドラムより出ています。
コスモさんのSPパーツで現在は
在庫有りと思いますが36穴のHリムを
使って仕上げれば完全でしょう。

 
  このヤマハRD56の再販キットはまだ市場にあるようです。キットの65年式にするのも良いでしょう。
キット価格も割安ですが何よりタイヤがきれいです。そして何故かホイルも傷めません。
見つけたらためらわずにGETしたいですね。久しぶりにキットの製作を楽しみました。
 
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