Modeling note   file 12
4気筒エンジンをつくる (仮題)
 10月11日 第








        作品展の会場スナップから
5年ぶりに模型仲間の皆さん5人で作品展を開催しました。
模型つくりの楽しさや継続の難しさなど、たくさんのお客様とお話をする事ができてました。またそのなかで、スクラッチの工作技術やホームページについて、いろんなご意見をいただきました。

 「
タイヤを自作することは無理ですか」
 「ホームページの製作記事は少し省略していますね」
 「写真撮影はあまり上手でないようですね」
 「エンジン製作は2気筒が限度ですか。何故マルチエンジンに
  挑戦しないのですか
」・・・・・・

いや参りました。最後のご質問には一瞬ためらいがあってお答えすることが出来ませんでした。いつも製作記事のなかで、小排気量マシンが好きですと本音を言っているつもりなんですが。・・・・・・しかしこれも有難いお話と「次に何かマルチシリンダーのエンジンを作りましょう。」・・・・・そんな経緯があって、4気筒エンジンの製作に挑戦することになりました。若しエンジンが上手く出来れば、そのエンジンを積んだマシンも完成させようと思います。しばらくの期間、製作工程を見て、何のエンジンを作っているのか想定してください。少し脱線したりすることもありますが、最後まで
完成させるようにします。

今回は、ご意見があったようにできるだけ、写真を多くして何かのご参考になるようにします。

前にご紹介したタミヤの工作台を使っています。
乱雑そのもので、決して感心できるような環境ではありません。
照明は真上に蛍光灯のアームスタンドを配置しています。
工作台付属のLD照明は使っていません。
エンジンつくりのような細かい工作には拡大鏡と併用すれば
それなりに使い勝手はいいようです。但しA4サイズのタミヤ製の
カッテイングシートは私のような乱暴な使い方をしますと
駄目になるので、荒仕事にはポリエチレン製のシートを重ねています。


左下写真 
一見図面のようですが私だけが理解できるシリンダー部分だけの
計算図面です。

右写真 
皆さんご存知の35度
鋭角カッター。
このカッターに慣れて、
最近ではXACTを全く使う
ことがなくなりました。
使用頻度が一番多い
すぐれもの工具です。

あえてご紹介しました
写真左
最初はシリンダーフインを
04mmのプラ板を8枚
まとめて切り出します。
ポイントは2mmもボルトで
正確に位置決めします。
この後ヘッド、カムケース、
クランクケースと、
このボルト孔が共通する
ことになります

写真右
整形したシリンダーフイン
写真左
テーパー状になって
いるフインに番号を
入れておきます。

写真右
シリンダーの内側に
なる部分。
075mmプラ板を
重ねて削り出し。
スタットボルトの
突起も整形します。
写真左
ボルトを外して1枚ごと仕上げます。

写真右
フインと中心材を貼り合わせてシリンダー部分を作ります。
さらに縦のリブや横のフインを追加します。
シリンダー中心の厚い膨らみはカムチエーンの
部分になります。クランクケースとの間に約1mmの
スペースが入ってやっと計算値に近くなります。
しかし作業が進みません。ここまでもう1週間経過して
います。どうも無謀な挑戦のように思えてきました。

写真の色合いが全部違います。自動設定であったり
誤って手動になったり夜間撮影もあって
中々上手く撮れません。

次回はシリンダーヘッドを作ります。
 10月18日  第
写真左
シリンダーヘッドになる部分を作ります。
芯材が075mm厚フイン部分04mmの組み合わせです。
全幅49mm程で並列4気筒は大きなエンジンでした。

写真左下
切り出したプラ材を圧着したあと、排気側と吸気側のフインを
切り取ります。そのあとカムラインを挟む組み立てのため
中央から切断して仕上げます。

写真右下
平板のときの突起部分が重ねるとスタットボルトの位置になります。
写真左
シリンダーの中央にカムチエーンの入る駆動ラインを
4mmプラ板で作ります。(2mm厚2枚)接着時点では
高さは余裕を持って長めにしています。
写真左下
また同じような素材ですが、先に作ったヘッドの上、カムケースの
下側部分の切り出しです。同じく075と04mmの組み合わせです。
フイン部分には後で切り取りをする0・3mmの
マーク孔を予め入れています。
写真右下
同じく接着して積層します。今度はカムケース2本になるため
中央から切断します。初めから4個つくると微妙な狂いが出ます。
また接着痩せも大きいほうが少ないようです。
最終的に外縁でキッチリ合わせられるので工作は楽になります。
4分割したカムケース下のフイン部分を、ヘッドに合わせてさらに
修正加工をします。そしてカム台座に相当する
逆富士のテーパー状の部品を作り積み上げます。
プラ板2mmを2枚積層したものです。

カムケースの上側を作ります。
同じく2mm厚プラ板2枚を重ねて素材を作ります。
幅9mm長さ100mmの角棒を作り、完全接着後に
半円(直径8・5mm)に加工します。その後で2・1mm
の長さで4分割します。

そしてケース上部の中央部分を削り加工をします。
センターの丸孔はマイナスネジ用です。両端4箇所の
取り付けボルトの台座は1・2mmプラロッド貼り付けています。
(この工作が以外に面倒です。接着部分が円形のために
丸ヤスリで16個を面合わせしました。)突起した部分は
最後にカットして成形します。
粗加工のケースにカム駆動室の切り込みを入れたり
マイナスネジを1mmプラ棒で作って埋め込みします。
さらにケース留めのボルト1mm角を埋め込んで
完成させます。

写真が相変わらず悪くてよく見えてないのですが、
上部ケースにはリブがあります。それには05mm厚の
プラ板を裏貼りして0・4mm程外に出して縁に見せて
います。
カムケース横側の厄介な工作が残っていますが
上下を組み上げないと加工できません。
シリンダーヘッド単体でもまだ小さな仕切りのフインの
追加やプラグ周りの工作も残っています。
排気管用のフランジ
厚さ2mmのプラ板から直径5・8mm径に切り出しました。
ネジ留め部分の突起の加工が課題でした。
ネジは未加工です。


かなりピッチを上げているつもりですが進展していません。
1週間かかって「どんだけ出来たと」の声が聞こえそうです。
次回でシリンダーコンプリートの段階を目標にします。


「どんだけ」イッコーさんのおねえ言葉のようにに伝えられていますが、
れっきとした博多方言で「どのくらい」とか「どれほど」のように量や値を
表すときに使う現用語?です。
 11月2日  第
プラグキャップ
カムケースと同じ高さがある長いやや特異な形状です。
テーパーになっているため2mmのプラ棒を延ばして
作りましたが、同じ形状を4本揃えるために10本くらい
延ばしてみました。問題は90度に折り曲げる工作が
上手くいきません。
最終的にはこんな形状になります。
下からヘッド側、プラグ台座があって、その上の
碍子部分をゴムカバーが包むような構造です。
最上部の曲がったところに段つきゴムがあって
そこからプラグコードにつながります。

写真のバックの一角が1cmです。大きさの参考に。
キャブインシュレーター
シリンダーヘッドには短い吸気ポートがあります。
そのポートのフランジにゴム製のインシュレーターを
通してキャブ本体が取り付けられるようになっています。
同じ長さで切りそろえているつもりですが、ノギスで採寸しますと
微妙に狂っています(水平がでにくい)。
そこで、ガラス板に両面テープを貼りインシュレーターを
一列に並べて幅広のヤスリで同時に面出しをしました。
一見、乱暴な手順ですが、この方法でほぼ完全に
高さ揃えが出来ました。
シリンダーの仮組み
ヘッドにカムケースを重ねてシリンダーを
組み上げます。プラ素材のままでは何が何だか
分り難い状態です。製作者でも途中前後を間違える
ような有様です。

写真左下
シリンダー後方から(キャブレター側)
インレットマニホールドは燃焼室に対して僅かオフセットされて配置されています。(実物はマニホールドとヘッドは一体鋳造されています)

写真右下
シリンダー前方から(排気側)
インシュレーターとゴムブッシュ
先にヤスリ掛けしていたものに、ボルトなどを追加して
成型、1200番のサフを軽く1回吹いています。
キャブとマニホールドの間に位置します。ゴム色で
仕上げられます。(小さな穴は1〜4までの番号の
代わりです)
半円形の部品はカムシャフトのエンドに入るブッシュ
です。プラ板から切り出しています。
プラグキャップの完成品
同じように工作していたプラ素材に塗装をしてコードを
つけてみました。
シリンダー前面
鋳造表現のため少しざらつきのある感じでサフを
吹いています。やっとシリンダーの大枠が見えてきた
段階です(ナット・ネジ類はサフで消えていますので
乾燥後に彫りなおしをします)

写真左下
右側面から(カムシャフトエンドのゴムプッシュはこんな
位置につきます。

写真右下
左側面部分、やっと基本工作が終わった段階で
クランクケースと組み合わせる場合、きわめてたくさんの
補機類が追加されます。
シリンダー後方
マニホールドのあるキャブ側です。
そのキャブの製作に取り掛かります。

京浜31mmCR4連キャブレターですが、
キャブ図面を見て驚愕しました。
とても複雑な構造で、果たして工作可能なのか不安に
なっています。しかしクランクケースはさらに面倒な
工作を強いられますから泣いている場合ではありません。



本当は完成予定11月を見込んでいましたが
すっかり自信をなくしています。
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