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 12月26日 第5回   SUZUKI RM62

第4回でお伝えした部品つくりの続編になりました。未消化部品の素材つくりを中心におおよその形に組み上げて下ごしらえを何とか終らせました。小排気量車であっても単気筒エンジンでも部品点数はさほど大きな違いはありません。使用キットからの部品転用をテーマにしましたが現段階では相当逸脱したようです。

エンジン周りの残りの工作

エンジン周りで未製作分だったシリンダーとヘッドを作りました。ロータリーディスク吸気のシリンダーは排気ポートだけ作れば良いので楽な工作になりました。

素材はフインはプラ板03mmその間隔に05mmを使っています

ヘッドボルト(見えませんが)AFV用の1mm(ウエーブ社)を
埋め込んでいます。
写真右 国産電機製のマグネトー
当時の古い資料を調べますとクランク1回転を1:2に減速して180度ごとに
2箇所点火する仕組みだそうです。半分の回転で機械式のブレーカーの躍りを抑え
正確な点火を助ける目的であったそうです。
当時では画期的な発想と思われましたが、現在の電子技術では考えられない事です。

写真左上 制御用回路?の小さなボックス

写真左下 マゲネトーの回転軸と連動した回転計の取り出し口(エンジン右のクラッチケースの上)に取り付けられます。
未完成のエンジン部分を作り足しました。
シリンダーの後ろに細かいフイン・両サイドに
長いフインがついています。
組み上げると殆ど見えません。

面倒な工作なので見て見ない振りを決め込んでいましたが良心の呵責?に耐え切れず取り付けました。

マグネトーを上面から見るとこんなものです。シリンダー後方に搭載されます。

キャブレターをつくる

最近はキャブレターをつくる事が多くなりました。キットのキャブはプロターを問わず金型の関係からか
ボディケースの中心部分に突き出しピンの跡が大抵残っています。この跡処理は意外に厄介で、中途半端な
パテ埋めで終らせると更に可笑しなものになり、特にロータリーデスクの場合はエンジンサイドで
目立つ位置になります。以前は修正していましたが、その所要時間や手間よりボデイをつくるほうが簡単ですが。
これはあくまで70年代以前のマシンで気筒数の少ないものに限られます。
また自作する場合、キット付属のキャブの上蓋(キャップ)に滑り止めの細い溝切が上手く出来なかったのですが
最近転用可能な汎用部品を発見しましたのでアマル・デロルトであれば自作の見通しがつきます。
細かいパーツですがキャブレター自作について少しお話したいと思います。

写真左・エアファンネル、7mmのアルミ材を削りだしに挑戦しましたが、内側の曲面を加工できませんでした。ジャンクにあったF1のパーツを加工しました。理由のひとつに2個のニードル穴が必要でした。使い慣れたプラ材の工作の容易さです。
左2・ボデイ部分で中にピストンが入ります。インレット側にもファンネルと同径の穴が空いています。(3.6mmプラロッド使用)
中央上段の4個のパーツはシリンダー側マニホールドとボディ下部の蓋・給油入り口の6角ボルトです。
写真中央・インレットマニホールドと2mm径ピストン更にマニホールドフランジです。
写真右・ボデイ上部蓋、アクスルとチョークの取り出し口
下段写真は別体のフロート部品2点、既に細かなパーツを取り付けて組み上げてた半完成状態です。(4.6mmのプラロッドを使用)

各パーツを組み上げて塗装前の状態です。
これで約23個の部品から構成されています。若干時間が必要ですが、キットのキャブにピストンを入れる加工やフランジのボルト付けなどキットの部品でもそれなり追加工作を考えますと、射出成型と異なったシャープな部品に
なるのがメリットかも知れません。

上蓋(キャップ)に使用した汎用部品は、
KOTOBUKIYAのガンプラパーツP119です。掘り込みを少しだけ修正しなくてはなりません

ボデイやフロート下部に使っている長い6角ボルトはPlastruct社製1.5mmを使用しています。

使用されているキャブの定格は三国商工製20mmです。余談ですが、この年に社名が三国工業と変わりました。
ハンドルバーの修正
資料写真にあわせてボールエンドをそれなりにキットからチョークレバー転用して加工。さらにワイヤーアジャスターの歯つきナットを追加し、クラッチ側にキル釦をつけて一応出来上がりです。

写真下・スロットルワイヤーケース、キットの部品は全く使えませんので旋盤で削りだして作りました。



依然として旋盤はプラ専用の使われ方です。
2回続けて暗い写真でしたから
赤い映像を!

ヨシムラSUZUKI1000
スズカ8耐優勝マシン
カウリングステー
今回、部品工作のなかでどうしてもプラ素材では作成不可能がでてきました。実車資料をつぶさに調べますとステアリングヘッドから伸びた回転計のブラケットから両サイドにカウル取り付けのステーが付けられて一体の構造になっています。さらにその上に大きめのメーターパネルが3本足で付けられていました。
何だか非常に複雑な構造です。何れにしても内径10mm程度の円を中心にたくさんの半田付けが必要です。
オーディオ機器の配線などは相当の経験もあるのですが、真鍮板03mmなど初めてのことです。実験的に挑戦しましたが、新しく半田を流すと前の場所が外れてくる・・・・やはり金属加工は不得手でした。
気を取り直して面倒ですが円リングに穴を開けて芯材を入れ固定して半田を流してどうやら完成です。後述の近所にお住まいのパソコン先生は、実は鉄道模型のスクラッチビルダーでブラス加工の達人です。わざわざ訪問下さり出来上がった現物を見て何とか及第点を戴きました。
ほぼ全部品が揃いました。
キットのように並べて少しだけ楽しんでみました。

大体この状態になると完成状況も大方見えてきます。したがってもう出来たと気楽に成りこれから後の作業がいい加減になります。ペース配分が悪いからでしょう、この時点で全精力を使い果たしているのかも知れません。



大変な忘れ物をしています。
RMの語り口である排気菅が見当たりません。完全に忘れていました。
あわてて、図面とつき合わせながらジャンクを探しましたがあったのはヤマハRD56の前半分だけでした。
これでは全く形が違うし、RM62の顔だとまで思い込んでいる排気菅ですから
写真右のようにともあれチャンバー部分を準備しました。


乾燥まで若干時間がかかりますし、特徴的なバナナ型をどう
再現したらいいのか気が重くなります。
あとがき
私のホームページはIBMのビルダーV7を使って作成していましたが、バージョンアップ版V9を特価提供しますとの案内で飛びつき早速導入しました。ところがそれが従来の作成手順と若干変わっていて、何だか上手く運びません。
慣れだと思うのですがやはり時間が必要です。結論からすれば私のような使い方であれば従来バージョンで十分だったようで、またご近所にいらっしゃるパソコンの先生のお手間を煩わせる事もなかったのにと、いささか反省をしています
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