Modeling note    SUZUKI RM62 1962      
 
  12月15日  第4回  エンジン・その他の部品つくり

何度も申し上げるようにキットの部品を出来るだけ改造して、それを使おうと広言していました。
ところがその思いとは裏腹に、キットのパーツを仔細に見ていきますとどうしても使いこなせないものが出てきました。仕方がないのでキットの部品と新に製作したものを並べてみて言い訳に変えています。
しかもこの回あたりが、使った時間からすると全く訴えるものが無い地味な写真の連続です。
今、不老隊の松永隊長をはじめ青年部?の皆さん3人がモトコン応募に1:35のバイクを細かく
気が遠くなるような作り込みをしているようですから、1:9で大変とか困難とかのネガティブな言葉が口にし難くなっています。スズキRM62のサイズは1:9と言うより1:12みたいなのですが、それでも1:35からみれば3倍もあると怒られそうです。

 Fフォークとボトムケース・ハンドル
見てお分かりのように右側がキットRK66の部品です。
当然RM62とはボトムケースの形状も別物ですから、
ここは止む得ずインナーチューブを含めて新に作りました。
ボトムケースは5mmプラ棒から4.2mmに削り出しです。
上部の金属部分は5mmのアルミ棒から逆テーパーに削り出しです


ホイルシャフトは2mmで設定してキットのネジ?をカットして使います。

キットの部品が使えた?
ハンドル部分
上がキット付属ハンドルです。形状は似通っていますが
クリップ部分が5mm以上もあってレバーの形も異なり
一番の問題点はグリップ位置が水平になる事です。

したがってジャンクからRC166のレバー部分だけを
資料にあわせて加工しました。最終的にチョークレバーや
キルボタンなどを追加しなくてはなりません。
意外に時間がかかりました。
フロントハブ
右側のブレーキドラムは冷却用の空気導入部を閉じました。新に開口するのも大変ですが塞ぐのも難しい工作です。
(これは禁句)

そのかわりに反対側写真左のドラムホルダーに細かなスプーン型の取り入れ口があるようです。初期型では少ないのですが、マン島でのテストから必要と判断されて付けられたのではと思いますが。どうしようかと現在悩んでいます。
(プラモの場合はハブの内側をがらんどうにしなくてはなりません。材質が透明プラ材で脆弱なのが気になって前に進みません)
ブレーキカムレバーはシングルを新に作りました
Rサスペンションはキットの部品を加工しました。
RK66ではボトムケースの取り付け部分が長いので6mm程短くして可動部分を長くします。

コイルは06mmの錫メッキ線を巻いて作る予定です。ダンパーはアルミ棒を使っています。
暗い写真ばかりでいい加減うんざりチョットと休憩




ヨシムラSUZUKI
GSX1000
1983年スズカ8耐マシン


アルミフレームの溶接が
職人芸を思わせる
  エンジン部分
基本的にキットのクランクケースを土台にしました。
ケース下部には何故かシリンダーを留める大きなネジ穴が
2箇所もあります。穴を埋めてフインを作り足しました。
アッパーケースは水冷ツイン用ですからRM62のシリンダーの前傾角度に合わせて大きく修正して取り付けボルト位置もフレームに合わせて位置変えをしました。

下のロータリーデスクパネルは右がRK66用の部品です。
左はRT65用の部品です。(ジャンクから探しました)
クランクケース左側です。Pスプロケットカバーやサイド部分を先に作りました。
ロータリーデスクパネルはRK66の部品ではサイズが合わず、このジャンクパーツのススキRT65用を使うようにしました。
キャブが三国20ですからキットは使えません。これはキャブを新に作りましょう。

何故かジャンクパーツがあります。キットの未完成や失敗が如何に多いかを裏付けています。
クランクケース右側です。さらにサイドケースのネジなどを
作り、細かい補機類を作って行きます。これは未だ土台です。

クラッチハウジング からキットの部品、サイズ換算からみると少し小さい直径で1mm程度ですが、パネルのスプリング留めがバツ印に省略されているので、RM62には使えないので・・・・・・中央、ホンダRCの部品を転用と思いましたが、ケース外側にリブがあって・・・・・・・・側は仕方なくハウジングとプレートを新に作る事になりました。その下はミッションシャフトの蓋です。写真右、クラッチスプリングの爪が収まる6角形のプレート。この横溝にストッパーロッドとスプリング先端が出ています。最初に1mmで型紙を作りそのあと05mmプラ板にを切り出して、更に04mmまで薄くしてから3角形の膨らみと併せて整形を予定しています。この部品、最終的にどうなるのかきわめて不安です


チエーンをキットの駒付中空ききを使いたいので、スプロケットを作りました。前回同様の工作でナットの取り付けが意外に難しく時間をとりましたので、今回は軽め穴も無い5本留めですからキットの中心部分だけを薄くスライス?してアルミ板07mmに貼りました。結局歯のの部分だけが金属に変わっただけです。こうしておけば一応スプロケットが溶けることはありません。
(キットのプラ素材とゴムの組み合わせで溶けるが発生します。経験から申し上げますとプラ素材を変えれば溶けるトラブルはほぼありません)後輪ドラムはカムレバーの支点をかえるだけでキットの部品が使えました。


第4回あとがき
12月になって何かと多忙になって模型つくりが急速にペースダウンしてきました。未製作のマグネトもやっと国産電機製という事が判明しましたが全く手がついていない状況です。
「忙中閑あり」の言葉のように上手く時間を使えていないのでしょう。年内にフレームにカウルステーやメーターステーを付けて塗装前の状態までに持っていきたいし、マグネトやタコメーターなども仕上げて、第5回を更新したいと思っています。


 12月26日 第5回  エンジン周りの残りの工作
第4回でお伝えした部品つくりの続編になりました。未消化部品の素材つくりを中心におおよその形に組み上げて下ごしらえを何とか終らせました。小排気量車であっても単気筒エンジンでも部品点数はさほど大きな違いはありません。使用キットからの部品転用をテーマにしましたが現段階では相当逸脱したようです。

エンジン周りで未製作分だったシリンダーとヘッドを作りました。ロータリーディスク吸気のシリンダーは排気ポートだけ作れば良いので楽な工作になりました。

素材はフインはプラ板03mmその間隔に05mmを使っています

ヘッドボルト(見えませんが)AFV用の1mm(ウエーブ社)を埋め込んでいます。
写真右 国産電機製のマグネトー
当時の古い資料を調べますとクランク1回転を1:2に減速して180度ごとに2箇所点火する仕組みだそうです。半分の回転で機械式のブレーカーの躍りを抑え正確な点火を助ける目的であったそうです。当時では画期的な発想と思われましたが、現在の電子技術では考えられない事です。

写真左上 制御用回路?の小さなボックス

写真左下 マゲネトーの回転軸と連動した回転計の取り出し口(エンジン右のクラッチケースの上)に取り付けられます。
未完成のエンジン部分を作り足しました。
シリンダーの後ろに細かいフイン・両サイドに
長いフインがついています。
組み上げると殆ど見えません。

面倒な工作なので見て見ない振りを決め込んでいましたが良心の呵責?に耐え切れず取り付けました。

マグネトーを上面から見るとこんなものです。シリンダー後方に搭載されます。


キャブレターをつくる

最近はキャブレターをつくる事が多くなりました。キットのキャブはプロターを問わず金型の関係からか
ボディケースの中心部分に突き出しピンの跡が大抵残っています。この跡処理は意外に厄介で、中途半端な
パテ埋めで終らせると更に可笑しなものになり、特にロータリーデスクの場合はエンジンサイドで
目立つ位置になります。以前は修正していましたが、その所要時間や手間よりボデイをつくるほうが簡単です。
これはあくまで70年代以前のマシンで気筒数の少ないものに限られます。
また自作する場合、キット付属のキャブの上蓋(キャップ)に滑り止めの細い溝切が上手く出来なかったのですが
最近転用可能な汎用部品を発見しましたのでアマル・デロルトであれば自作の見通しがつきます。
細かいパーツですがキャブレター自作について少しお話したいと思います。

写真左・エアファンネル、7mmのアルミ材を削りだしに挑戦しましたが、内側の曲面を加工できませんでした。ジャンクにあったF1のパーツを加工しました。理由のひとつに2個のニードル穴が必要でした。使い慣れたプラ材の工作の容易さです。
左2・ボデイ部分で中にピストンが入ります。インレット側にもファンネルと同径の穴が空いています。(3.6mmプラロッド使用)
中央上段の4個のパーツはシリンダー側マニホールドとボディ下部の蓋・給油入り口の6角ボルトです。
写真中央・インレットマニホールドと2mm径ピストン更にマニホールドフランジです。
写真右・ボデイ上部蓋、アクスルとチョークの取り出し口
下段写真は別体のフロート部品2点、既に細かなパーツを取り付けて組み上げてた半完成状態です。(4.6mmのプラロッドを使用)

各パーツを組み上げて塗装前の状態です。
これで約23個の部品から構成されています。若干時間が必要ですが、キットのキャブにピストンを入れる加工やフランジのボルト付けなどキットの部品でもそれなり追加工作を考えますと、射出成型と異なったシャープな部品に
なるのがメリットかも知れません。

上蓋(キャップ)に使用した汎用部品は、
KOTOBUKIYAのガンプラパーツP119です。掘り込みを少しだけ修正しなくてはなりません

ボデイやフロート下部に使っている長い6角ボルトはPlastruct社製1.5mmを使用しています。

使用されているキャブの定格は三国商工製20mmです。余談ですが、この年に社名が三国工業と変わりました。
ハンドルバーの修正
資料写真にあわせてボールエンドをそれなりにキットからチョークレバー転用して加工。さらにワイヤーアジャスターの歯つきナットを追加し、クラッチ側にキル釦をつけて一応出来上がりです。

写真下・スロットルワイヤーケース、キットの部品は全く使えませんので旋盤で削りだして作りました。


依然として旋盤はプラ専用の使われ方です。


ヨシムラSUZUKI
スズカ8耐マシン

カウリングステー
今回、部品工作のなかでどうしてもプラ素材では作成不可能がでてきました。実車資料をつぶさに調べますとステアリングヘッドから伸びた回転計のブラケットから両サイドにカウル取り付けのステーが付けられて一体の構造になっています。さらにその上に大きめのメーターパネルが3本足で付けられていました。
何だか非常に複雑な構造です。何れにしても内径10mm程度の円を中心にたくさんの半田付けが必要です。
オーディオ機器の配線などは相当の経験もあるのですが、真鍮板03mmなど初めてのことです。実験的に挑戦しましたが、新しく半田を流すと前の場所が外れてくる・・・・やはり金属加工は不得手でした。
気を取り直して面倒ですが円リングに穴を開けて芯材を入れ固定して半田を流してどうやら完成です。後述の近所にお住まいのパソコン先生は、実は鉄道模型のスクラッチビルダーでブラス加工の達人です。わざわざ訪問下さり出来上がった現物を見て何とか及第点を戴きました。


ほぼ全部品が揃いました。
キットのように並べて少しだけ楽しんでみました。

大体この状態になると完成状況も大方見えてきます。したがってもう出来たと気楽に成りこれから後の作業がいい加減になります。ペース配分が悪いからでしょう、この時点で全精力を使い果たしているのかも知れません。



大変な忘れ物をしています。
RMの語り口である排気菅が見当たりません。完全に忘れていました。
あわてて、図面とつき合わせながらジャンクを探しましたがあったのはヤマハRD56の前半分だけでした。
これでは全く形が違うし、RM62の顔だとまで思い込んでいる排気菅ですから
写真右のようにともあれチャンバー部分を準備しました。


乾燥まで若干時間がかかりますし、特徴的なバナナ型をどう
再現したらいいのか気が重くなります。

あとがき
私のホームページはIBMのビルダーV7を使って作成していましたが、バージョンアップ版V9を特価提供しますとの案内で飛びつき早速導入しました。ところがそれが従来の作成手順と若干変わっていて、何だか上手く運びません。
慣れだと思うのですがやはり時間が必要です。結論からすれば私のような使い方であれば従来バージョンで十分だったようで、またご近所にいらっしゃるパソコンの先生のお手間を煩わせる事もなかったのにと、いささか反省をしています


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