SUZUKI 50cc RM62

第2回 11月23日
 
ホイルの設定

今回は旋盤で削り出しを予定していましたが、現在の旋盤加工技術では到底不可能で、さらに素材も思うように確保できません。フロントフエンダーを装備しない前輪ですから、タイヤパターンと共に何とかしたかったので、それならとコスモ社のリムをと考えて加工してみましたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
RM62のタイヤはフロント200・18、リァ225・18が使われています。何とか旋盤で削り込みをしましたがリム巾6.3mmが限度でした。フロントタイヤの巾が6mmで装着するとリムがはみ出ています。元々サイズが異なるわけですから当然の結果でしょう。

半日かけて旋盤加工したこの細めのリムは125あるいは175ccクラスに使う事にしましょう。

キットのプラリム巾は張り合わせ後で5.1mmですから、その差1.2mmは詰めようもありません。しかしキットのリムはHリムでなく中心部分が山型にやたら盛り上がった形状です。やむえづ平たくてそれらしい形に加工して使うようにしました。

写真左
 ハブ径はほぼ同じサイズですからそのまま加工します。キットはハブのリブ部分が水平になっていて、厚すぎるようです。そこで中心から外周に向けて斜めに削って修正しました。リブ外側で厚さ07mmくらいまで薄く削ります。
写真右 キットのブレーキ放熱溝を模したドラム部品は形状が異なりますから03mmと025mmのプラ板で新しく作りました。50ccクラスのマシンの場合、すべて構成部品が小さくて、省略も多いようです。ホイル組み上げのなかでは、ハブやドラムを少し作り込む事とより繊細な仕上がりを狙っているのですが。

最初はプラ板から切り出してリムを試作してみましたが、リムのエッジ部分の加工が汚くなり諦めました。やむえづキットのリムを整形してH型風にエッジを立てた感じにしましたが、素材の肉厚のと強度の問題もあってうまく出来ません。またスポーク用のニップルの固定にもある程度の厚さが必要でした。


ホイルでこんなに足踏みしていたら、自分なり定めている完成予定日には到底出来上がりません。
貼り合せの終ったブレーキドラム、放熱溝がとキットのリング状のドラムよりぐっとシャープになります。(未塗装で分かり難いのですが)

タイヤを組み付けてサイズとバランスを確認してみました。

*参考
スポークは志賀虫ピン0号をニップルはさかつう製真鍮パイプ 外径06mmを使用します。

 ガソリンタンクを改造する
今回は出来るだけキットの部品を転用するようにPK66のガソリンタンクを改造しました。形状は全く別物ですから2mm厚のプラ板を曲面に馴染ませるようにして貼り合わせました。
タンクの後半部分がフレームに沿って深く落ち込んでいます。また上面後縁のRも柔らかく、キャップの位置も左側になっています。資料写真から見るとさらにタンク上面の中心部がやや少し逆反りになっています。
貼り合わせて削る作業は早めに素材同士を接着しておかないと整形後に肉痩せが発生するようです。
約1週間経過して削りサフエーサー1200を軽く吹いて表面の状況を確認します。さらに乾燥を重ねて2週間後に下塗りをします。
本当は、既存の部品から転用するより新に作り出すほうが作業としては楽になりますが・・・・・・
タンクキャップはポリ製品が標準だと思います。スズキ本社に展示されているマシンはアルミキャップがついて緩み留めワイヤーの金具がついています。
 12月4日 第3回   SUZUKI RM62 1962        シートを改造する?  
ご覧のようにキットのシートはゴムがくっいていて、改造も難しいので新しく作り変えました。

元々RK66とは少し形状も異なりサイズも少し長いのでこれで良しという事にしました。
シートカウルはキットの部品を転用しますが、これもまた形状もサイズも全く別物です。しかしこのような3次曲面はプラ平板からの加工は難しくむしろ既存部品にプラ材を足して加工するほうが上手くいくようです。

それと出来るだけ、キットの部品を使うことにしていましたので、ここで1個と確実にポイントを積み重ねたい?まあどうでも良いことですが。RMのシートはフレームに載せて側面からネジ止めの形式でシート厚もRK66より3割ほど大きいようです。資料では中央部分の窪みがかなり深いのですが、模型では僅かだけの表現にしました。
 
 
フレームについてあれこれ
製作手順を従来のように全て部品つくりをしてキット状態にする方が作業効率が良いと判断して
主要部品を作り出すようにしました。
今回は一番面倒なフレームつくりになります。第1回で書きましたようにRK66のキットから転用して改造も可能です。また出来るだけキットのパーツを生かしたいと思っていますがフレームについては無理のようです。切ったりつないだり、あるいは曲げたりの手間は惜しみませんがフレームのパイプ径が全く違います。既に整形されているフレームを約20%程均一に細くする事は無謀過ぎるようです。
RM62にはまだアルミフレームが採用されていません。ダブルクレードルを構成するメイン部分はクロモリ4/5インチ径が使われているようです。したがって合致するパイプを選定しなければなりません。実は金属パイプの使用も事前に相当考えて演習を試みましたが、半田付けの技術不足からどうしても上手く出来ませんでした。
スケール換算で約2.3mm径ですが、市販プラロッドはタミヤ製が実測で2.1mm、Eグリーン2.5mmしかありません。そこで今回は、Eグリーンの2.4mm中空パイプを使用する事にしました。内径が1.2mm、肉厚06mmですから非常に薄く華奢で工作も難しいのですが、スケールとバランスを重視することにしました。


Eグリーン製のパイプの内径1.2mmを利用して同社製の1.2mmロッドを芯材に使いました。
この場合パイプの中心に真円の穴がありますから逆にパイプ同士の接続が容易です。切断面だけカチッと仕上げれば継ぎ目が殆ど見えません。しかし金属の芯材に比べるととても弱くループ状に組み上げてもひ弱い感じです。

必要なRを部分ごとに準備して直線部分で継ぎ足すやり方です。特に今回は3次局面が随所に飛び出すフレーム構成ですから面倒でも分割して手順良く組み上げるのが良いと思いました
緩やかなRの曲げが多数必要になりました。従来の電気鏝方式では熱の広がりに限度があり、途中パイプから取り出すときに金属に接触して溶かす事が多くなりました。
そこで、従来方式からさらに曲げ易い方法に改良?を加えました。ただし表面積が広くなった分だけ時間がかかるようになりました。

前回お伝え漏れがありました。プラロッドの熱加工ポイントは曲げ冶具から離したあと、形状をそのまま自然に冷やすのではなく、冷たいタオルを用意して瞬間に冷やして固めてください。これでほぼ伸びて広がるという現象は無くなります
曲げのパイプと直線のパイプを組み合わせてフレームを組み上げます。この段階では基本骨格だけでエンジンのマウントラグやシートレールのエンド部分もつけられていません。下図写真2枚からからお分かりいただけるようにメインフレームが車体中心に狭くなっています。きわめて複雑な構成のダブルクレードルタイプですが新しいフレームだけの資料を基に正確に図面合わせをしました。
しかし50ccクラスのフレームは1:12かと思えるほど小振りです。しかもエンジン・タンクと架装しますとフレームはほんの一部しか見えません。
これでやっとエンジンを載せる下ごしらえが出来ました。予想外に時間がかかりフレームだけで20時間以上費やしました。
キットのスイングアームですが全長が少し短くパイプを継ぎ足しても可能ですが、リァサスの取り付け方法やスイングアーム自体が太すぎる事から新に作りました。
何しろフレームつくりで時間を使い切っているので(ゲームオーバー)手早く出来る方法になってしまいました。

結局フレームにはキットのパーツ改造がほぼ皆無の状態で反省しています。

材料は3mmプラロッドと1.5mm・1mmのプラ板の組み合わせです。
フロントフォークを作るために三叉を準備しました。フォークチューブの組み合わせやハンドルメーターブロックを作るための作業です。

キットのチューブは4mm強とオーバーサイズで、トップブリッジの形が全く違います。ここではキットのTブリッジを薄く修正して下側に使います。やっとフレームにキットの部品を活かす事が出来ました。
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