Modeling Note  FILE 1
MATCHLESS G45 500cc 1952年 製作記 プロタコンバージョン製作
プロターからマチレスG50のキットが発売されています。ご存知のようにこのマシンはAJS7Rの500cc版です。
キットも同じように説明書共通・タンクのデカルと箱絵が異なるだけで共通です。すでにAJS7RもマチレスG50も作ってしまって、同じマシンを2台もつくる。そこまで英国車フアンでもありません。
ただフレームがキャストなので扱いにくいと敬遠していたキットが残っていただけの事です。
ですからさあ作るぞといった決意も無いままに、部品取りではキットが可哀想だ、どうせ作るならデカルを活かしてG45を!
今回はそんなところからスタートしました。


写真はMANX GP 1952

 実車G45とは
45の構想は1951年マチレスの市販スーパースポーツ車G9をフルチューンしてイギリス国内の
クラブマンレースに出走させ、予想外の好結果を得たことから本格的な市販レーサーにとエンジンを除いて
AJS7Rの主要部品を改造して量産を始めました。1959年単気筒のG50が出現するまで
数少ないツインエンジン搭載のレーサーとして活躍しました。実車は1983年にフジモーターミュージアムに
輸入されて翌年から公開されました。現在は茂木のホンダ博物館が所有していると思います。

資料はきわめて少ないようです。同時期のライバルマシンNORTON500があまりにも有名だったのでしょうか。
別冊モーターサイクリスト第60号や英国月刊誌クラッシックレーサー・クラッシックバイク・ブリティシュ
レーシングマシン等で散見できます。わかりにくいクランクケース下部などできるだけたくさんの写真を集めて
検証するしかありません。最も難しい車体周りはサイズを含めてそのままキットから改造できるので
ある部分とても挑戦しやすいかも知れません。


  
新たに作る主要部品のまとめ (製作に必要な材料などは製作過程で順次紹介します)
 エンジンまわり シリンダー、ヘッド、クランクケース
ミッションケース、カムカバー
キャブレター2個、排気管2本
クラッチハウジング5spタイプ
タコメーター取り出し口
 車体まわり ガソリンタンク
ロングシート
オイルタンク
リヤサスペンション
リヤフエンダー

タンク

2mmプラ板を積層したブロックを削りだします。
整形したあとサフェーサー処理をして磨き出しを。
ポイントは下地仕上げにパテの使用を少なくすることです。


シート

1.2mmプラ板を曲げて加工します天板・側面左右の3分割にして貼り合わせ、合わせ目の玉縁部分は06mmのランナーを埋め込んでいきます。
膨らみにはパテを盛り整形したあと、500番サフェーサーを3回重ね吹きします。ざらついた表面を軽く慣らしてレザーの質感を表現します。

シリンダー部
フインに05mmのプラ板をヘッドフインも同じ材料
バルブカバー2mm厚を2枚重ねて削りだします。
クランクケース
キットのケースの一部分だけを流用。横幅を7mmを拡大します。
併せてマウントホルダーも作り変えます。タコメーターの
取り出し口はクランクケースの左前にあります。
カムケース
エンジン右側面につく特徴的な部分です。2mmを積層して
裏表と2分割でつくります。
マチレスの掘り込みマークは03mmプラ板を切り込みその裏から05mmを裏打ちします。

インレットヘッドカバーとY型ケースはいずれもピカピカの光沢銀
入念に下地仕上げを対処します。


ミッションケース

マチレスとは全然別物です。資料を基に新たに2mm厚プラ板積層で作ります。シフトロッドとの関係で誤差が出ないように位置決めはエンジンを仮マウントしてそのあとで設定します。
ケース本体はキットの部品を少し削りこんで流用しました。

クラッチディスク

写真左がマチレスG50用のキット付属品。右が新たに製作したG45用。
03mmプラ板を円筒状に巻いて、側面に1.2mmのプラ板、その上に更にヒトデ状の05mmを貼りあわせ、調整ボルト穴を加工します。車体左側のポイントになりますから丁寧に仕上げます。

車番プレート
写真左の黒いプレートがキットの部品です。厚さが1.3mmもあって、大きいヒケの目立ち、薄く仕上げるには大変な作業を強いられます。
最近は03mmのプラ板を切り出し、肉抜きのリブ表現には06mmの半円径のランナーを引き回して加工、多少ねじれなどが見えるような薄さを表現させています。最初は相当時間を要しましたが大分慣れました。
ホイールハブセンター
ブレーキ側はG50と同一でキットの部品そのまま使用できます。問題の右側は、うれしいことに冷却のルーバーがありません。キットの部品に2mm厚のプラ板を重ねでテーパー状に加工すれば終わりです。
Fフエンダーステー
写真右側、このシリーズのキットはとても良く出来ていますが、このパーツだけはそのままでは使えません。
思い切って05mmのアルミ板を加工して作り、バフ仕上げにしています。


タコメーター

スミスのタコはトップブリッジの前縁に直接メーターホルダーと一緒に長いボルトで取り付けられています。実物の材質はアルミの削りだしですが、加工の容易さからプラ2mm板で作ります。メーター本体はコトブキ屋のガンダムパーツ排気管(ジャストサイズ)と透明プラで加工しました。

ナンバーステー
実車ではトッブリッジにフォークと共ネジで取り付けられています。
ここではアルミ板05mmを使います。車番プレート穴は完成後に微調整をしながら1mmのタップを立てます。


リヤサスAssy

資料から判断すると、サイズ・形状ともにキットの部品そのままでは使えません。上下のマウント部分だけを利用して新たに作ります
アウターケースは1:9で9mmになります。ダンパーには7mmのアルミパイプを使用しています。これは後方のらしさのポイントなるので丁寧に仕上げます。

ハンドルとF・フォーク

クリップハンドルが独特の形状をしています。当初金属を考えましたが、2mmプラロッドできつい曲げに挑戦しました。フォークはアルミ3.6mmの特殊サイズのパイプを使い極細のヘアラインで仕上げました。

車体まわり
フレームは超合金?製で加工が困難ですが、2箇所だけ改造をします。
リアサスの支点が約6mm前に移動、側面からみた正しい位置はほぼ正三角形の形状になります。そして前のネジ穴にリヤフエンダーステー(1mm径真鍮パイプと03mm真鍮板)を組み付けます。
オイルタンク
キットのタンクを改造します。パイプの取り出し口が変わります。更に給油キャップがタンク左後方に付きます。キットのキャップは使えませんから新しくプラ板で作ります。
エンジンのマウント
クランクケースが正しくセットされるよう微調整を繰り返します。金属フレームの利点はねじれ等の発生がない精度の高いものになります。

完成写真 仮組などの写真が不手際で消滅していきなり完成になりました


左側面

排気管は4mmアルミ管を曲げ加工しました。
メガホン部分は02mmアルミ板を巻いたもの。
Rフエンダーが厄介もので1:8のジャンクパーツからツギハギして何とかまとめました。


右側面

フェールタンクの手引きラインはキットのデカルをそのまま使用できました。これがG45アプローチの決め手になりました。

ホイルはプロターのアルミ製を奮発しましたが在庫が底をつきました。



シフトレバーはアルミ075mmで切り出し加工しました。
ステァリングヘッド部分(ダンパーは樹脂にノッチがつく方式)      Rサス・シート・ブレーキペタル


左前方から

良くも悪くも典型的なブリティシュツイン.
セミアップハンドルと灯火をつければそのまま公道マシンになります。






写真の撮影が不得手で練習してもうまくなりません。
カメラの能力と思い込んでいましたら撮影技術の問題だそうです。



右前方から

写真の撮影が不得手で練習しても
うまくなりません。
カメラが悪いと思い込んでいましたら
撮影技術の問題だそうです。

modelig note 目次にもどる トップページにもどる