ModelingNote CZ125 2部  第4回

出来る限りプラ材などから加工してパーツを作るように思っていますが他のパーツから転用したくなります。
急いでいるときは何とも思っていないのですが、失敗したり後で欠品のできた歯抜けのキットを見るのは嫌ですね。
そんな事で今回は下準備の必要な部品は前もって貼り合わせなどの作業を済ませておきます。


下ごしらえ
 メガホンマフラー

  
   025mmプラ板を扇形して巻きながらプラセメントで貼り合わせて右のようにテープで固めておきます。
   作業可能まで約1週間ほど必要です。
   細い部分が約2.5mm、開口部で10mm程度にして必要部分を切り取ります。

   エキゾーストパイプもプラ棒で挑戦したいので排気系統の完成は少し遅れるかもしれません。



マフラーと同じく早く貼りあわせて準備しました。完全ソリッドは重くなるため中空にしています。
実はアルミ板でたたき出しを考えて挑戦しましたがどうして複雑な曲線がうまく出来ません。
これからキャップの窪みを作りますが、タンクのアルミ磨き出しの質感を塗装でどう表現するのかが課題です。


ホイールハブの工作


モトクロッサーのキットでホイルまわりを使いたいのですが
ご覧のようにハブ・リムとも当然転用できませんでした。
ストックパーツからリムやハブを用意しました。
(改造やスクラッチをしているとかなりパーツの在庫ができます)


CZのハブが特別な形状をしています。凹面のハブでスポークの取り出しが
内側から外に斜めに拡がり交差させています。これが特徴であり、
間に合わせでは、あまりもいい加減過ぎると挑戦しました。
1.5mmのプラ板でハブのリブ部分を作り裏から03mmを
貼り付けてサイズに合わせて切り出します。


後輪用のハブのパーツです。
ドラムの冷却フインはシリンダーと同様の工作で05mmと
03mmのプラ板で組み合わせます。

下側の2枚がハブの部分になります。


前輪用です
黒い部品はキットの後輪用なのですがサイズが一致したので転用したものです。

これからハブに斜めに04mmのスポークの穴をあけていきます。

ピンバイスの作業も水平・垂直であれば苦痛になることはありませんが、
斜めに慣れていないんか何度も指に刺して痛い目にあいました。


切り出したプラ板を組み合わせて、それぞれハブ・ドラム・ブレーキパネルと
形が出来上がってきました。

通気穴のある前輪ハブは緩やかな富士型で
旋盤機器とその技術の必要を痛感しました。

ブレーキパネルは前後輪ともレバーが内臓する特異な形式です。
ハブで苦労した時間がこの部分で簡単になりイーブンになりました。


チエーンとスプロケット

コスモ製を完璧に仕上げてと意気込んでのぞみましたが、
金属チエーンの厚みの問題でクランクケースに
収容できなくなりました。
今回はプロター既存のプラ駒型を使いました。
プラ板のスプロケットは、しばらくすると多分溶けるだろうと、
アルミ板05mmを削りだして歯を立てました。
初めての試みで不安でしたが挑戦してみると、
何とか出来上がりました。


仮組みの後輪ユニット

仮組みのクランクケースにサブシャーシを取り付け、スイングアームに
後輪のハブまわりを組み込んで、動力ラインの確認をします。
改造やスクラッチでキットと異なるチェーンラインを設定した場合は
この時点で微調整をしながら正確な動力ラインを確定させます。

この後はシートとハンドル・メーターなどのパーツをつくると
ほぼキットが出来上がります。
勿論、苦手な作業の排気系統の作業も残っています。
 4月12日  第5回 その他の部品をつくる


シートつくり
1.5mm、2mmプラ板の組み合わせ
裏側の黒く煤けている部分はライターであぶって曲げた跡です。

カウル下側は貼りこみをしますが中空にしているのをアッピールする?


プラ板を強引にあぶって曲げたので凹みが出ていましたので
パテを薄く引いて修正しています。

リアカウル後縁の下はラウンド形状です。
丸く形を整えてから下貼りをして仕上げる予定です。

回転計はスミスですが、ホルダーの形状が完全に把握できません
手持ち資料の範囲でフローティング板の形を決めています。
新しい資料が出れば手直しをしましょう。

1.2mm真鍮パイプに08mmを組み合わせています。
パネルは05mmプラ板を使います。

工作ヒントですが
丸いプラ板を加工するのはとても時間と忍耐が要求されます。
最近はホームセンターで販売している皮の打ち抜きポンチを使って
瞬間に工作完了させています。
1mm単位で1本180円程度です。
 全パーツが勢ぞろい  殆ど意味ありませんが、これはキットの箱を開けた時の高ぶりを意識しているだけです。


出来た。揃ったと思っていましたが。排気管のことを全く忘れていました。

スポークは志賀の1号です。

タンクはキャップ用の窪みも加工しています。




キット製作であればパーツ毎の貼り合わせ、磨きなどの下ごしらえが完了した状態でしょう。
やっと折り返しの段階です。
これからいよいよ不得手な塗装のステップになりま


忘れていた排気管


第4回で早めに準備しておいたメガホンの部分は
前後をカットして作りました。
資料で見る限りリバースコーンという返りがついています。
025mmプラが4層になって1mmですから
ある程度削り込みで形はできました。

今回は黒色の耐熱塗装とメガホンの形状から加工の容易な
プラ一本でまとめました。
エキゾーストパイプはEグリーン社の3.2mmのプラロッドを使用しています。
このサイズで緩やかな曲線加工は材質的な理由ですがかなり難しい作業になりました。


前輪の完成品
予想したとおりでハブからのスポークの出る角度が今までと異なり
「ホイル組上げは簡単です」と大きな事言っていましたが
凄く時間がかかり後輪はどうするのかと考え込みました

後輪は翌日組みましたが写真は割愛します。


クリップハンドルまわり

鉄レバーはコスモ製を使用しました。
チョークノブがなかったのでアルミ板で追加しました。
(作成後に発売を知りました)
とてもよく出来ていますが、レバーの開き角が大きすぎると思います。
握れないサイズですかなと。

グリップラバーはコトブキヤのメッシュパイプユニット内径2mmの
チューブを使いました。肉厚もあって塗装可能です。
黒色であればタイヤカラーとマットブラック1:1で着色しています。

アクセルケースは4mmの丸棒で。


キャブレター完成品

アマルキャブの色の表現は難しいですね。
実物を見ると到底その質感の表現できません。

アクセルとチョークワイヤーは06mm径のビニール電線の芯材を抜いて
実質05mm程度に細くなったものを使っています。

工作は面倒ですが繊細感の演出に?


タコメーターまわり完成品

メーターホルダーのバーが何故か資料ではフレームと色違いの黒になっています。
とりあえずその通りに塗装しました。
メーターパネルは間違いなくアルミ製ですが、つや消しの状態に仕上げています。
 ちょっと工作ヒントです (あまり役に立たないかもしれませんがマイナスボルトのスピード工作)
60年代のバイクモデルのエンジンを組み上げるときに、クランクケースカバーが別体でボルト留めされています。
そのボルトはカバーに落ち込んだ形で、頭がマイナスになっているのが殆どです。
キットの場合従来は筋彫りを追加したり、スミ入れしたりしていましたが、スクラッチでやると何かそれらしく加工しなくてはなりません。
いままではヘキサゴンの頭はアルミパイプを使っていました。今回このエンジンの場合マイナスのボルトが使われていて
従前の手法では通用しそうにもありません。
そんなことで市販のアルミ針金(09ミリ1.2ミリ1.0ミリの3種類がありますが針金は番数表示のため不正確な数値です)
を使って比較的簡単にある程度の量産可能を方法をお伝えします。
キットのデテーィルUP、MVやジレラの4気筒のクランクケースカバーなど用途は沢山あるようです。


写真では少し見難いのですが、卓上バイスにピンバイスを挟んで固定する。
ピンバイスにアルミ針金を長いまま咥えさせる。
ピンバイスから2mm程度だして軽く締める。
糸鋸にバローベ0番の歯で中心部分を引く(ピンバイスの十文字のチャックが目印に)柔らかいので5cmm動かせば十分の深さになります。
チャックを緩めて下から押し出してカット。
次の分の表面を軽く整形(極細めのヤスリ)して同様の作業を繰り返します。
3本くらいロスをすると要領が分かり面白い?ほど作れますが。
ピンバイスは中空で貫通していないと駄目です。

当然ダミーのボルトですから埋め込みの長さに合わせて適宜カットしてください。
 塗装をしたエンジンブロック

主要なパーツの塗装をしますと何となく全体像が見えてきます。
特異なエンジンから先ず塗装をしました。

エンジン架台はフレーム塗装の色あわせをした塗料で先にテスト塗装をしました。

慎重な性格ですが今回は排気管の位置も
フランジも先送りになっています。
こういう手抜きの手順で進むと必ず後追いの作業でミスが出ます。
謹告
 当連載の第5回記事のなかで、コスモさんの特製部品ハンドル・レバーについて、きわめて不適切な文言で批判をしていました。コスモさんのHPにありますように製品は実物を正確に縮尺されたものであり、私の申し上げるような「握れないのではないのか」とかいう曖昧な基準のものではありません。HPで情報発信の立場をわきまえず、軽率な発言で各位に多大のご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます。


4月20日  第6回 各部品の塗装と組み上げ


後輪部分のまとめ
後輪のブレーキレバーも内臓タイプです。
チェーン引きと調整ネジははコスモ製です
後輪車軸ラグの厚さ1mmでピッタリと合います。

タイヤ塗装はマットブラック3タイヤ色7の割合で混合しています。
写真下
写真が重複しますが塗装が済んだ前後輪です
前輪ブレーキドラムには小型の冷却用ダクトがつけてあります。
問題はダクトの内側の切り込みの形状が不明です。
現状丸穴を5個あけています。ご存知の方はご教示ください。



フレームの塗装を済ませました。
ブルーのフレームなのですが、実車を見たことがないのでどうしても
イメージできません。
デティールは資料の量で何とかなりますが、色合いというのは自分で
確かめないとやはり不安です。再塗装可能と割り切りました。



メーターステーは何故か黒の別色です


フロントフエンダー

製作を忘れていました。4分の1周程度の小さなフエンダーで、ステーも自転車のような細いものです。
困ったを連発していましたら、前回のMV125で
折損してフエンダーの長い部分がジャストマッチでした。再度加工して転用、一番面倒な作業が解決して助かりました。

フロントフォーク

4mmのアルミパイプと2mmのロッドを組み合わせています。

リアサスペンション

コイルは錫メッキの06mm銅線で作っています。実車も細い径で巻き数が多い軽量車独自のものかと思います。


排気管
セミマット黒色塗装です。
素材段階で未作業の取り付けラグを追加しています。


シートとカウル
マットブラックで塗装しています。
他の素材に挑戦したいのですが失敗が怖くて踏み出せません。

ガスタンクとシート

部品つくりの段階でお伝えしたように、アルミ製のタンクづくりに失敗したのでプラ素材に変更しました。
問題は塗装でどうやってアルミ磨き出しに近いの表現をするかにあります。
何度も申し上げるように、模型つくりの中で一番不得手なのが塗装です。
皆さんのお話を聞きますと、本当に丁寧に手間を惜しまない基本どおりの手順がポイントのようです。
他の作業では比較的に掘り下げて実行できるのですが、
塗装になると何か面倒でしかも想定した出来上がりと現実の違いにいつもガッカリしています。
したがって雑にいい加減な手抜き塗装で、これでは上達などあり得ないと認識しています。
さて、それでは今回はまじめに取り組もうと色んな塗料で下地処理を済ませたプラ板に実験を試みました。
写真はその結果から決めた塗料で下塗り1回目の状態です。



使用塗料の決定と下地手順

試験塗料は
1 モデルマスター アルミ
2 ALCLAD  #107
3 クレオス    SM01
4 クレオス    SM06
5 フイニッシャー Fシルバー
6 メデコムメタルライク缶スプ

下地
素材に1200サフエーサー塗装
水ペーパー2000番で表面落し
コンパウンドで鏡面仕上げ

完全乾燥後にクレオススーパーブラックの2回塗装

コンパウンドで再度鏡面仕上げ

同じ下ごしらえで6色を塗装しましたが、その結果は次のように感じました。

 6色の銀色から1色を選ぶ(求める色合いはアルミ磨き出し色、したがって塗料の優劣ではありません)
アルミ板を磨いて比較しましたが、最もアルミ金属に近いのはメデコムの缶スプレーでした。
懸念するプラが溶ける恐れは全く見えませんでした。難点は缶スプレーのため吐出量の調整が出来ません。
したがってこんな小さい部品の場合、分厚いムラのある塗装になりました。更に布に触れても変色をします。
念の為にクリヤーをかけましたが全く影響を受けませんでした。但しデカルのクリヤー部分が色変わりします。
 ALCLAD 塗料が薄いため重ねていくと次第に光沢が消えてフラットアルミになるようでした。
同じくモデルマスターは乾燥後にほぼフラットアルミになりました。
フイニッシャーは顔料が少し粘いせいか表面が均一にならないようでした。独特の色合いなのですが。
結局、扱いやすさと粒子の細かさでクレオスSM06に決めて下塗りをしました。
下塗りと言っていますが、金属色塗装は1回で終りです。実験で乾燥して重ね塗りをしましたが、
次第に光沢が落ちて普通の銀色になるようです。
そんなことで完全に乾いたらスーパークリヤーを1回吹つけ押さえをしてからデカル貼りをし、十分なじんだ時点で
仕上げクリヤーを2回程度重ねてみる予定です。タンクキャップはコスモのDタイプを使っています。
今週は模型をつくる時間が制約され進展していません。4月で完成と高言した事が悔やまれています。

以降第7回 完成編に

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