odeling note BMW Kompressor 1939  製作記

 
9月10日 最終回拡大版

8月の終わりに完成と予告していましたがとうとう予定から10日間も遅れをとりました。9月から時間配分をプラモつくりに集中できるように変更してどうやら完成までたどりつきました。最終回拡大版?と言うことから製作工程のなかで、説明不足のあった部分は拡大画像を交えてお伝えしようと思います

 
Fフォークの組み立て
バーハンドル・Fフォーク・フエンダーを組み合わせて
から、ホイルを取り付けます。
右ブレーキパネルには冷却用の吸入口とダクトが
追加されています。3次曲面を持つ巾6mm程度の
細かいパーツです。03mmのアルミ板の叩き出しで
作ることに挑戦しましたが、出来る筈もありません。
パネルに取り付けるエッジの部分が到底無理でした。
逃げたい一心で、資料で省略しているのがないかと
探しましたが・・・車番(1)で作っている事も忘れて、
結局プラ板を曲げたり削ったりと加工しました。


Fフォークのラバーブーツにも資料どおりにバンドを
巻いて止めています。バンドにはアルミ板02mmを、
固定するために07mmのアルミパイプを使ってカシメ処理を
してみました。


写真ではタイヤにプロターの文字が見えます。いかに
プロターフアンといってもこれはチョット気になります。
完成時には目立たない位置に隠しましょう。


デカルとその他の部品つくり
特製デカルです。追加で左の回転計用も用意して戴きました。私の写真が不鮮明で見え難いのですが、素晴らしいもので模型仲間の友人達からも絶賛を博しました。

どなたが作成されたかはもうお分かりと思いますが、右下にあるオーナーメント用のデカルに感激しました。

早速、アルミ板を慎重に曲げ磨きだして貼り付け冒頭の写真のように仕上げました。完成時に特製ヘルメットと一緒に展示を予定しています。
(BMWマークの最小がヘル用です)
市販品でカルグラフ製の自動車用のマークもありますが、字体が全く異なります。あえてこだわってご無理をお願いしました。


写真右はドライブシャフト。今回はチエーンがないので楽勝と思っていましたが、シャフトは剥き出しで
後輪のデフケースに連り、しかもUジョイントが露出しています。プラ棒でチョットといかず、とうとう
アルミ棒やアルミ板を組み合わせて作りました。このマシンの場合、見た目の重要ポイントのひとつになりました。
ギァボックス側のラバーカップリングはキットから転用して加工しています。
写真左は前回ご紹介したゼッケンプレートの再製作の完成品です。独特の虫除けスクリーンは洋白線と
ウエーブ社の洋白金網で作りました。アルミ製の4つの部品はサイドプレートを取り付ける金具です。



ヘルメット用のデカルをお願いしたので、Gマイヤー用のヘルメットを改造?しました。写真右のように大昔にプロターからライダーセットが発売されていました。その中に1個だけおわん型のヘルメットが同梱されています。しかしそのヘルは1950年以降の形状でそのままでは使えません。キットのヘル下側を1.5mm厚のプラ板で4mmかさ上げをしました。この程度のことが何故改造なのと言われそうですが、直径17mmくらいの筒状の修正は思ったより時間をとりました。しかし戦前のノッポのヘルメットが何とか表現できそうです。

Fフォークができたので待望の仮組みです。
この段階では排気菅もキャブもついていません。あくまでも前後輪の位置や駆動ラインの確認が中心になります。ハンドルやレバー類は最後のステップで細かく調整します。
ここで大失敗がひとつ。この写真では修理済みで分かりませんが、懸念していたようにスタンドに載せているメインステップが重量に耐えられなくて根元からポッキリ折損しました。
リムやハブ類とソリッド構成のエンジンなど2mmのプラ棒では支えられませんでした。
割り切りでスタンドを作り直し、フレームを直接受けるようにしています。またステップも滑り止めを彫りこむためサイズアップで再製作しました。




時間が足りないとあたふたしているのに、この作業で約5時間もピットインしました。
 
 最終組上げ
 今回は重量の問題を除いて、スクラッチで起こりやすいフレームの
 捩れやフォークの捻りなど基本的な問題が全くでなかったので一旦仮組みをばらして、
 ワイヤーリングやその他の部品を組み付けてから最終組上げに入ります。
 完成写真
 
いきなりモノクロ画像1枚ですが、旧車のイメージを連想したくて、左右・上面など全体画像をまとめています。
                        
右側面
全体イメージは何とか合格点?
真横の画像はごまかせないのでタイヤのオーバーサイズが歴然としています。
初期キットのモリーニやモンディアルなどのタイアを試みましたがチグハグ感は否めません。代替品がないので妥協しています。
左側面 
撮影時に自然光が入りGタンクに微妙に映り込んでいます。決してGタンクの見せ場を意識して撮影したものではありません。

専門誌等に掲載されている代表的な写真と同じ視点で・・・・やはりこの角度がコンプレッサーかなと思います

第二次世界大戦直後、西独はしばらく世界選手権に参加をすることが出来ませんでした。50年代前半にこのマシンから過給器を外してキャブレターを取り付けてGPレース参戦への準備をしています。後で生まれるRS54は、ほぼその流れを踏襲しているのがうかがえるようです。

 デティール部分を拡大した映像をまとめました。いい加減な工作が見える貴重?な写真の連続です。
左前半
排気菅は銀塗装ですが、過給器の圧送パイプはアルミロッドになりました。
しらけたアルミ地肌でしたが、かえってそれらしい質感になりました。
(実はパイプを仮組みしてら元に戻せなくなり結果的にそうなっただけです)
左中央部分
実車では排気菅の固定は3箇所です。主ステップのすぐ後くらいに排気菅とメガホンに継ぎ手部分でしょう鉢巻にして取り付けラグがあります。
そしてもうひとつは、リアサスの締め付けを利用してラグで固定しています
エンジンをフレームに固定してさらに排気菅までフレームに直接ガッチリ止めています。そんなに振動の少ないボクサーエンジンが65年前に出来ていたとは、興味がつきません。
工作上の苦心?はサドルのスプリングがテーパーになっているので、竹箸を少し削り芯材の治具に併せて巻きました。作品では固定して作動しません
チエンジペタルは無骨な形状ですがこれはアルミ板06mmで加工しほぼ実車のパーツに近づけました
右中心部分
コンプレッサーの特徴的なGタンクと細い子持ちラインです。
キャブの前に下がっているのは燃料フイルターです。実車もコックとフロートの間につながれて固定されていません。またコックの位置も左右オフセットされているようです。後ろの透明パイプは左右の連結用です。

Gタンクの七宝製のマークはデカルに02mmのプラ板を裏打ちしてからクリヤーを数回重ね最後に貼り付けました。
同じ位置を後ろから見ました。
サドルの下に飛び出しているのはスペアプラグです。エンジンハンガーにネジ切りしたパイプに付けて左右2個。さらにプラグレンジを括り付けている写真もありますが省略しました。
(C社製のプラグを加工)

ミッションケースからのドライブシャフトつなぐラバーカップリングが時間をかけた甲斐があったようです。

ブレーキペタルは鉄製で頑丈な形状です踏み込み位置は現用レーサーからみると高い位置にあるようです。
ステアリングまわり
何とGタンクに給油キャップが左右別個にあります。下で連結させているのになあーと思ったり・・・・
回転計はC社製のボデイに特製のメーター盤が付いています。
ハンドルダンパーのノブはアルミ板から加工しました。

この位置からだとタンクバッジの七宝製を模した感じが見えます。

ハンドルバーの曲げが少し鋭角になっていても良かったかなと・・・
真上からの資料が無いので裏付とれたら修正します。
前輪右側
お伝えしたいのは失敗部分です。
Bドラム冷却フインをプラ板を重ねてとご紹介していましたが、ドラムフインの中心に切り込みを忘れていました。スポークをつけてからシマッタ・・・・・・・

前輪のブレーキワイヤーはダブルで引いています。ここは縒り線を使用しています。
いつもレーシングマシンが最も美しく見える角度と言ってますが例外もあるようです。戦前のレーサーには曲線部分が少ないからでしょうか。何かゴツゴツ感だけ強調されているようで少し気落ちしています。
下の2枚は模型の完成写真の典型みたいなものですが、見て戴きたいのはヘルメットです。これは上手く出来ました。

BMWコンプレッサー製作記事の終わりに
6月上旬から工作に着手して3ヶ月間の間、暇さえあれば工作机でBMWを作り続けました。
家人からは病気にならない程度でねと注意されていますが、既に頭の中が病気なのでしょうか。
食事中に「そうだ分かった」とか独り言が出たりしています。
まわりの人たちから見るとモデラーていうのは少し変なのでしょうか。
ともあれ何とか完成させる事が出来ましたが、今回の製作には沢山の方々のご支援を戴きました。
良く考えますと到底私一人では考えすらまとまらなかったと思います。
資料の提供をはじめ実車でのアドバイス、さらに完成を左右する特製デカル、さらに製作途上での
激励メール、そして毎日更新を期待して閲覧いただいた皆様に深く感謝しお礼を申し上げます。

ミックウォーカーの図書、ジャーマン・レーシングマシンの表紙に改修されたコンプレッサーの後方写真が配してありました。
お遊びで作品を前から重ねて写してみました。
 
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