Modeling note file5 BMW Kompressor 1939 


BMW Kompressor 1939

実車諸元 排気量493cc 水平対抗2気筒 空冷  55bhp・7000rpm 4speed 乾式クラッチ
       過給器 ゾーラ社製スーパーチャージャー  重量139kg 
 随分以前からBMWのスパーチャージャー500のマシンがつくりたくてベースキットになるプロターのRS500を探していましたが、本年の2月に偶然お知り合いから譲っていただく事が出来ました。直ぐにでも着手したかったのですが,既にCZ125の製作やランペット50の再製作などで先送りにしていました。
これは表向きの理由で、実は集まっていた資料の整備をはじめましたが、その途中で分かった事はキット改造などで到底立ち向かえるようなものではありませんでした。スクラッチ作業も自分の出来る範囲は認識していますので、一旦取り組んで止めたりするのはあまりにもいい加減すぎるようです。ましてホームページで発表しますと後戻りが出来なくなると思い、徹底的に完成への課題をクリアーさせて工作に入る方が賢明だと判断しました。
 あえて今回は自分の手書ノートに記入した対応問題の一部を掲載しました。何だこれは模型じゃないぞとお叱りを受けるでしょう。しかし製作に入ると整理済みですから悩む必要が無く工作の進捗はきっと早いでしょう。初回限りのバージョンとお許し下さい。完成予定は8月下旬を設定し、工作記事はランダムですが進捗つどご報告します。



今回集めた写真資料のなかから。

左は大戦後の51年にG・マイヤー(車番1)とW・ツェラー(車番21)がライディングしているスナップ。
右は1939年マン島TTのスタート風景。時計をにらみながら1台づつスタートのタイミングを待つスターター。
スタートグリッドについているのは49番のG・マイヤー選手。ミュンヘン製のこのマシンは、過給器つき
エンジンから当時としては異例の55馬力を発生、200kmhの最高速をもってコースを駆け抜け、初めてマン島TTの
歴史にドイツ車の優勝をもたらしました。ヒットラーの命令かどうか分かりませんが、ドイツ帝国の威信を懸けたすざましい戦いであったことに間違いないでしょう。

 7月4日 第1回   果たして完成できるのかな? 事前準備をまとめる(雑記帳から抜粋)
 製作用写真資料  膨大な量ですが、細部はデジカメで拡大して取り込み区分ごとペーパーにしました。
 平面図  工作途上で現物合わせが出来るように製作実寸の図面を版下用の厚手方眼紙を採用しました
 車体と主要な部分図面。今回切り抜きは止める
 パーツリスト  キットから転用できるパーツを資料と照合し取りまとめる。製作が必要な部品は
 素材の決定と3面スケッチを用意しておく。
  車体部分  ガソリンタンク  新規作成 合わせてタンクマークと子持ちラインのデカル 
 フレーム 全く別物だから新規作成、3種類の異径パイプから構成されている
 サスペンション フロントはキットから転用可能 リアはブランジャー(経験なし)
 フエンダー リアはキットをベースに 前輪は新規作成
 ホイル サイトの低いアルミリム・コスモ製を加工する(これが後で悩むことに)
 ハブ キット転用不可能、形態サイズとも別物 新規作成 
 シート サドルタイプ 補助シート 別途作成
 スクリーン 車番と虫除けスクリーンの一体 新規作成
 ハンドル フラットの後退型、ボスと一緒に新規作成 鉄レバーはコスモ製を加工して使う
  エンジン  キャブ・プラグキャップは転用可能 吸気フイルターは新規に(難しそう)
 オイルパン・エキゾーストフランジも転用可能
 過給器 新規作成(エンジン部で最大の難物?)供給パイプの曲がりは複雑
 シリンダー・ヘッド 全体サイズと形状が違う 新規製作
 ヘッドカバー 代表的なパーツ 細部のつくり込みが必要、新規作成
 ドライブシャフト サイズも形状も違う Uジョイントが問題点、新規作成
  工程表  必要 ただし今回に限り図面作成から難物パーツ過給器を最初に作りエンジンセンターを定める
 エンジン・メインフレーム・タンク・シート・足回りの順序で展開
  結論  改造ではほぼ無理であると認識、部品つくりに毎日最低30分以上費やすしかない
 ともかくエンジンコンプリートが完成させる事が優先課題です。折角キットから転用できるオイルパンをベース?にしてエンジンブロックの工作、そのなかのスーパーチャージャーの部品つくりを始めました。何故スパーチャージャーの出来にこだわるかと言いますと、このマシンの最大のポイントつまり見せ場のような部分です。これがそれなりの出来上がりになると意欲がグーンと向上して細かな作業にものめり込む事が出来ます。要は入り口で最初からやる気を無くすようなことは避けたいものですから。冒頭お断りしたように初回のみ製作写真のないバージョンですが次回から作業状況をお伝えします。
 7月9日 第2回  理屈より手が先 (ともかく着手する)

よく考えるとBMWのコンプレッサーをつくるぞと張り切っていますが、データーだけでどんなマシンなのか全くお伝えしていませんでした。作者だけがマン島TTヒストリーにはまって喜んでいました。下の写真が製作のモデルにしたものです。この車番(1)はBMW本社に展示されているので最も細部資料が豊富ですから製作はこのマシンをベースにしたいと思っています。写真左が1939年優勝マシンの49番です。細かな違いが分かります。

 
 

模型は知らないが、実車の事ならとおっしゃるBMWフアンの方々から応援を戴き、今回は早くから資料を準備しました。僅か1ページの断片的なものまでも含めますとその量も半端ではありませんその一部だけ、手順としてご紹介しておきます。今回の製作準備でお伝えしたいのは、工作用写真を新に作ったことです。それは工作途中で何度も資料を広げて検証します。その際資料がお借りした貴重な図書であったり、また写真がきわめて細かいとか、旧車であれば暗いモノクロであったりとかします。
 そのようなことから製作に必要な写真を予めデジカメで誌上から拡大撮影しておいて全てA4版サイズでプリントアウトしました。こうしますと作業の工程に合わせて拡大コピーを作業台に並べることができ、何より写真が大きくて見やすいと思いました。参考までにその一部の拡大プリントをご紹介します。


写真上2枚
ベースにしたプロターBMW500キットと転用できないパーツ類です


写真左
手書平面図やブロックごとの製作図面。製作パーツを図面あわせにするので厚手の方眼紙を使いました

 
アプローチの段階で改造ではなくほぼスクラッチになることは分かっていましたが実のところいろんな問題が山積しています。今回は一番気になるスーパーチャージャーのケースを。それはキットのエンジンを加工してエンジンブロックの完成させると予定していたのですが、とうとう過給器の部分に着手、そしてキャブレーターとしゃもじのような形状をした独特の吸気菅も合わせて作りました。

左側はシリンダーに至る吸気菅ですが複雑な曲面で練習用に曲げてみましたが、厄介な代物に?なりそうです。


中央が過給器本体、まだボルトや点検蓋などまだ出来ていません。


右はこの部分で唯一使えたキャブ本体にフロートや吸気孔を追加
開口部にはゴムの蓋が付けられます。とても楽な気持ちになりました。
ご存知のようにキットのエンジンとは全く別物ですから、ヘッドカバー・シリンダーヘッド・シリンダーの3点を新につくりました。


03mmのプラ板を使っています


ヘッドカバーのリブはプラ板を
成型して貼りあわせたものです。
 
 キットのクランクケースとオイルパンを加工、ギアボックスなどを作り足しました。両面テープで仮止めして
   フレームに合わせられるように準備をします。   

今までは、全パーツを作り上げてキット状態にして、はしゃいでいましたが作業工程のなかで無駄がでるようです。今回は従来手法を変えてブロックごとに半完成させるようにします。その方が模型つくりの面白さと手順が伝わりやすいのではと思います。次回は難物のフレームつくりになります。プラロッドを完璧に曲げる特製工具もご紹介します。


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