MODELING NOTE  File 29  
RUMI 125 Junior 1954年 連載6回予定 フルスクラッチ作品
  8月15日   フエンダーの製作  第2部3回  

   前回の続きから(F・フエンダーの製作)

平面図に合わせてフエンダー側面の素材の切り出しをします。1・5mmプラ板(両面テープで2枚一緒に加工)をフエンダーの深さにプラス3mm足して内側部分を糸鋸で切り取ります。
何故3mmも余剰を思われるでしょうが、曲げ加工の素材と貼りあわせると時間経過したあと微妙に引っ張られ変形の恐れがあります。特に削り込みが大きく浅い形状になるとその傾向は顕著です。フエンダースカートは最後の仕上げまでそのままにしておきます。(相当量のフエンダー製作で得た学習効果?)面倒ですが此の手法であればスケールも形状も関係なく自作可能だと思います。

 
 フエンダー(2)

写真を見てお分かりのように両端の素材が側面用の切り出した1・5mmプラ板です。中心の部品は天板?に相当する2mmプラ板です。2mmプラ板は熱加工して側面の外周とピッタリ合わせてるための曲げ加工をします。必要なフエンダー幅にプラス1mmを足しておきます。今回の熱源は100円ライターです。円形の冶具にはジャムの空き瓶を使用しています。ポイントは3枚(練習を兼ねて)ほど大きめ短冊を用意して軽く炙って少しずつ冶具にあてて曲げて行きます(冶具の円径はフエンダーより小さいこと)冷めかけると外に広がりますからフエンダーの外周と一致したときに濡れたタオルで固定します。両端で1〜2mmの誤差は接着時に調整可能です。力を入れないと合わない時は作り直しをすべきです。(殆ど時間経過で変形します)サイドを必要な幅にカットして側面を挟む形で(プラ接着剤)貼り付けます。乾燥後、裏から瞬間接着剤をたっぷり流して固めます。
 
 フエンダー(3)

左写真が3枚のプラ板を貼り合せて瞬間接着剤作業が終わった状態。

右写真は完全接着が確認できたあと、ルーターで大まかな削りだし工作が終わった状態です。まだ裏側には曲げ加工で炙ったライターの煤が残っています。
 
   フエンダー(4)

最終整形はルーターと紙やすり240〜1500番で仕上げます。2mmと1・5mmのプラ板の組み合わせで8mm弱のフエンダーつくりは殆どソリッド工作の延長ですが十分の厚みがありますから思い切り良く3次曲面に挑戦できます。過去の失敗工作は初めから薄く作り上げようと思ってプラ素材の選択から間違っていたのかも知れません。曲面の断面を図面出しして、そこに必要な厚さのプラ板でU字形を組み合わせて削る。ただこの工作手法は時間がかかります。プラ素材の接着が確認できないと次の作業に移れないもどかしさが伴います。
 
   フレーム(1)

実車は鋼管バックボーンフレームでエンジン本体もフレームの構造体の一部になっています。実は非常にシンプルなもので、フエンダー工作の合間に作業を進めました。メインフレーム3・2mmロッドダウンチューブは2mm、ステアリングヘッドは4・8mmに3mmのロッドを貫通させています。
エンジン前部を支える3角形のプレートは1mmプラ板(これはオバーサイズですが強度の問題で)の組あわせです。
 
 フレーム(2)

写真左 スイングアームと同軸につくフットレストアーム、大型の排気管はこのアームに吊り下げられています。シ-トレールから細い鋼管が1本補強されています。
写真右 後輪スイングアーム、バックボーンの下側ピポット部分にシャフトを貫通させていますがエンジン本体とは切り離された構造の単純明快なものですイタリア軽量車では多く見受けられる構造です。後輪スプロケットの軽量孔が少し小さいような感じです。
(要修正)
 
   フレーム(ステアリング)

今回の工作で最も考え込む場所でした。通常の場合、F・フォークをトッププレートの上でボルト止め、あるいはサイドボルトで固定してあるのですが、製作想定のマシンではステアリングヘッドのインチ相当のボルトだけしか見当たりません。しかもプレートは何か化粧板のように車体色が塗られています。更に下側に深めのフランジが合ってフォークを受けています。ロアープレートの上部には同じく縦方向に補強されたフランジがフォークを支えています。
実車のとおりに部品を作り同じ構成にすることが優先で、模型的見地から訳分からない評論をしてもあまり意義もありません。
F・フォークはこれまた簡単に出来るような代物でなく、工作手順の検討段階です。


 
   フレーム(3)

製作済のクランクケースをマウントしてみました。捩れや歪みがが無ければマウント穴にピタッと合います。(まるでTVのやらせ番組みたいに)実はフレームのピポット部分だけ接着をしていません。手持ちの定定規を全て使って微調整をした後瞬間接着剤で固定します。
 
   フレーム(4)

上面から見たメインフレーム。バックボーンの曲り部分に飛び出している短いロッドはシートレールを集約する位置です。
 
   フレーム(5)

左側が2・5mmロッドを使ったシートレールになる部分です。右のU字型のフレームがシートレールにつながります。何故一体で工作をと思われるでしょうが、実車ではここから小径のパイプに切り替えられています。(タミヤ2mmロッドを1・9mmまで削り落としいます)ここでの負荷はR・フエンダーの固定と両サイドに付くゼッケンプレートだけです。勿論リヤサスの受けが必要ですからシートレールからステップアームにダウンチューブが付きます。今回工作が追いつきませんでした。次回はフレーム完成品をお伝えできるでしょう。
 
回転計とゼッケンプレート取り付け

写真資料で見ていくと、いろんな形の回転計が付けられているようです。
製作モデルにしたマシンには回転計は取り付けられていません。
(今回、単に製作者がどうしても付けておきたい一心で試みたものとご理解ください)ゼッケンプレートの取り付けも各車ばらばらで特に定番のような設定はありません。ヘッドライトを取り外した後の場所に帯板をつけて・・・そんな作業だったようです。
プラ素材では工作が難しく強度の面で心配があり真鍮板(03mm)を加工しました。メーター外径も一回り小さくし、その位置もオフセットして取り付けるようにしています。見た目、「後からつけたメーター」そんな感じを出したいと・・・・・こんなつまらない事を考えています。
 
   ゼッケンプレート

製作モデルには前面とロングシートの後方側面2枚が付けられています。一見簡単工作のようですが接着完了まで時間が必要です。03mmのプラ板に08mm幅の半円のリブをゆっくりと貼り付けていきます。プラ接着剤が溶着まで2日くらい放置しておきます。その後で貼りあわせた外周部分にだけ瞬間接着剤を流します。完全接着後に裏側から削り上げて仕上げます。
ポイントは表面のリブより内側に接着剤をつけないことです。リブからはみ出した糊は消すことが難しく塗装でカバーする事も困難です。


節電を実践して範を示すか、避熱中症を取るか、しかし我が家のエアコンは24時間稼動しているような気がします。
次回はフレームとフロント周りを完成させたいと思います。
 


  8月24日       フレームとフェールタンク  第2部4回    
  全国的に水害が発生するような異常な降雨が続いているようです。これ以上被害が拡大しないように祈るばかりです。

九州博多も同じ様に雨続きで塗装作業で泣かされます。メールで室内の塗装方法のご質問がありました。工作台の奥に8cmの丸い穴があります。タミヤのスプレーワークスの排気孔です。最短コースでダイレクト排気をとブースのなかを改造?スポンジは全て取り除き、更に空気通路の仕切り板もカットしてともかくスムースに排出するようにしています。それでも連続30分が限度でしょう。一度休止して窓を開け換気をしています。当然湿度の高い6月以降はエアコンを運転して作業をしていますが、意外にフイルターを見る限り、色つきや汚れはありません。但し風の強い日は排出がスムースな分だけ押し戻されて上手くいきません。室内塗装のメリットは夜間でも好きな時間に作業が出来るそれくらいしか見当たりません。
 
写真左
Fフォークの拡大
4・6mmロッドと2mmのプラ板の組み合わせです。

写真右
クリップハンドル
C社製のグリップを使用予定にしています。(この長さの必要はありません) 
 
  フレーム(1)

半完成状態です。前回の工作にシートレールと仕切りフエンダーを追加しました。 
 
  フレーム(2)

更にリアスイングアームやステップ部分、メーターホルダーなどを付け加えた状態です。
 
  フレーム完成

前輪まわり、ステアリングヘッドを仮組しねじれや曲がりなどのチエックを済ませてフレームは一応完成です。当初は見るからに簡単明瞭と思い込み取り組んだのですが簡単な構造だけに意外にも難しい工作を強いられました。
 
フエールタンク

今回も素材にケミカルウッドの使用は見送りました。
扱い慣れた素材2mmプラ板の貼りあわせでフレームのタンクレールを挟む中空構造にしています。
 
  フエールタンク(工作工程1)

上左写真のように予め三面図に合わせて、プラ素材を中空構造に必要な形状に切り出して左右、上の三面から組み立てておきます。此の段階ではざっくりと切り取る不要部分のマークをします。(赤いサインペンのライン)
今回タンクキャップが落とし込みになっていますから事前に加工を済ませておきます。
そしてルーターでじっくりと削り落とす作業になります。ルターは電動モーターが動力源ですがフレキシブルワイヤーでピットを駆動する半機械式のタイプです。回転は1600rpm以下で抑えて熱で溶けないように時間を掛けています。
 
  フエールタンク(工作工程2)

加工段階の写真右では、半分だけ整形しています。これは全部を均一に整形し始めると全体のフォルムが曖昧になるようです。片面をほぼ仕上げ前の形まで、特にタンクの微妙な膨らみとへこみなどの曲面は、私の図面では表現できません。自分の感覚と目線で仕上げるのが良いと思います。未加工の片側は整形済の片面とおりに仕上げると削りすぎも無く左右対称が容易になります。ポイントはプラ貼り合せ部分がめくれたり素材がポロポロになったりしますが、途中では手を加えず全体を仕上げた後で処理するのが無難です。
左写真は仕上げ確認のために1200サフ処理をしたものです。
 
  リアシート

50年代中ごろのストリートレーサー?特有のロングシートが採用されています。左写真は基本になるクッション部分を2mm厚プラ板(上面に丸みを持たせるために)で切り出して曲げ加工だけを済ませておきます。そしてタンクと同じように側面1・5mm、ストッパーの膨らみ部分には上面に2mmプラ端材を3枚積層しています。実車の中は空洞になっており、コの字型の鋼板にシートを貼り付けたそんな構造です。工作はソリッドにすれば随分時間的に早くなるのですがあえて中空構造にしています。

下写真2枚 サフ処理の終わったリアシート

毎度のことなので途中工程は省略しています。縫い代部分の玉縁には0.5mmプラロッドを引き回しています。
 
  キックレバー

見落としていた部品がありました。折りたたみの出来ないキックレバーがエンジン右側に取り付けられています。プラ素材ではあまりにも細かいので途中で折損して駄目でした。アルミ1mm板から糸鋸で切り出した途中段階です。これから磨きを掛けてピカピカ状態に仕上げたいと思っています。



お盆休みで工作が捗ると思ったのですが、そう上手くはいかず模型お休みが続きました。主要部品については殆ど見通しがついたので更にピッチを上げたいと思っていますが、模型仲間達の声は「急ぎ過ぎだよ、慌てずもう少し丁寧に、工作が荒れるよ」とブレーキをされています。
                            
柴田 一彌
 
       
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