Modeling note        file 23
SUZUKI TR250 市販レーサー  1966〜1967       フルスクラッチ作品
 6月14日   部品つくりがほぼ完了 第3回
スクラッチでつくるバイクモデルの場合、その途中工程はマシンが変わっても基礎工作の手順はほぼ似たり寄ったりで、あまり面白いものでもありません。出来るだけ新しい工作方法や模型製作のヒントになればと思いながら作業しています。
しかし新しい興奮が沸くような事例にあたりません。いつもプラ素材の組み合わせの羅列で恐縮しています。

カット写真は英誌マガジン、クラッシクレーサーの広告に掲載されていたTR250レプリカのお値段です。日本円換算で約103万ですがレプリカでのこの価格高いのか安いのか判断がつきません。
排気管について(1)

いつも何か忘れているのが排気管周りです。実際の話忘れているのではありません。出来上がる部品に対してその工作時間と取り付け調整の手間は半端ではありません。いつの間にか忘れたふりして先送りにしているのかも知れません。

プラ板積層、そしてルーター整形、排気管はこの手法が取れません。実物と同じ様に円錐形・円錐を組み合わせて作ります。素材には03mmのプラ板を4層くらいに接着剤を少しづつ塗りながら巻き込んで作ります。プラ板は細くしならせるようにして予め形を決めていないと丸くなりません。糊が乾かないうちにおよその成形をかねてテープで固定します。少なくとも4日間くらい時間が必要です。面倒な事前作業です。
排気管(2)

予め決めた断面積にあわせてエキゾースト、チャンバー・エンドピースと3種類の組み合わせで接なぎます。
もちろん、シリンダーからのパイプは別途手曲げで追加します。断面の接続には内側に芯材を入れて補強しておかないと、仕上げ作業までの段階でポロリと外れます。仕上げは鑢と紙やすり180番で整形します。(まだ未整形の段階です)

資料から見るとスズキ特有の大型膨張管は使われていません。キャブセッティングとの組み合わせが難しい高性能より、市販レーサーだけに安定したパワーが取り出せるオーソドックスなストレートチャンバーが採用されたのでしょう。
クランクケース左側

市販車TR20そのままでと思っていましたら、全く違っていました。この作業段階で可能な限り工作をしています。
クランクケースにはサイドカバー取り付けのボルト穴まで残されています。
クランクケース右側

右側はフルカバーになっていますから、埋め込みボルトなどを重点的に工作しています。中心にある穴は特別の意味はありません。手作業で削りだしていましたが円錐部分と真円が出せませんでした。結局は機械工作に頼ったための穴です。この上にビス3本留めのプレートが取り付きます。
キャブフロート

車体本体から長めのボルトで吊り下げられています。
フロートボデイは高さ調整可能な半固定でマウントされています。(挟み板で固定)
リヤサスペンション

特に説明はありません。
4mmアルミパイプ、1・2mm洋白線、スプリング06mmの錫メッキ線の構成です。
プラ部分はいろんなサイズのロッドの組み合わせです。
フロントフエンダー

これも外科手術みたいなものです。多分エッシーのHDか何かついていたFフエンダーの折れた切れ端にプラ板を継ぎ足して成形しています。ステイのついた長めのフエンダーは発売時だけかも知れません。多くの写真ではショートフエンダーがついているようです。
丸1日ががり?で仕上げたので・・・・・・・・
カウリングステー

タコメーター取り付けと一体になったとても複雑なカウリングステー。
タコメーターは円形の枠の中にスプリングで4点支持をしている機械式です。この時代で計器への振動対策がこれほど神経質に考える事かなと思いますが。
欧米輸出専用の場合、ユーザーの計器への依存度?あるいは一定の回転数で振動がこの部分に集中したとか、推理すると工作の手が止まります。

いずれにせよ半田付け工作は難しいですね。
前後輪ブレーキパネル

工作途中のブレーキパネルにエァーダクトを追加工作しました。実車はアルミ光輝仕上げになっています。
段差は完全に消されていると思っていますが、下地塗装で確認する必要がありそうです。
小さなパネルは後輪用でダクトはありません。
スプロケット

プラチエーン使用のため前後のスプロケットを作りました。最近は昔のプラチエーンを使うので歯が収まること無いので見た目だけの工作でしたが、今回はチャンと歯が咬む両面タイプです。
素材はEG社製07mmのプラ板を使っています。
取り付けると前後とも丸見えで位置決めなどごまかしが出来ません。
早く、金属チエーン組み立てのトラウマから脱出したいものです。
何だこれ

汚い写真をあえてお見せします。まとめて黒下地塗装をし乾燥させているところです。塗装はタミヤスプレーワークスを使い全て室内で行っています。付属しているフイルターのスポンジなど全部外してより戸外排出を早くしています。今年は花粉症マスクをあまり使わなかったので2枚重ねで重宝しています。



このペースでいきますと次回で完成部品と仮組み。続けて完成写真の掲載の予定です。


 6月21日  各部品の塗装と組み付け                 第4回
スポーク貼りが終わった前後輪

手馴れた仕事で簡単にできる予定がスポーク1本間違えて組んだためとんでもなく時間を取りました。しかしリムはアルミH型、さすが質感あふれる魅力的な部品です。
先日ヤフーオークションで出ていましたが買い逃しました。残念です。しかしよく考えると希少品のリムを使えるのはRC181くらいしか残っていないかも知れません。
あわせてタイヤ調達の見通しがありません。一度キッチリ在庫キット(部品ストック)の棚卸しが必要です。(話が少し脱線しました)
組み上げた前後輪ユニット

左は前輪側です。この段階でbレーキのパイピングなど終わらしておきます。クリップハンドルだけはルーズに動くように固定していません。
後輪はチエーンを除いて全ての部品を取り付けておきます。

Fフォークとフエンダー

組み付け前のフォーク。今回レバー類のなかでGPタイプが品切れだったので、急遽マタドールタイプを改造して転用しています。

フエンダー

フエンダーは前に出ていたのに、そうです私の間違いでセンターステイが外付きになっていました。結局全部つくり直し結果になりました。
エンジン

フレーム架装前のエンジン左右です。
ピストンバルブ2ストエンジンですから、エンジン側面は市販車そのもので簡潔です。マグネット点火方式を採用しています。エンジン左側はサイドカバーが取り外されています。エンジンサイズは思ったよりコンパクトでヤマハTD−1とほぼ同じくらいです。
追加した部品

左、前回ご紹介した別体フロートです。ガソリンタンクの真下(タンクレール)についています。

右、これも見たぞ。そうです、あまりにも塗装を急いだので下地が上がりブツブツが出てきました。
この際もう一度再塗装、何とかまとめています。
フレームの塗装

スズキブルメタ塗装なんですが、これは難しいですね。
スケール的に考えるとかすかに柔らかいメタ塗装で正解と思うのですが、模型の場合もう少し銀粒子が粗いほうが訴求力があると思います。特に新しいクレオス8番銀は塗料顔料の質が向上しすぎて若干戸惑い気味です。
その他の部品

左 タコメーター
今回もSさんから、TR250のメーターパネルとタンクマークを提供いただきました。いつもパネルをおみせしているのでデフがついた裏側から撮りました。

右、リヤスプロケット
実物は鉄板製です。銀塗装はちょっと抵抗がありスーパーアイアンにメタリックシルバーを入れています。
取り付けるチエーンの着色との兼ね合いも重要で気配りしながらきめています。
ガソリンタンク

これも一度掲載しました。ところがシートカウルと一緒で塗装を急いだため下地がにきび状態になりました。
手間は一緒とばかり、剥がして再塗装したものです。結論から申し上げると「急がばまわれ」で大きな時間ロスをしました。



排気管をのこして全部品がほぼ完成しました。あまり意味の無い仮組などの工程報告は割愛します。
次回は完成作品写真として最終回とします。

            モトモデリング 柴田一彌
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