MODELING NOTE  File 30
 
 Mondial Record  50cc Racer 1964 連載5回予定              フルスクラッチ作品
下地処理を済ませた部品

あまり意味の無いことですがとりあえずここまで工作の終わった部品を集合させました。
ご贔屓の某球団はCS戦で、飲むべき飲料水から逆に呑まれてしまいました。ガッカりし気分転換をかねて部品の個別チエックをしました。私の野球シ−ズンはこれで終わりになりましたから、これから工作に専念できるでしょう。

第3回は先送りしていた未工作部品を中心にお伝えしていきます。
よく見ますとリヤサスペンションが見当たりません。
排気管でエキゾーストパイプが未だです。これは今回フレームの曲げ加工で何度も失敗しました。炙って曲げる工作から少し逃げています。




 11月11日   車体フレーム部品のまとめ 第2部3回
スイングアーム

3・2mm3・5mmロッドと1・5mmプラ板の組み合わせです。
フレームとスイングアーム

リヤサスペンションのフレーム側ラグがシートレールに直接取り付けられています。ダウンチューブには直接負荷のかからない方法です。一般的には3角形のプレートを使って全体の強度を上げるのでしょうが、これもまたそれなりの理由があるのでしょう。
リアフエンダー

レース仕様のフエンダーは資料から判断すると1台づつ異なっています。
生産車のフエンダーを半分にして付けているマシン、すごいのはツールボックスのカバーを使っていたりさまざまです。
工作は少し面倒ですが、完成時の見た目重視の形状にしました。いずれにせよ幅10mm足らずの小さな部品で目立ちません。さらにマシンの性能とは全く寄与しない部品でした。そうなると邪な心がすぐ安易な方向に走ります。そうだ貼り合わせて転用できる部品はなかっかな?・・・・・・・・
ジャンクにあった部品(プラ素材の色合いから多分エレールの1:8キット)の一部です。 
ブレーキ、シフトペダル

07mmのアルミ板を糸鋸で切り出しました。

左側がブレーキペタル。

右側がシフトペタル。イタリア車に多いヒール踏込みの付いた形状です。
タコメーター

生産車には回転計は装備されていません。
レース仕様車には小振りな回転計がゼッケンとFフォークの間に、小さなホルダーで取り付けられています。
ケース・ホルダーともにアルミ素材です。ピカピカの仕上げでまるで1点豪華主義です。

ステップ

生産車ではゴムカバーのステップが標準装備ですが、レース仕様では殆ど溝きりのあるアルミバーが使用されています。このパーツは当時イタリアでは改造用の汎用品であったのかもしれません。(プラ素材です)
ゼッケン

ほぼ定番工作になりました。04mmプラ板と08mm半円ロッドがぴったりです。

ホルダー

06mmアルミ板を使用しています。
ストッパーシート

生産車と全く同じサイズのシングルシートです。ロングタンクがフレームラインを占めているので、イタリア車特有のセミロングシートは使われていません。またシート形状はそれぞれマシンごとに違っていますが、全長40cmたらずのスペースです。一番多く見られる人工皮革を貼ったものにしています。
生産車ではリアフエンダーの関係でテールが少し跳ね上がっています。(これもレースキットで発売されている一部かもしれません)
全部プラ素材の貼り合わせで、500番サフエーサー処理です。
リアサスペンション(1)

材料は4・2mm3・2mmロッドの組み合わせ、コイル部分は
この排気量にしてはコイル線径が大きめが使われています。
勿論生産車はストロークが長くて巻き径が少し細いものが採用されています。
コイル素材はいつもの錫メッキ銅線08mm径を使っています。
リアサスペンション(2)

晴天で見込めたので少しづつ塗装を開始しました。フレームが銀塗装になりますから、その他の銀の色調を変えないといけません。したがってまずトーンの落ちた感じを最初に練習しました。アンバランスな感じですが資料でダンパーはなぜか黒色だったのでその通りにしています。
クランクケースカバー

このマシンで唯一光輝仕上げ部分はクランクケースカバー左右です。特に左カバーはモンディアルのロゴ掘り込み工作が必要だったのでとても気になっていました。
下地ラッカー系の黒、クレオスSM06のみ薄い塗装になっています。ロゴには赤のエナメルを流し込んでいます。
取り付けボルトはアルミロッドでマイナスネジをつくり埋め込んでいます。
排気管完成品

曲げるのが失敗してもどうせ作らなくてはいけない工作です。
エキゾーストパイプと取り付けフランジ(とても面倒で時間がかかりました)を追加して一気にしあげました。



50cc2スト単気筒、やはり圧倒的に部品点数が少なくなります。
大分遅れを取り戻してきましたが、いつもの急ぐ癖が出て塗装直後のタンクに糸鋸が落ちて左側面に大きな傷ができました。とりあえずパテを盛って模様見ていますが・・・残念です。次回は各コンプリート、と仮組まで進めます。
タンクの補修結果?(工作が左右されそうです)
                      
11月11日   柴田一彌
 11月18日  タンク補修と部分塗装 第2部4回
前後輪の完成

スポーク張りの段階で志賀虫ピンの在庫0号が1包みあると思っていましたら開けてみるとなんと20数本、前回使用の残りでした。止む得ず1号を使用しました。(0号は線径035mm1号は04mm)気持ち少し太めでしょうか。最終的にはリムとのバランスよりも、Fフォークとハブのサイズで雰囲気は変わるようです。


装着したタイヤは前後輪ともに内側を削り取ってリムにピッタリ収まるように加工しています
ドライブチエーンとリアスプロケット

工作材料で底をついているのがドライブチエーンです。製作マシンが50ccの生産車ベースですから自転車のようなチエーンが必要になります。今回はT社1:12のキットからスプロケットサイズが合うものを購入して手持ちのジャンクキットの一部を合成。スプロケットは別途に04mmプラ板にナットを埋め込んで作りました。出来上がって考え付くことですが、1:12RC166の別売りチエーンもあったな・・・コストはほぼ同じかもしれません。
ブロックごとに組み上げ

仮組に持っていくためにフロントブロックとリアブロックを組む上げないと進みません。この段階ではシャフトの長さもいい加減の組み付けです。
クリップハンドル

C社の鉄レバーの組み合わせです。アクセルケースは小さくて見えないようです。

スタンド

結局のところ安定性重視のブラス底板式になりました。ピカピカ仕上げです。
回転計

実車では速度計だけが標準装備です。小型7mm径で1万まで目盛られています。随分前にKimsハウスの輕部オーナーに作っていただいたパネルです。
実寸の90%を余分に用意して下さったのがピッタリサイズでした。
マシンの性格上、タコメーターは後付で簡単に取り付けられているようですから、ゼッケンプレートの間に仮付しています。
仮組(1)

不用意にもマスキングをしたままで・・・・・
実はフルスクラッチの場合、仮組はきわめて重要で、エンジン本体の質量がフレームの質量を大きく上回ります。エンジンを架装すると微妙な空間が出現したり03mmの膨らみが発生したりすることがしばしばです。そのために何回もエンジン、あるいは後輪ユニットの着脱が続きます。そのために銀塗装でクリアー処理のできていない塗装面は養生のために柔らかい和紙でカバーしています。
仮組(2)

右側部分です。製作当初から懸念していたフレームの構造素材2mmプラロッドはサイズとしては出来上がりOKなんです。
ところがやはり細いと弱さが倍加するようです。特にこのフレーム構造はタンクレールからシートまで1本の直線で構成されて途中に補強メンバーがありません。極端な話エンジンを載せただけでタンクレールがしなるような感じです。レース仕様に改装されたマシンには部分的に3角形のプレートの補強が見受けられます。実車でもウイークポイントになっていたのかも知れません。
仮組(3)

右側部分です。続けてフレーム問題ですがステリングヘッドからメインフレームのダウンチューブ直線に降りていますが、その補強用に細いダウンチューブがあります。実車のフレーム径からここでは1・6mmを設定しました。ここを2mmにしておけばほぼ強度は解決したと思います。しかしそれでは折角のデザイン重視の華奢なフレームが駄目になる・・・・そんな考えで弱さには妥協しています。
通常、小排気量車のフレームには2・5mmを使っていますが僅か05mmの差でこんなにこんなに変化するものかと改めて驚いています。
エンジンブロック(左右)

すでに部分ごとにご紹介していた各部品を組み上げたものです。まるで1:12スケールに見えるような小さなエンジンです。キックレバーは取り外した状態にしています。点火はマグネトです。
補修完了したフエールタンク

モンディアルの公式色のコバルトブルー?に白帯入りです。塗装が乾燥すると組み上げ仕上げの段階になります。1週間くらいで完成する見込みです。



途中若干どたばたしましたが、今年はプロ野球CS戦、日本Sなどに全く気を取られなくて遅れを取り戻しました。
次回は最終回、完成写真編を予定しています。

                                  
柴田一彌
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