Modeling note file 11
 
 MONDIAL175cc 1954 
 GIRO
 D'
ITALIA
 おことわり!
 製作当初は125ccタイプを想定していましたが、
 途中から 175ccに変更可能の見通しがついたので、
 今回からタイトルを175に変えました。お許し下さい。
  第5回 4月10日 フレームの製作 
これは実車のフレーム写真です。
写真からサイズを割り出して(フレームの実寸を測って
戴きました)平面図を引きました。
市販車ですから補強部分がかなり変更されています。
ステアリングヘッド部分に平板を二重にして強化して
います。
勿論プロターキットは工場レーサーをモデル化し
年式も新しくなっています。
しかし、古いプロターのキットも大したものです。
相当正確な縮尺をしています。


1954年といえば53年前ですが半世紀を
超えた現在、サフ吹きが終わりこれから本塗装を
待つフレームに少し感動的な気分を覚えました。
実車のフレーム構成は異形パイプを組み合わせた
きわめてシンプルな作りですが、プラ材の場合は
それだけたくさんの種類のロッドがありません。
ダブルクレードル部分は2・4mm、タンクレールには
3・2mm、未工作のシートレールには2mmの
組み合わせです。(製作工程は今回省略しました)

タンク取り付けとリヤサス取り付け部は未工作です。
小さなフレームですが今回は接続箇所にはプラロッド
(タミヤから新発売の1mm)を使用しました。
材質が少し硬いのですが従来の洋白線より接着が
完全になり材質と併せて芯材には最適です。

フレーム全体は下の写真のようにとても小さなものです。
リヤスイングアームをキットから転用を考えましたが
形状が全く別物でした。緩やかなカーブと比較的大きい
鋼管で構成されています。模型では3.2mm径の
ロッドを使用しています。今までこんな工程はお伝えして
いなかったのですが・・・・・・・

平面図上で仮組みが終わると厚紙にテープで
セットしておきます。ポイントは後輪のドラム周りの
厚み分をキッチり合わせて、2mmのボルトで両方は
締めて固定させます。リヤサスのタブとアクスル板は
1枚でつくります。プラセメントだけの接着で3日くらい
このままで放置しています。
完全に接着を確認してからピポット部の補強版を
上下から貼り合わせて、さらに軽量孔を工作します。

実車のスイングアーム径はもう少し大きいでしょう
1:9縮尺では3.4mmくらいと思います。
それでは、5mm径のロッドから削りだしもありますが
プラロッドを4mm以下に旋盤加工は難しくて
出来そうにありません。また削って細くしたロッドは
弱くて、特に熱による曲げ作業には不向きです。


参考写真
勿論、左が自作のフレームです。
右はキットのフレーム。当然マシンの用途も
年式も異なりますが、基本構成は全く同一です。レーサーのフレームの特徴は補強部分が全てパイプを使用している事でしょう。

キットのフレームから転用を諦めたのは、
パイプ径が非常に大きくて主要部分で
断面が楕円形です。
今回全て銀塗装になりますと無理に細くした
フレームの仕上がりが予測されます。
単純な形状ですが新規作成は思った以上の
時間が必要でした。
 キャブレターの製作
デロルト27mm径の設定です。
詳細なキャブの図面と分解写真が
あって手抜きすることが出来ません。
最近キャブつくりが少し好きになり
細かく造り込みしました。

右が別体フロートでフレームから
吊り下げられます。この形状は
レース用だそうで変わった仕組み
で作動するようです。
エァフアンネルはデロルト型に変更する
かも知れません。


M隊長の指示どおりの採用です
キャブ全体をひとまとめに
こんな小さなサイズです。真ん中の菱形は
フランジとフランジの間に入るインシュレーター。
ベークライト製です。孔が空いていないので何と
間延びしたパーツ?(塗装の後に再度写真を)

時計の歯車みたいなものはキャブ蓋の上面につく
ストッパーです。アルミ03mmから切り出しです。
タンクの下になり全く見えない部分で、省略と決めて
いましたが、エム隊長から「付いていますよね」と
念押しされて作りました。直径4mmの丸板に
こんな加工を?「指輪職人」かとタカ&トシ風に
文句言いながら進めましたが凄い疲れました。
ついでにもうひとつの念押し
これは排気パイプのフランジです。資料で見る限り
実に面倒な形状です。未完成ですが左が前側で
たくさんの放熱孔(フランジの締め付け用)があり
右の丸板との間に08mmくらいのスペーサーが
入ってエキゾーストパイプを支えるのですが・・・・
手抜きできそうにもありません。エム隊長からの念押しで。
やはり03mmアルミ板から工作です。

杉田さんの「世界最小のインディアン」のブレーキ
レバーを見ますとこんなのは未だ大きい部品です。

クランクケースの仮組み
左側部分です。いち早く塗装したかったのですが
まだ、ガソリンタンクが全然出来ていません。
これからまだフレームに何回も着脱を繰り返す
ことになりますからもう少し先延ばしにします。


これから前後のサスペンションを含めた足回りを
完結させないとフエンダー・タンク・シート・ライトなど
細かい調整を必要とする部品つくりが出来ません。
次回には「足回り完成」とご報告したいです。


第4回の更新で「ダブル点火」とヘッドオイル給油
ラインの文言と工作例がありました。これは最初
125ccの設定で進めたので175ccとの違いに気付かず
ミス記載をしました。お許し下さい。
実車ではシングル点火・オイルラインは露出なしです。
1:9でも実車のように埋めて修正しました。


 
 
 第6回 4月30日 
細かな部品つくりを

 前回4月10日に更新してからなんと3週間も経過しました。前にお伝えしたように、
ひとつの部品が半端のままですと次の工作に移れません。
工程表も用意しているのですが、つい途中で面倒な工作の場合は
「これはひとまずこれで良し」と先送りして次の易しそうなな工作に手をつけて
脱線してしまいます。しかし作業の流れでは一部の工作を中途に入れても後で必ず
「これピッタリ合わないよ。やり直しだ」になって後退します。
模型つくりにスケジュール表を組み入れるのは、無駄な時間を作りたくないからです。
本当は私自身は自己管理が出来ない人間で、「趣味の世界・一人だけの世界」とか
適当な理屈付けをして、怠けてしまうのが判っているからです。
プロ野球の開幕も工作の遅れに拍車をかけています。


 フレームの追加工作他
フレームの追加工作
前回基本フレームが出来上がっていましたが、
リヤーフエンダーや競技用車番のブラケット、
補強サブフレームなどが未工作でした。
たくさんの取り付けラグで次第に生産車の様相に
変わってきました。

シートレールは実車換算であれば1・8mmロッドが
ジャストサイズですが2mmを使用しています。
リァフエンダー

最初の試みでは厚みのあるプラ板を3面に
組み合わせて削りだしを予定しました。
しかし、サイドの曲面を表現するために
2mm以上を利用しないと加工できません。
しかも肉厚がありすぎて、フエンダーとは到底
呼べないような代物になりました。
結局、ジャンクボックスから1:8CB750の部品を
見つけて、炙りと曲げと貼り合わせで、何とか
完成しました。(寿司屋さんの世界・炙りとか)
失敗を含めると延べ15時間くらい無駄しました。
 フロントまわり
フロントフォーク
キットのボトムケース
の利用を考えましたが
あまりにも実車と異なるので
プラロッドから削りだしました。
この機種はスプリングコイル
内臓型ですから、かえって面倒です。

インナーチューブに被せる
カバーが必要になりました。
部材の調達にも時間をとられて
さらに工作が遅れてきました。

フロントフエンダー
後の写真の前後輪が完成しないとフエンダーの
工作に進みません。タイヤとのクリアランスが
完成の決め手になります。
素材はジャンクで先にヤマハを作ったときと同様に
1;9軍用ハレーの後輪用から、またも炙りと曲げで加工しました。
(何しろ30年くらい前からあるジャンクで、プラ素材が
脆くなり接着にも溶けないと変質していました)
フエンダーはスクラッチ工作の課題です。取り付けステーの工作は一番面倒で微調整を加えながらの作業で時間がたくさんかかります。そして完成後は一番眼に付きやすい部分です。やはりフエンダーレスの純レーサーの方が工作は楽です。
写真上
前述のFフォークにに被さるライトケースの
ステーです。一応ロッドから削りだしてインナーが
貫通するように作りました。

写真下
タコメーターが追加されています。実車では
Fフォークの上トップブリッジの部分を利用して
橋渡しのように組まれています。
タコメーターが左にオフセットしているのは
ライトケースにある速度計を見やすくするためでしょう。
ヘッドライトハウジング
フエンダーは理解できるのですが、ヘッドライトの前に
競技車番プレートが付いて全く見えません。
手抜きしたいのですが、何れクレームが出ることは
必定で、これまたジャンクから探してひたすら小さく
ルーターのお世話になりました。
レンズ枠はやむ得ず、2mmプラ板に孔を空けて
(このとき折損を防ぐために裏側に03mmプラ板を裏打ちに
貼ります。完成してから削り落とす)周りを削り加工します。

「孔を空けてから周りを作る」逆の手順では
真円を空けたり、ラウンドの工作が難しいでしょう。
本体の大きい孔はワイヤーハーネス用。
速度計横の小穴にはニュートラるランプが付きます。
左がトップブリッジ
やっとキットのパーツが転用できました。
不足部分を加工していますが・・・・・・ほんの少し
形状に違いがあります。

右は2・5mmプラ板から作り出したブラケット。
左写真
ホーン(警報ブザー)
これはジャンクを探しました。
らしきものが見つかりましたので、
ホルダーを作りました。

写真右
抑え角度の浅いクリップハンドル。今回はプラ素材から
加工しています。
写真上
ブレーキペタル(アルミ06mm板から加工)

写真下
変速ペタル、アルミ板から加工しました。50年代の
市販車ですからややサイズも大きくシーソー型です。

白い丸棒はステップの素材です。実車が復元された
時にアルミ丸棒の部品に変更されたか、レース出場の
ために取り替えられたか、よくわかりません。
いずれにせよ資料どおりのに工作しています。
完成した前後輪
C社製リムを加工して使っています。
タイヤのパターンが気になり相当表面を
削り少し曖昧な形状に変えています。
今回は前後輪ともフエンダーがありますから
あまり神経質になることもないのですが。


3週間を経過して思ったより進んでいません。
しかし細かい部品つくりを先に済ましているとご理解下さい。
後はタンク・シート・尾灯・レースゼッケンだけに
なります。(簡単ではないのだが)次回から部品塗装を
含めて少し楽しい内容に変わっていくでしょう。
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