Modeling Note SPECIAL  KREIDLER 1964 PART2
 タルキオ・プロヴィニ  一周忌追悼作品展 参考出品 

2005年を振り返ると・・・・・・・


きわめて多忙な1年間でした。1月にプロヴィニ氏の訃報からスタート。
暗い気持ちのなかで、スズキRM62をスクラッチで完成させ、続いてホンダRC110をレストア作業。
3月中旬に突然の九州西方沖地震の発生で大騒動。不謹慎にも余震がつづくそのなかでアメリカへ
10日間の旅行。帰国すると先送りしていたモリーニ250のレストアを完成させる。
4月中旬から少し忙しい仕事をお手伝いすることになり週間3日〜4日の勤務で
模型つくりの時間が激減しました。

静岡ホビークラブ合同展に参加。このあたりでお手伝いの仕事がピークになり心身ともにガタガタに!
それでも屈せずヨシムラCB72をスクラッチで作ると意気込みだけ十分で製作開始。
気分転換?に無理に用事を作って上京し、プロヴィニ追悼作品展のお話に加わる。
しかし時間不足は現実問題で焦ってもCB72の工作が予想外に進みません。
その忙しいなかで性懲りもなくマレーシャGP観戦に仲間と一緒に出かけ遊び回る?
それでもやっとヨシムラCB72の見通しがついて気分も楽になり、今度は韓国慶州道の焼肉旅行に
参加したりして。・・・・・・
あまり辛いものばかり食べ過ぎて体調まで変になって・・・・・・・、
少し神妙な気持ちで追悼作品展の参考出品に取り組みを開始、今まで避けていた深夜作業も急増でした。
11月下旬追悼展のミーテイングで上京したくさんの方とお会いできてやっと元気回復。
課題作品のクライドラーも順調に進み始めました。
しかし、毎日いろんな事に追われて舞い上がりあっと言う間の1年間でした。







慶州道の仏国寺本堂
軒にある龍の彫り物

完成写真 (追悼作品展に掲載してない写真です)
単気筒マシンなのに複雑な電気配線とケーブル類。実はトラスフレームの空間が小さくて、前作業をしておかないと指もピンセットも使えなくなります。
17型モニターでご覧になっていればほぼ1:1の写真と判断して下さい。



プラグコードの色は63年型ではオレンジ色もあるようです。黄黒は折角購入したコードを使いたかっただけです。
多分ももう少し濃い色合いだと思います。
右側写真
殆ど直線で構成されているフレームに応じて主要な部品タンク・シートも直線でまとめられています。
僅か10HPにも満たないエンジンなのに強固なフレーム設計だと思います。
小排気量車では車体重量の徹底的な軽減が必要ですが、ライダーの重量は排気量に関わりなくほぼ同じであれば、むしろアンダーパワーに思えるような信頼性の高い車体つくりが狙いかも知れません。


72年代のクライドラーレーサー(バンビーン)ではきわめて簡易なバッボーンフレームを使っていますが、基本構成は同じ考え方だと思います。
左後方から
イタリア車・日本車に見られる緩やかな曲面を持つシートカウルからみると非常に特異な形状?のリヤカウルです。無骨な工業製品と呼ぶべきでしょうか。
バルサ材で型を作り03mmのプラ板を暖めて形を出しました。
ほぼ直線だからと多寡をくくってのぞみましたが、シートレールの半円径のエンドにピッタリと合わせるのに苦戦して数時間を要しました。

リヤサスは多分KONI製でしょう。
コイル巻き数を資料どおりに。
左側面から
この面から見るとバイクというより鉄橋の橋桁?のようです。
美しいトラスフレームと言えるかどうか別としてドカのパンタ500との共通点もあります。
クライドラー社は元々金属鋼材メーカーと聞いていましたが、40年も前にこのようなクロモリ製フレームを毎年新に作り変えて挑戦していた事は驚きです。
エンジン右側UP
不老隊M隊長から提供された資料に基づいて塗装しています。
排気菅は黒の耐熱塗装ではなく、メッキ素材の上に白い耐熱コートが施されています。エンジン上部の配線類の集中はまるで真空管アンプのシャーシのなかのようです。


写真の関係で見え難いのですが。タンクフレーム全てガンメタリック1色塗装です。当時の市販車フローレットの塗料をそのまま利用していたそうです。
さらにUP
実はキャブレターのピストンが見えるようにと撮影しましたが見えません。
作品にはチャンと付けています。

車体スタンドは塗装していません。
ホイルが重くステップで支える事ができないので後輪シャフトを中空にしたボルト(2mm)をつくりT型洋白線を貫通させています(実車のスタンドとは違っています)
左前から

タンク下のメンバーチューブにそって
赤いノブと銀色のケースがあります。
これはバッテリ点火用の電源スイッチで押し込んでONのタイプです。
右前方から
フロントインナーチューブは3mmの
アルミパイプを磨きだしています。

金属素材はインナーチューブ・スポーク・リム(市販品の改造)レバー類だけで、出来るだけプラ素材を考えました
斜め上面から
フレームと同幅のガソリンタンク。直線
で構成されて全く無駄がない(味気ない)スリムなマシンです。タンク容量をカバーのために下部にサブタンクがあるようです。燃料コックの形状までは何とか判明しましたがまだ不明点もあります。

タンクキャップは樹脂製です。中心からエァー抜きパイプが前方に。
回転計は電気式パルス算出タイプだと思うのですが、メータパネルは電流計のように扇型に作動します。

ガスタンクを薄い皮バンドで巻いています。これは、あるいはゴムバンドかも知れません。タンク上面のスポンジシート部分は厚さ約2mmの目が詰まった素材を貼り付けています。(メガネを入れるクリアケースに敷いてある。ケース共200円?で購入)使い方はたくさんあると思います。


斜め後方から
レーサーが最も美しく見えると角度と言っていますが・・・・・・
前のBMWもそうですがドイツ車は例外かも知れません。このクライドラーも何かチョット違うようですね。

しかし、機能を追及して一切の無駄を省いた工芸品と思うと又違った美しさも見えます。


あとがき
冒頭にあまり意味のない2005年の回顧録みたい事をレポートして申訳ありません。
何とかプロヴィニ1周忌追悼展の作品ができて、写真も記事も終わりホットした反動です。
今回、たくさんのプロターフアンの皆さんからエントリー賜り有難うございます。
まだ締め切り前ですが、ギャラリーに素晴らしい作品が公開されています。
どの作品も「プロター大好き・プロヴィニ大好き」の思い入れが漲っているようです。
私の今回の作品は、改造のカテゴリーから若干逸脱したスクラッチに近いものになり
とても恥ずかしい思いをしています。皆さんお許し下さい。

モデラー失格の言葉ですが、製作中途までは「ドブ鼠!とか、これ戦車か!、HGフォー!」とか叫んで
馬鹿にしていましたが、工作が進むうちにだんだんこの変な50ccが好きになってきました。
不老隊M隊長から最終資料を頂戴して、図面材料をそろえて工作開始が9月中旬でした。
実期間3ヶ月工作時間120時間程度で何とか完成する事ができました。
期限を設定されると或る意味責任が出てきます。しかし予想外に早く出来た要因は、
途中からクライドラーを好きなったからでしょう。模型つくりの原点は「好きだから作る」と
誰か言ってましたが正にそのとおりかも知れません。

2006年も「仕事に、遊びに、1:9バイク」と頑張ります。拙いホームページをよろしく!

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