Modeling note        file 39
 
 Jamathi 50cc GPracer 1971年       連載5回予定                FULL SCRATCH MODEL
やっと鬱陶しい梅雨もあけたようです。毎朝のウォーキングもどうやら再開できるようになりました。季節の少しの歩みでアジサイの花などはとっくに散っており早朝の散歩を楽しませてくれた可愛いい草花があまり見当たりません。この花の名前を知りませんが、路上ただ一つ残っていた一輪の紫陽花かもしれません。

肝心のヤマティ50も梅雨状態が続いて大きく進展していません。部品つくりが横に広がり、まとめきれないで若干焦っています。特に工程も第3回になりますと素材の接着中心の味気ない工作の連続です。
面白くないを承知で今回もお付き合い下さい。
 7月14日       フレームの組立つづき 第3回
フレーム(1)

前回一部組み立てて中断していたフレームの基本部分を完成させました。きわめて幅の狭いシートレール、巧みに構成されるシングルのダウンチューブ等とても興味深いものがあります。特にダウンチューブのパイプ径は全体メインチューブより一回り大きい口径で対応しているようです。これはリヤ片持ちサスとの関連でしょうか。
リヤスイングアーム

プラロッド2・5mmを使っています。後輪シャフトの保持が丸パイプに直接貫通した形式です。模型工作では2・5mmロッドに2mmのシャフト孔を空けますが、強度の面で若干心配です。開孔面に同サイズのパイプで両面から補強しています。

片持ちサスダンパーの取り付けラグが大振りですが強度保持のため妥協しています。
チエーンアジャスターの細部は未工作です。
クランクケースと
 ステップホルダー
フレーム(2)

クランクケースがフレームの構造材を構成しているので途中まで必要な部分だけを製作しています。合わせてステップホルダーも実車同じようにアルミの磨きだし?で作ってみました。それららのパーツを組み付けて一応フレーム基本形が出来上がった状態です。

クランクケース左側の突き出た部分はバッテリーを収納する皿のような棚です。
リヤサス素材

リヤサスペンション用の素材を準備した段階です。バネレート変換用のナックルの刻みが足りません。これ以上多くすると歯車みたいになって汚くなりましたので都合よく解釈して見た目重視の仕上げにします。
本来梅雨期はエアコン連動で室内塗装をするのですが、フイルターに色がついて取れない状況となり、とうとう一番偉い人から禁止命令がでました。

その他の部品とまとめ塗装をするしか・・・・
ほとぼりさめたらまた室内塗装で反撃に転じます。


面白い記事があったのでちょっと休憩しましょう。

 50cc級が世界選手権に!


モペットからペタルを外した50ccスポーツタイプが出現してから数年もたたないのに62年から世界選手権ロードレースに50cc級も加えられることになった。したがって6月にはマン島でもこの超軽量級のレースが見れるかも知れない。西ドイツ、イタリア、フランス、ユーゴ、日本など各国の参加が予定されている。(オートバイ誌1962/1月号からイラストと併せて転載)
左写真61年西ドイツ”モトカップ・ホッケンハイム第2戦に出た個人所有のレーサー、ホイルベースを長くしてコーナーの少ないホッケンのコース向けかもしれない。(同じくオートバイ誌から写真記事転載)

この写真も含めて下のイラスト画はとても興味深いものがあります。50cc揺籃期のレースと技術をリードしていたのは街のビルダー、中小メーカーで大企業がそれを追従した感も否めません。
フランスののセーレ選手が乗る有名な50cc級レーサー
エンジンはイタリアのイトムで、モントレリーのコースで時速108.6kmをマークしています。
これも同じくイタリアイトム製エンジンを搭載したフランスショーデロー選手のマシン
性能はほぼ同じだと。
基本的にガソリンタンク以外にの違いは見つけることはできません。
フランス人ジェナールの自作マシン。エンジンはフランスプジョー製をロータリバルブに改造して搭載されているという。
キャブレタの架装位置からロータリーバルブの構造が知りたくなるマシンです。
フロントサスの構造もとても複雑ですね。
スペイン、ダクソン工場レーサー、
61年5月フランスのプール・アン・プレスの50cc級レースで、モトムやイトムに乗ったイタリア、フランスの選手を抑えてスペイン人ライダーが優勝する偉業を成し遂げました。(ダクソンはブルタゴ社の関連企業でエンジン、フレームなど主要部品の供給を受けています)
キャブレタ素材

実車ではデロルトSS26mm径が使われています。吸気形式が、ロタリーデイスクのため側面からキャブレタのピストンがはっきり見えて左側のポイントにもなります。
手抜きができませんので2・2mm(溶接棒?)のアルミロッドを埋め込むようにボデイの準備工作をしました。
適当なサイズのロッドが無い時は旋盤で削りだしもしますが、昔のキットのランナーでジャストサイズに出会う事もあります。グレイのロッドはモノグラムB17のキットだったと思います。古い製作済のキットを整理するときなど大きめのランナーなどは取っておくと意外に役立つことがあります。
切り出したキャブ部品

素材から切り出した未塗装の部品です。
フロート室のボデイは48mm径のプラロッドを使用しています。エァフアンネルは銀ランナーをドリルとナイフ、紙やすりで気長にそれらしく削りだしています。
シリンダー

キャブの準備ができるとシリンダーつくりに展開したくなります。水冷シリンダーの工作はブルタゴ50以来です。ヘッド側面のボルトの膨らみが面倒な工作となりました。1・6mm丸ロッドを半円に削り8本の部材を作ります。ヘッドとカバー部分を切断して貼り付けます。
下左写真のようにガイド孔を開けて1mmヘキサゴンロッドを埋め込みます。さらにプラグ台座、ヘッドボルトや平ワッシャー、冷却配管などを加えたのが右写真です。
シリンダー幅が狭いほうが前方です。


全体の雰囲気をつかむため1000番サフを吹いて要所要所で拭きとっていますが。やはり空冷エンジンの方が取り組みやすいようです。
シート

ガソリンタンクとフレーム、シートとこの3点が一致して全体像が決まります。ヤマテイのシートは形状的には平板にクッションを貼りビニールを被せた簡潔で超小型の代物です最大幅2smに満たないサイズですから人差し指もままならず曲げ加工が出来ません。2mmプラ板で変形のBOXを作りひたすらにルーターで削り落として形を作っています。小さいながらも縫い代外だしになったりしていて完成まで若干の時間がかかりそうです。
バッテリー

今まで、脇役だったバッテリーが左側面に主役のように出張っています。実車ではYUASA、BOSCHが搭載されているようです。これからターミナルやメーカーロゴなど作り足しが必要です。後クラッチ系、ラジエーター・循環ポンプ、水温計、クロバーメーターなど考えると予定期間内の完成に黄信号が・・・



某球団の4・5ゲーム差の貯金が無くなってきました。思えば長嶋・松井のW国民栄誉賞晩餐会の翌日からなぜか不振が始まったような気がします。思いすぎでしょうか。


 8月3日  部品つくり追い込み 第4回
キャブと循環ポンプ

前回素材部分でご紹介したデロルトキャブと冷却水循環ポンプを組み上げて塗装を済ませました。



在京のご贔屓球団が立ち直ったようです。工作が少し捗るでしょう。
バッテリー

細めのビニールチューブをゴムバンドに見立てて留め金に掛けるパターンにしました。
前後ホイルの完成

スポークのストック切れで先送りになっていたホイルを仕上げました。4台程たて続けてホイル処理をしていたのでいささか面倒になりました。その結果たくさんの時間を費やしてしまいました。


電装部品

(下写真左)信頼性の面から60年代後半で使用されていた無接点ブレーカーと半導体冷却板。
(下写真右)プラグキャップと高圧コイル。殆どの50ccマシンはバッテリ点火を採用していたがいずれも高圧コイルは大容量のものでした。ケースの色はもっと濃い茶色だと思います。
電装部品

エンジンまわりに組み付けられます。一部はフレーム先端の回転計の下にある黒い箱にも内臓されています。
排気管

後方排気ストレート型です。あくまでも個人の好き嫌いの問題ですが、掃気孔からポンと排気する事に頼りなさを感じます。2ストは曲がっていなければ・・・・模型工作の立場で見れば作り易いので大歓迎なんですが。実車も相当数の排気管を準備しているようです。膨らみ、絞りそれぞぞれマシンごとに異なっているようです。

いつも排気管は作り忘れて追っ付仕事で雑になっていました。素材は4mmロッド3mmプラ板巻き込み、1・5真鍮パイプの組み合わせです。
エンジンの組立

クランクケースの基本部分につくり足したエンジン関連パーツを組み付けていきます。(写真左)は吸気ディスク側です。特異な形式の変速機構からクラッチセンターも推し込むような形態でしょうか、私自身構造が認識できていません。写真右側に各補器類、電装品の一部がまとめられています。

エンジン組み立て2

写真左)キャブとクラッチ回路を組み込みました。写真右)ポンプ類配管、電装部品の一部をくみこみました。背圧ガスプロバイもこの時点で気味込みます。


エンジン色合いは前項の色が正しいのですこの2枚は撮影ミスです。
エンジンの組み立て3

上2葉の写真は撮影角度も併せて分かりにくいものになっています。別撮りしたものを再掲載しました。キャブピストンがピカリ光ってくれています。クラッチノックの位置もまた
変速シャフトの位置も何とか想像がつきます。
後輪ドライブSは位置合わせわ済ませていますが未消化です。
何しろモノサスペンションのマシンは初めてです。多分細かい微調整が必要になるでしょう。
エンジンの組み立て4

同じく右側です。この年代のコンストラクターたちは、設計に一部にコンピューターが導入され始め機械的なマシンから電子技術をどう組み込むかの移行期であったかも知れません。大手の研究室では両面の平行開発が可能でしたが中小の参加チームは安全とリスクの関係から電子パーツについては相当の苦労があったようえす。
チャージ用のコンデンサも数多く作られましたがいずれも振動と熱処理の心配から配置も「これ一体何」と思うようなケースもたくさんあったようです。しかしそんな小さな技術改善の積み上げが卵1個の排気量から驚異的なパワーを絞り出したことに間違いはありません。
モノサスとラジエーター

サスペンションは右スイングアームの車軸からシート中心部で支えています。意外に大型のものでKONI製です。バネレートは回転式のようです。
ラジエーターはクライドラー製に酷似しています。多分供給を受けているのでしょう。写真では見えませんが傷ありでジャンク品から転用しています。
ガソリンタンク下塗り

今回素材をほぼプラ材料ソリッドで組み上げています。毎日のように乾燥度を見ながら白地で目止めをの具合を判断してやっと
基本色を下地塗装しました。3週間以上経過し何度も修正を重ねていますがなかなか完璧にいきません。
今回うまくいったと思うと、結果白いプラの切り屑が鎮座しています。

後数日経過したら別途製作中のタンクマークと合わせて仕上げる?予定です。
シート

クライドラーなどより小さな簡易なシートです、
フレームの着脱用でしょうか特殊なピンが付けてあります。
写真左)
独特のハンドルまわりです規格上の問題でししょうか随分長めのグリップ・レバー類です。

写真右)
後輪にチエーントルクロッドなど付けてブロック完成です。
フレームについて

これまで小型マシンを含めていろんな種類のフレームを自作してきました。それなりに得たノウハウで「あれこれ」述べてきましたが最近新たに気づいたことがあります。それはプラ材の劣化問題です。
実は今回のフレームは曲がり角度も緩やかで接続面を正しく処置すれば問題なく完成する予定だったのですが、出来上がったものが工作台の上で倒れただけで折損します。
原因はあと05mmとニュアンスの問題で再加熱して修正した部分がポキポキと折れるようです。一定の熱加工をするとプラ材は完全に変質、陶器のように脆くなるようです。
結論は失敗したら安易な修正を試みるより再製作が賢明です。

エンジン架装したフレーム(左)

それぞれ部品の組み付けを開始しました。クランクケース左側、ドライブスプロケットの真に大容量のバッテリがどかんと乗っかるように、何かレーサーのデザインとか、美しさはこのヤマテイに求めたらいけないのかも知れません。形を為していくほど思い描いたイメージから遠ざかるようです。
エンジン架装したフレーム(右)

ここまで来るとほぼ出来上がりになります。
残り回転計、電装中心部、タンク取り付けで完成となります。次回仮組などなし完成写真で最終回とします。






折角の7・5差がシャットアウトされて、また縮まりました。
10ゲーム差くらいだと安心するんですが。
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