MODELING NOTE  File 33
 
  HONDA CR-71  PRODUCTION RACER  (1959) 連載5回予定        FULL SCRATCH
朝のウォーキングスナップの一枚から

花の名前など全く知らない私ですが多分これはバラでしょうか。
しかし枝の部分に刺がないので若しかしたら大輪のツツジかも知れません。住宅の生垣のなかからほんの僅か顔を出しています。この花バラだったらバックに取り込んだ赤レンガの洋風の建物も生きてくるのでしょうが・・・

工作が若干遅れています。前にお伝えしたように首を捻挫して簡単によくなりません。何か一方向だけしか顔を動かせないのもとても不便で模型工作など、もっての他だと医者が言っていました。出来る範囲で進めていますが工作手順が大きく狂っています。(これ、またもや遅れている理由と言い訳かも)
 6月15日  フロントフォークの見通しを立てる 第3回
フロントフォークとアンダーブリッジ

第2回の終わりにプラ板を巻き込んで成形準備をしていましたあの素材がやっと形を変えてアンダーブリッジになりました。当初05mmで挑戦、うまく楕円型にりませんでした。最終的に03mmを1回巻いて内側に楕円のロッドをつくり巻きつける2重構造でやっと所定の強度を得ることができました。フォークは3・8mmロッド貫通させています。
この工作は知恵の輪みたいで一日がかりで時間をとられました。

下の写真が更に工作展開させて部分です。
同じボトムリンクでも前に製作したNSUに比べると露出部分が多いため可動パーツをきちんと合わせる必要があります。
F・フォークの半完成上・横

アンダーブリッジ内径ぎりぎりまでフォークがせっているのが特徴です。実はこの時点ではヘッドライトの位置等無視して、らしさ表現の工作に専念していました。

何しろ公道走行可能車ですからいろんな考えさせられる部品が次々と想定されてきます。いくら競技専用車でも常識的な部品は外すことはできません。
仮面舞踏会?

今回あまりオヤジジョークも飛び出ません。
この部品はフロントフォークの外皮からボトムリンクの可動支点に引き回される構造板メンバーです。たまたま取り付け工作の前に面白い格好だったので遊びで撮りました。素材は04mmプラ板です。

下左写真
変な格好の部品を始め、ヘッドライトステーを2mmプラ素材から削り出して追加しました。次第にCR71らしいフロント周りに近づいてきました。この段階ではハンドルやフエンダー、スタビライザーは未装着です。

フエンダー
完成品

外周160度を包む大振りなフエンダー。

RC160との共用品の説もありますが確認できていません。

フロントフエンダーの工作と楽屋裏は

最近の作品のフエンダーは殆どプラ板を曲げて、削って加工していましたが、やはり工作可能の形状とかなり無謀、できない種類があります。今回のCR71完全に後者のほうで横幅約8mm、結論転用パーツを検討しました。膨大なジャンクBOXには
真っ赤なデルビーのリヤフエンダー(長さ30mm)がありました。見てお分かりのように主役の部品がありません。これは本当の話(友人の一人が工作開始から2週間くらい過ぎた時MZ250の半端キットを上げるよと持参してくれました)私が知っていておねだりした訳では決してありません。しかしキットの部品内容は熟知していましたからハグをしたくなる心境でした。そのキットの部品が合体して特異なフエンダーが比較的容易にできました。(フエンダーステー6箇所の工作は容易ではありませんでした)いずれにせよMZ250の到来キット、やや細い250中空タイヤと共に大助かりでした。
完成前後輪

特に説明はありません。タイヤはMZ250用の中空タイヤを使用しています。タイヤとブレーキドラムは未塗装です。
写真左
フォークボルト
回転計ホルダー

写真右
クリップハンドル
水平タイプとアップタイプの2種類が準備されていたようですが今回水平一文字を採用します。

写真左下
アクスルホルダー
コスモズ製鉄レバー
スタビライザー
写真右上

ゼッケンプレート、工作手順上空いた時間に小物部品を準備しておきます。

写真左

これでフロントフォークすなわち前輪周りの部品ができました(写真にはありませんが回転計パネルhmマーク入りは準備しています)
フレームとコンタクト
仮にネジ留めしていますがこんな繋がりになります。回転計ホルダーはアッパープレートの下側にボルト留めされています。

写真左下
大きな菊座型はタンクキャップ。5mm厚のプラ板から削りだし。
小型はステアリングダンパーノブです。
ダンパーは多層鋼板式で別途作成。

写真右下
工作を忘れていたエンジンタペットカバーを用意しました。

ストッパーシート


工作が遅れていると思うと急に時間を忘れて走り出す。
そんな時に失敗がつきものです。部品作りや工作上の失点は取り返せますが手を怪我したり体の事故はだめですね。
経験と加齢の関係は分かりませんが、無理がいけないことは十分理解できました。話変わりますが某在京球団が一足早く交流戦で優勝するかも・・・少し野球にも時間を割きたいと思っています。

いつもながら肝心の重要パーツを忘れています。レーサーの顔はタンクとか言いながら何も手をつけていません。排気管と併せて工作に着手します。
うっとうしい梅雨が始まりました。スマホでよけられればいいのですが。
                            

                                 
 柴田 一彌

 6月30日   塗装作業が停滞 第4回

 工作室の室温は24度〜26度比較的に涼しい部屋ですが湿度は85%前後もあり塗装作業ができません。できるだけ改造した塗装ブースで吸気もしながら室内塗装をしていましたが外気を導入すると湿度が上がり、塗装結果は思わしくないものになります。最終的にはエアコンをドライ運転し、湿度を50%くらいまで下げて作業するしか無いようです。
殆ど屋外に排気されていたと思っていましたが、実はエアコンの対流で吹き付けた塗料が微粒子となり、それこそ部屋中にホコリ状態で溜まっています。それも使った色の通りに、更にエアコンの吸入口もうっすら迷彩色になります。ともかく室内塗装は連続40分が限度で、そこからリセット。部屋開放、ドライ運転開始と時間を取られています。(いきなり工作の遅れを梅雨という季節のせいにしました)


CR71主要諸元
空冷4サイクル2気筒OHC2バルブ 247cc 24hp/8800rpm 
最大トルク1・9kg/7800rpmドライサンプ潤滑(1・5L) 変速機 4速 
重量135kg(公道走行可能状態) 軸距1300cm
ガソリンタンク 12リットル
タイヤ 前輪275−18 後輪300−18

参考に記したCR71の性能は決して驚くような値ではありません。
開発に要したコストとパホーマンスの落差はきわめて大きいのですが、技術開発トータルで得たものはその後の結果が物語っています。

タンクの素材
ガソリンタンクの工作

容量12リットルにしては外見はかなり大振りです。このサイズをプラ積層ソリッドは重量的にも問題がありますから2mmプラ板を使って中空構造にしています。左から中心材をつくり、前後左右と若干曲げをいれたプラ素材を貼ります。側面前方膨らみのある部分は2mm2枚重ね4mm厚から成形しています。途中のでこぼこの汚い工程は割愛しました。粗削りに1000番サフを吹いて全体のシルエットを確認しています。

タンクの溶接縁がまだできていません。特殊なガソリンコックと併せて追加工作になります。
シート完成品

前回サフ仕上げの状態だったレーシングシートをエアコン運転で塗装開始の1号にしました。シルバー塗装にクリヤーのオーバーコートをしていますが流石湿度45%の環境で作業をするとピカピカの仕上げになりました。気分を良くしてその他の部品も手あたり次第吹き付けてみましたがまとめて作業をすると雑になり余分な仕事ができただけでした。

Y部品として記載されているレーシングシートはカウルもクッション部分も大きく乗車位置の移動が容易に考えられているのでしょうか、シート形状から想定するのは軽率ですがCR71はやはり浅間専用を見込んでいたのかも知れません。

エンジン完成写真5枚

エンジン地肌をもう少しマット仕上げに設定していたのですが、塗装の環境条件が変わったからでしょうが若干ツヤが出ているような気がします。

当時のHONDAマシンはワイヤーはすべてグレイです。アクセルワイヤーも本来グレイですが、外径07mm径の電線が入手できません。やむ得ず常用品をつかっています。
右側面

クランクケース部分はC71と同じ仕様ですが、材質等についての違いなどは良く分かりません。多分一部マグネシュウムなどの高品質の材料が使われていると思われます。
側面の突起はキックレバーのシャフトです。
エンジン正面

排気管について
工作を予定していた排気管はアルミ板の曲げに失敗し、続けてエキゾーストパイプもうまく曲がらず小休止しています。
少し時間を置いて再挑戦となります。前に上手く出来たものには真面目な取り組みをしなくなって、結果失敗する訳です。学習効果も役立たない年代になったのでしょうか。
前輪完成品

前回、素材のままの前輪部分を塗装してまとめました。今回の工作で最も難関でした。
塗装色は濃紺(ブルー)です。
ガソリンタンク追加写真

下地塗装のガソリンタンクに溶接リブなどを追加、シルバー塗装をして薄くクリヤーをコートしてしています。
前に作っていたタンクキャップを仮に載せてみました。

現在、ドリームのタンクマークデカルを準備中です。
問題はラバー製のニーグリップの工作です。
塗装を済ませたフレーム

お恥ずかしい話ですが計測ミスが出てきました。どう考えても
このままでは工作を進めるワケにいきません。また今回資料の収集のなかでフレーム詳細がまだ曖昧のまま進行させていました。昨日やっと多分これでしょうという情報を得ることができましたのでフレーム図面を再度修正しようと思っています。時間かかりますが作り直すような気持ちで取り組みたいと殊勝な事を言っています。


回転計とドライブスプロケット

HONDAマーク入12000rpm純正仕様です。いつもご協力いただくSさんの作品です。ゴム製チエーンを使用するため半周は歯がありません。
緩み防止ワイヤーは縒線を使っています。
小物部品のまとめに(少しづつ完成させています)

ケースに入ったバッテリー
ステップホルダー
クリップハンドル完成品




フレームの修正と排気管ができると一気に完成となるのですが、やはり某球団が交流戦優勝で工作スケジュールが変更になり失速状況になりました。
しかし何とか出口がそこまで見えてきました。できれば次回で完成最終回を予定していますが・・・・・・・

                                  柴田 一彌


 7月15日  工作修正の工程はきびしい 第4回のつづき
間間間違いはこの定規から

前回のフレームの半完成写真を掲載していましたがその中でチョットした計測ミスがあってと記載していました。実は3mmの誤差が出ていました。原因は何十年も使っているUCHIDAの三角定規に不注意で塗装シンナーがかぶって黒い彫り込みが見えなくなりました。毎日の作業で使い馴れているので図面もこの定規を細かい部分にあわせて縮尺値を記入していました。慣れとは怖いもので方眼紙と数値が狂ってくるのが気付かない。自分のいい加減さに驚きました。某球団が首位になったりして若干舞い上がり気味の工作環境、フレームが狂えばすべての数値が微妙に変わってきます。タンク、シート、後輪ドライブ系統、エンジン位置他、修正工作の代償はとんでもない時間負荷と我慢を強いられます。今回は失敗の中間報告をいたします。
最初のガソリンタンク

イメージとしては良く出来ていたのですが、3mmの誤差の反映は大きくやはり計測をすると全高で約4mmも高い完成です。修正したフレームに載せると異様な感じになりました。またタンクのカーブや溶接リブの形状が狂って、下の写真のように底部分を削りあげて修正しました。途中工程は割愛していますが下右写真が最終の状態です。殆ど新たに工作したほう早いかも知れません。ともかく、やり直し作業は根気強くするしか無いようです。
タンクマークの問題から

本格的なバッジタイプも考えているので仕上げ塗装はしていません。
写真右
間違いサイズから作った排気管。

写真左
新しいサイズに変更して新たに作った排気管。この作業に約8時間を要しています。
出来上がっていたシート

早々と塗装も済ませ、カウルの形状を楽しんでいましたが、実測で5mmの狂いが出てきました。これはすべて基本の数値が間違えるとすべて前後、左右、上下に変化します。したがってこの部品だけ何とかそのまま使いたいと安易な方向を考えました。しかし事はそうたやすく運びません。1:9スケールであれば約3mmは3cm近くの狂いになり誰が見ても何か奇異な感じがすると思います。
新しく製作中のシート

上の写真と比べてどこが違うの?。
勿論イメージはそれくらい似通っていないといけないのですが、サイズがほんの少し違います。全長5mm、高さで約4mm低くなっています。シート部分、カウル部分それぞれがサイズ変更しています。まだ下地塗装のままですが、室内塗装にも限界がありあと何日かで梅雨明けとなるでしょう。もう拙速な工作は慎んで無駄のない模型つくりを楽しむべきでしょう。
失敗がひと目でわかる仮組み状態

人間は嫌な生き物です。間違っていると分かっていても、何とかならないのに、無駄な仮組みしてをして、「やっぱり駄目だな」と納得しています。
修正工作後の仮組み

フレームの修正、エンジン位置の変更など、この段階で完了した状態で仮組みしてみました。やっとそれらしき形が見えてきました。
ちょっとした手抜きというか確認作業の怠りから終盤になり無駄な時間を費やしました。この修正作業には反省も勉強も生まれなかったと思います。悔しさと面倒くさい心が強く働きダラダラ作業に拍車をかけました。しかしプラモに対する思い入れだけは失わないぞ・・・・・(見通しがつくといい格好をする悪い癖です)
タンクマーク

デカルだけではドリームの感じが弱いなと思って、実車と同じようにバッジタイプを検討中です。直径7mmに設定したドリームマークにクリヤーレンズを薄くして貼り、極少皿ビスで止める。ニーパッドと併せてタンク周りの課題です。



いろんな状況で工作が遅れています。次回は言い訳なしの完成編とします。
                               柴田 一彌
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