Modeling note file 16

BULTACO 50cc  1977  GP RACER  連載5      


   
 7月12日 第
    
 未製作部品と塗装

前回調子に乗って出来上がった部品を集めて、写真撮りして、気持ちではもう完成して
いたのですが実際にブロックごとにまとめて塗装を始めると、ナットやボルトの類を忘れていたり、またスケール上、どうしても納得できないものが、どんどん出てきて再製作をしたり、
部品紛失(クロバー電気回転計のガラス蓋、製作に3時間、失くしてから探すのに3時間)が
あったりしてとんだ回り道です。1ヶ月前に製作した小物部品、塗装もしていない、タグもない
これって、一体なんの部品だったか忘れて立ち往生する事もしばしばです。
50cc単気筒部品点数もかなり少なくなり少し横着を構えたのかも知れません。やはり、いつものように部品分けをして自分で決めた手順どおりに進めるのが、効率もよく確実な出来上がりが約束されるようです。フルスクラッチの場合、ランナー成型工作が余分な作業で、あとはキットの製作と同じですから、A部品、B部品、C部品と区分けしていく事は当然でしょう。
人の記憶や思い込みは少し時間が経過するといい加減なもので、そのときはこの面は裏側とチャンと決めていたものがすっかり忘れて全く異なった結果になります。もうそろそろ、こんな初歩的なミスを無くすようにしたいものです。そんな事で追加部品が出たり、ブロックごとの半完成あったりと今回はランダムな製作記になっています。

今回完成を予定していましたが、ブロックごとのまとめ迄で終わりました。お天気回復次第、次回完成編を掲載します。

再工作した排気管

前にエポキシ系で失敗しているのに同じ過ちを。
結局、膨張管の部分は2mmプラ板の積層から削りだして成型して新しく作り直しました。消音部分のテールエンドは4mmのプラロッドで延長。
さらに取り付けスプリングが2ヶ所ですが、未工作です。
Fフォークまわり

クレオスの金色そのままでは違った色合いで、カッパー、C・オレンジなどを加えて、何とかそれらしくまとめました。
湿度が高いのが幸いしたのでしょうかいい感じのセミマットに仕上がりました。
後輪まわり

ブレーキキャリパはスイングアーム上面で前後に移動します。
合わせてブレーキピストンの位置も2ヶ所になりますが、現在未工作です。
特にピストンシリンダーを半円形の板が押すきわめて複雑な
構造になっているのですがこれも一つの発見でした。
モノコックフレーム本体

ステンレスチールのボデイ塗装は数回の色調合を繰り返しました。最終的に基本はクレオス8銀にガンステンレス(粒子が粗いのでコーヒーペパーで漉して)を少し足して、スーパーブラックを加えて、更にスーパーセミマットで足して光沢を抑えています。

事前にプラ板でテスト塗装をしてみました。
タンクマークは自作でインクゼットですが、最終的にオーバーコートでうまくバランスが取れたようです。
放熱板

電気屋のこだわりとか言っていましたが大した事ではありません。2個並んだ大型TRを作りたかっただけです。データ不足ですが右横のCDIユニットはドイツのマレリー社製と思います。何故か1:9のデカルもあるのですが、間違っていたらと思うとためらっています。
ボデイの裏側

  AlanCathcartの解説から











 





 山海堂「究極のレーサー」から転載しました。

 前回からつづく・・・・・・
しかし、シーズンの終わりに、ビオバッテイッチの木工機械のビジネスが財政的「危機を迎え、モーターサイクルのGPチームをテイエルとミパーツの仕事ごと、ニエトの主要なスポンサーであるスペインのフエデレーションに売らなければならなくなった。全ての作業はバルセロナに移され、スペインの有名なメーカーはすでにひどい財政的危機にあったのもかかわらず、マシンにはブルタコという名前が与えられた。
そして次の2シーズン(1976〜1977)ニエトは50ccののブルタコに乗って再び世界チャンピオンのなり、さらにブルタコの新しいスターのリカルド・トルモが1978年に3日目の優勝を加えて、テイエル、ミパーツの設計にハットトリックを捧げた。しかしこの時、ブルタコの業績があまりも悪化して、(但し、タイトルウイニングマシンのレプリカの少量生産をしたあとで)、2人のオランダ人を失業させる事にになり、彼らはイタリアに戻って、後にガレリと改名されるモラーの125ccのミナレリのプロジェクトを引き継いだ。・・・・・・・中略・・・・・・・・小排気量クラスで肝心な事は、常に構性を失なわづに重量を抑えることに合ったので、ステンレススチールのモノコックはとりティドラーレースにふぃさわしかった。
49X39・5mmのシングルシリンダーはほぼ水平にマウントされ、クランクケース、ピストン共にドイツのマレー社製、クランクとコンロッドは同じくドイツのホークル製、イグニションにはモトブラット製のCDIが使われて、それらの第1級部品の集約で驚異的な出力を取り出していた。

参考諸元

  排気量49cc  出力18bhp  6速/プライマリー  ミクニ28mm1基 重量55.5kg
  サスペンションマルゾッキ製  ブレーキブレンボ  最高速度185.07km(実測)


クロバー電気式回転計
ガラス蓋がケースより少し盛り上がっています。ジャンクBOXから1:24自動車の透明プラ1.5mmから削りだしました。

温度計
アルミ8mmから削りだしをしました。資料不足で指針が赤になっていますが、完成時には正しい形状と色に修正しています。
エンジン本体右側

前回の真っ白いプラ素材からやっとエンジンの形が見えてきました。苦心はクラッチハウジングの内側に見える溝彫りでした。内径16mmに均一に筋彫りを入れる作業はやはり現行の工具では少し無理があるようです。思い切ってプラ板を短冊状に貼って、整形するのがうまくいくと思います。次回には・・・・多分こんな工作はないでしょうが。


ウォーターポンプはまだ付けていません
エンジン本体左側

横置きシングル水冷は、最初から認識の上で取り組んだのですが、補機類が非常に複雑なためボルトの位置も簡単に変えられませんでした。
冷却用ポンプと電動モーターを追加しています。
エンジン本体下側

前にお伝えしたように、6速の変速はU字型のアームからリンクを介してフットチエンジレバーに連結されます。完成すると、レーシングマシンの魅力、エンジンが殆ど見えなくなります。そんな事で3面をご紹介しました。
仮組左

モノコックボデイにエンジンを架装して見ました。
これに前後輪が付けば終わりなんですが。
仮組右

大型メインラジエーターを付けて、CDIユニットをはじめ各配線類をこの段階で完了させます。
レーサーというより、むしろ電気製品のようです。
仮組上面から

実車で約11cm程度のボデイの細さが際立っています。左側から腹部保護のスポンジ、続いてガソリンキャップ(ネジ式の簡単なもの)長方形の蓋のなかにバッテリー、タンクエヤー抜き、最後は顎を置く?スポンジが貼られています。
全く余分なスペースがありません。





左側の拡大





TR放熱板の作り直しは正解でした。タンクマークの下にボデイ取り付けネジがはっきり見えます。
右側の拡大
フットレスト

U字型の補強用のバーがアルミ製のフッチレストの内側で張り巡らされて、エンジン下部に組みつけられています。多分ホイルベースの調整範囲が広い事からこんな方法を採用したのでしょう。
これも新しい発見でした。
シート

唯一、3次曲面を持つ工作でした。
このシートから見る限り、78年以降のイタリアン小排気量レーサーや特にマランカなどにデザイン的な影響力が現れています。
ボデイ本体の塗装とトーンを整えるために色合いも
光沢も少し抑え気味にしています。



次回は完成です。

塗装の終わったシートをモノコックボデイにパチンとくっつけてみました。





現在、前後輪ブレーキ、チエーンその他の補機類を準備中です。どんなレーサーになるのか私も楽しみです。
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