Modeling note     EX     file 22
       



前回、つぎは日本車そしてホンダレーシング50thを記念してHONDAをつくりましょう!、ここまでは話だけですから簡単に書いてしまったのですが、さあ大変、何を作るか工作対象マシンがありません。RC181は資料不足で無理だし、ホンダでは最も記念的なRC142、しかしレーシングマシンとしてはあまりにも魅力が不足、多分途中投げ出しそうですし・・・・・何を作る・・・・・毎日書物や古いキットを眺めたりしていましたが結論が出ません。仕方がない1:9の看板を下ろしてからチョットだけ異なったスケールで取り組むか。そんな経緯でタミヤの海野さんが開発取り組みされたRC166を候補にしました。これは嘘です。

ともかく今回はモデリングノートEX、アリナミンEXのような扱いで着手、制限をかけないでスタートしたい思います。

1960年に発行されたハガキサイズの全製品カタログ
表紙には谷口選手がライディングするRC142の写真。
すでに輸出関連記事を10ページの中で3ページを使って紹介。
製品カタログというより企業イメージの紹介といった色合いが強い。
2ページを使ってレーシングマシンと世界選手権獲得への高い精巧な技術をアピール。
3月6日   ビッグスケールでホンダを 第1回
これはタミヤ1:6の半ジャンクキットです。写真に納まらないもう1台CB1100Rと合わせてCB750系が4台分あります。1:6は作る機会がほぼないと思いBMW・HDなどCB以外は好きな方に差し上げたりしていました。残りが収納できないので1台の箱に2台のキットを詰めたりしていたものですからパーツは折れてる、細かいパーツが逃げてしまっている。皆さんもご経験があるように買って置いて駄目にしていく典型的なパターンです。しかし、材料が沢山あって便利だし楽しいと思うのは自分だけで、実際は部品倉庫と同じです。

よし、30年ぶりくらいにビッグスケールで、半端キットをコンバーションして、70年代のホンダレーシングマシンに挑戦してみるか。どうせ1:6スケールはこれが最後だから、一緒に2台をまとめて作るか、とこんな構想がまとまりました。何を作るのかは直ぐに分かります。
これはCB−750の前輪と後輪のリム。

残念ながらCBレーシングの部品も全く同じ部品がそのまま転用されています。
他にあったCBレーシング用の前輪とリム。

1:6スケールで、レーサーが汎用リムを使う事はどうしても気がかりで、何とか解決しないと完成までいい加減な工作が続きそうであり
先ず、Hリムを作ることがスタートでしょう。
当時としては1mm径のプラスポークは素晴らしい金型技術と圧倒されていた。いつも製作している1:9のスポークと変わらない(プロター平均09mm弱)のですが、やはりリムと一体の前輪では許されないぞ・・・・・・・
ともかくスポークを切断して、いつもの工作方法から始める・・・・スポークはどうする、いくらなんでも志賀1号では
駄目だねと思いながらもこんな形に変わりました。
もう後戻りできません。

これは後輪ですがリム中心の肉厚が6mm以上もあってニップル貫通が厳しいようですから、裏側で5mm以上面取りしました。
じ要領で前輪も合わせて下ごしらえです。
失敗してもいいように保険をかけました。古い方のリム
(何故か接着済み)を使っています。
ハブやブレーキドラムは材質の違いでしょうか、
ハイターではメッキが落ちずに写真のように見苦しい状態です。

この時点ですでにスポーク角度とニップル穴は工作を済ませています。
Hリムへの加工

スケールの大小を問わず、工作手順としては従来のようにリム側面に貼り付けしかないようです。
貼り部分の増加が1mmX2、リブ03X2、合計2.6mmを予めリムを薄く削っておきます。これはピタリと平面と中心がでていないとBIGスケールだけに、誤差も粗もキチンとそのスケールで表現されます。
ルーター、幅広ヤスリ、240番紙ヤスリ(ガラス張り)そしてノギス片手に苦戦しました。入り口の作業ですから相当の時間をかけました。写真の白い帯は最終的に引き回すリブの部分です。約0・8mm直線で裁断してもほぼ真円状態で貼り付け可能です。(プラ接着剤)
出来上がったリム

片方は素材のままの前輪。1200番のサフを軽く吹いて
2400番ラプロスで馴らして見ました。付け加えたリムの合わせ目にもサフが回り込み上手く収まったようです。ホットしました。

問題ののスポーク、志賀4号が出てきました(昔、東京の省吾さんから1袋頂いていたもの)内径約6mm、鍔つき外径1mmのニップルと組み合わせれば、出来映えは別としてサイズ的には完璧の準備が出来ました。「ではこのリムを使って何が出来るの?」正解を見つけていません。
コムスターホイルつくりにも

これはCB750F用でしょう。ワークスが使っていたホイルと市販コムスターは良く似ていて当時の広告では共通のようなイメージで表現しています。レーサー用コムスターにするために大掛かり(工作上での)な改造を加える必要があります。この写真ではすでに80%程度変更しています。

ホイル2台分を完成させプレッシャーをかける。そこからホンダマシンをまとめる。いつも計画第一を唱える私には手順が変ですね。いい加減さは別として製作されるのは70年代後半のマシンに限られるようです。(2台併行製作は少し厳しいかな)


  3月20日   2台併行製作なんて少し無茶でした 第2回
フレームのチエック

ジャンクと名前にピッタリ、他の部品が絡みついたり、輪ゴムが溶着していたりして驚きました。
これはCB750初期のフレームを改造してツインカムが搭載できるように変更しています。オイルタンクの形状からCB900に変更しようとして降参したのだと思います。今思うと随分無駄な事と完成率の低さを誇っていたのか知れません。
接着面になる部分がかなり変化して、このフレームを再生して再工作はどうも無理のようでした。
上のフレーム

CB750レーシングの名称で発売された第3号の1:6スケールのフレーム。基本的には市販750のフレームから不要なパーツを取り外したものです。実物は貼り合わせただけの新しいパーツです。

下のフレーム

同じくCB750フレーム(初期型、金属チエーン付属)
このフレームを使ってCB750レーシングに改造を試みたものです。当時国内メーカーさんのレーサー資料は少なく、再販されているKASUYAマシンなど到底入手不可能でした。それでも伝手を頼りにデイトナ持ち込みのマシンの断片的な資料の入手して、似て非ざるマシンを作って出来たと喜んでいました。1年後にタミヤさんから
商品化されて、メーカーさんのリサーチ能力の凄さにビックリした記憶があります。何しろ40年は経過している昔話です。

調子に乗って2台作るぞと意気込んだのはいいのですが考えているマシンにするためにはキット製作と違って新しいパーツを相当量作る作業が必要のようです。
順序が乱暴になりますがご理解下さい。

ともかく1台は、
CB750「DAYTONA」仕様マシンに!
CB750F・900Fなどに使われている汎用フレームです。基本構造は従来どおりですが、若干の重量増加とツインカムヘッドを収納するために鋼性強化を兼ねてタンクレール部分を巧みにまとめています。面白いのはクランクケース部分はどのフレームにも乗ります。
このフレーム何故か新品でした。しかしキットとしては細かな部品が欠品してそのまま750Fは完成出来ません。

結論としてこのフレームを改造して
      
ボルドー耐久出場マシンRCB943に!

最初の製作はCB750デイトナにしました。

ともかくブレーキディスクのメッキを剥がすことから始めましたが、ハイター原液に3日間浸けてもムラが出て駄目でした。2000番の紙やスリで溝とりを含めて仕上げました。
ともかく目に付いた工作に時間がかかる部品から着手。
工作の間隙を縫って「ドラクエ9」を攻略したり、久し振りにいい加減さを味わっています。
同じようにスロケットと後輪ブレーキパネルが出てきたので塗装。キットでは何れもアルミ、クロームメッキが施してありますが、HRCが準備していりものは全く別の材質と考えるべきで、資料どおりの鋳造製らしいグレイの濃い完全梨地色にしています。
スプロケットはアイアンカラーでそれらしくまとめています。
CB750のホイルパーツ

前回にも掲載していますが、今回Hリムに改造予定と申し上げていたので、比較のために再掲載しました。
スポーク張りの終わったHリム

何十年振りに大型スケールとの関わり、若干面食らいました。通常半日もあれば済む作業が2日間以上もかかりました。
志賀虫ピン4号線径としてはジャストサイズでしたが、前輪はディスクブレーキのためハブ小さく、曲げ代を考慮すると長さギリギリで1mmの余裕もありませんでした。
しかし鍔付きニップルのスポーク側の丸め加工で出来上がりとしては満足のいく結果となりました。
仮にタイヤを装着して見ると1:6は「やはり大きい」と今更ビックリしました。
最も気にしていた部分タイヤ周りが納得できると、調子がでてきました。それでは好きなキャブレタつくり(今度は組み立て)から始めました。
キットのフアンネルは全長の長い国内用が装備になっていますが、USホンダ向けのショートタイプに変更、取り付けバンドを追加しました。
京浜キャブのボデイ色はガンメタル・ブルー・シルバーの3色にクリアーを少し入れて調色しました。
細かい彫りこみやネジ類がキレイに出ていますから下地塗装はしていません。
アクセルワイヤーはホンダ独特のグレイです。細め直径1mmに変更しています。

途中でシートカウルの貼り合わせが確認できたので、エンジンまわりを後回しにしました。
シートとカウル

シート部分はキットの部品のように上手く作れる自信がないのでそのままに、そしてカウル部分だけ新しく作りました。仕上がり状況を見るために1200サフを軽く吹いています。

カウル素材はプラです。
そして塗装

素材を見ているうちに我慢できず塗装をしてしまいました。これで少しでも出口の見えるような気持ちになり作業が進むのではと・・・・
出来上がったシリンダー

キャブとの脱着を繰り返しているうちに、シリンダー部分だけが組みあがったので塗装して完成させました。
カムカバーだけアルミメッキに薄くマットクリアーで抑えています。ヘッド、シリンダーはメッキを剥がしてマットの強いシルバー、グレイシルバーの2色にまとめています。
ビッグスケールは塗装も難しい。それよりもほぼキットの組み立てに近い作業ですから塗装が最も重要部分だと頭を抱えています。


次回は順次出来上がった部品を組み立てて、できればDAYTONAタイプは完成まで漕ぎ着けたいと思っています。
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