Modeling note file 15

TOY modeling BENTLEY Greenpower Team Formula24
Bentley
不老隊の松永隊長から時折、WEBからとても興味深い情報を提供して頂いています。「ここをクリック」に乗せられて発見したあのベントレーの栄光のゼッケン8番を付けた
ヒストリックレーサー・・・ではなく電気モーターのみで駆動するフォミュラーカーでした。
坂道を下りきるソープBOXレースを連想させる、可愛いマシンに魅了されて、
苦手な4輪の模型(TOYの分野かも)を製作してしまう結果になりました。
1:18スケールでタイヤの工作を始め転用部品は使わない(あまりにも簡単で
使えない)事でのぞみましたが久し振りに遊び心が満喫できた1週間でした。

フルスクラッチですが、二輪とはジャンルも違い工作少年の思い入れだけの完成品をモデリングノートに掲載するのも場違いかも知れません。


 あるオーナーがヨーロッパ旅行の途中、スイスの山道でクランクシャフトを飛ばしてしまい、スイス工場に国際電話してパーツを依頼したら、待つ事しばし何処からとも無く1機のヘリコプターがが飛来し、あっという間に修理を完了して飛び去って行った。やがて帰国したオーナーは待てど暮らせど請求書が送られてこない。業をにやしたオーナーが工場に電話をすると「当社にはそのような記録の事実はありません」さらに相手は”sir! Rolls Royce do not go”..これはまさしく作り話で現実には請求書も送ってくるし修理代も支払なければならない。しかし、この会社のことになると必ず話題になる作られた神話のようなエピソードは超高級車志向のオーナーにとってたまらないくすぐりかも知れません。今回のベントレーは高級車製造とは全く違う世界に、E・COの研究開発の分野に挑戦している人たちを企業がカレッジを開いてチーム編成までして未来技術を育成している。そんな異なった側面を持つメーカーの姿勢を知る事が出来ました。

 テスト風景
 
  松永隊長の解説










松永隊長に電気自動車耐久レースの大枠とレギュレーションについてご教示いただきました。
ご親切に要約を翻訳して下さったのでそのままご紹介させてください。


英国で行われている電気自動車耐久レースGreenpower。
1999年より始まったこのレースは、四つのカテゴリに分けられています。
Formula Goblin
小学生のためのレース、電気自動車Goblinキットが用意されており、そのキットを学校単位で購入しレースをする。
Formula 24
24vモーターと12ボルト鉛蓄電池4つを使いレーサーを作る中学生のレース。
Formula 24+
中学生のレース「Formula 24」の基本レギュレーションを使い16歳〜21歳までの学生レース
背の高いドライバーのために車両の長さエアロダイナミクスの強化が許される。
そして2008年よりこのFormula 24+の中に、企業の徒弟学校等が出走できる
Corporate Challenge
クラスが新設されました。
ここにBentley Motorsがエントリーしたのです勿論スタッフドライバーは徒弟学校の生徒たち。
その車の名前は Continental DC(直流)。名前が洒落てますね。
学生レースと侮る事なかれ、 Continentalと謳うだけあってとっても本格派、カーボンモノコックのボディ、
24vのモータ-、それを制御する自製ECU、ミシュラン特性のエコマラソンスペシャルタイヤ、
そして同社の最高級GTにも使われているアルカンタラのインテリアトリム!
パフォーマンスは最高速40マイル/h。
でゼッケンNo.は栄光の#8 言う事無しです。
2008年の最終レースでは並み居る強豪の中、3位/12台のリザルトを残しています。
 
ボデイ形成の素材

ヨシムラ鈴鹿8耐製作記で少しお伝えしたケミカルウッド
この素材を何とか活かしてみたいと、プラ素材に訣別?
(そんな事言い切っていいのでしょうか)
あえて小さなブロックを切断して接着の状況を確認してみましたが、瞬間接着剤であればほぼ完璧、というかくっ付くと絶対外れない。
接着面も若干のラフが許されます。これひょっとしたら排気管なんか挑戦できるかもと、元気よくスタートしましたが・・・・・
成型には

この素材を早くから取り組んでいる先輩諸氏は簡単にこなされているのでしょう。どんな道具でどんな手順で進めればいいのかわかりません。
金属用ルーターでは削り量が少なく、いたずらに黄砂のような微粒子ばかり発生して作業が進みません。
結局、木工粗削りで上の写真状態まで、あとは木工ヤスリと180布サンダーで形を出していきました。
始めてですから素材の強度を判りません。コックピットは
・・・あとからくり貫く・・・乱暴な結論です。最終的には2000番ペーパーで研ぎ上げましたが、引き傷があると修正は難しいですね。サフでの修正はプラ素材の方が楽です。目立つ傷は全て瞬間で埋め尽くして仕上げました。サフはモデラーズのレジン用を使っています
ホイルの製作

今回最初に浮かんだのは足回りでした。
ミシュランエコマラソンタイヤとカーボンホイル。
ここをそれなり解決しないと到底進みそうにありません。
05〜1mmを組み合わせてギリギリ緩やかな曲面を出しながらホイル幅2・4mmで組み立ててみました。
スケール図面には95%で収まる範囲です。
同様に前輪用と後輪用合わせて4個を作りましたが、
4気筒のCRキャブつくりから見るととても楽でした。
但し、リムのヘッジ部分がシャープになり、
真円をキッチリと出すために最終的に4個合わせて、
サイズ確認をしています。
タイヤの落ち込みは1・5mmの深さです。
タイヤの試作

こんな細いタイヤはどこかで見たけど、一時大ブームであった弾丸レーサーに・・・・
探してみましたがスケールで全く使えそうにありません。
結局電線の外皮を使って転用する事に決めました。
これであれば外径合わせを微妙に修正可能です。
ただ接続面に接着剤が使用できて塗装できる素材に限定されます。結局、屋内配線などに使うVAケ−ブル(16)と呼ばれる線材の黒い色から芯材を引き抜きアルミ線の継ぎ手を入れて整えた状態です。ホイルは全て同一精度、だったら4個同じタイヤをと、このあたりは調子よく進みました。
   完成写真    工作上のノウハウもありません。これからがコックピットの中を繰り抜いてシートをつくり
 ハンドルを取り付け露出したタイロッドまわりを資料に合わせてだけです。
 途中行程は割愛して完成部分で説明をいたしましょう。
写真上2枚(左右)
この目線で見ると50年代のF1のようですが・・・・


上から見た部分
殆どソープBOXレーサーです
フロント部分
前輪の車軸は思ったより大きく、これで路面ショックを
吸収する役目もしているのか?自動車のメカはまるで
音痴で、英語翻訳などとても無理で詳細は把握できていません。
見た目の範囲だけは出来るだけ忠実に工作をしています。

車輪止めはケミカルウッドの端材を遊びで作ったもので
これが一番よく出来ているかも知れません。
後輪部分(写真左)
3本のネジを外すとアクスルの中心に、電気モーターとゴグルベルト変速機能を組み合わせた、動力部分あります。サスペンション機能は全くありません。

写真左下
後輪のカーボンホイル。デカルを奮発しました。

写真右下
何と本格的なハンモックシートとセーフティベルトが装備されています。
ハンドルは航空機のようなU字型です。
写真左上
ステアリングを切り込んだ位置ですがあまり格好良くありません。

写真右上
ソルトレークを走るレコードブレーカーとは全く異なるほのぼのとした可愛さを感じます。

写真右
フロント周りのアップ(カーボンのデカル貼りが一番面倒な作業でした)
変な部品の追加

工作も終わりに近い頃松永隊長から連絡がありました。
「スポイラーを忘れないようにしてください」・・・「あんなの格好悪いよ。とんがり帽子みたいなもの、実際付いていないのに」・・・「レギュレーションで必要なんです。コックピットに収まったライダーのヘルメットのトップに合わせるので、個別に作られネジで着脱するように、さらにロールバーを兼ねているようですから。勿論カーボン製です」・・・・「あまり意味がないような気もするけど、デカルが残っているから追加するわ」・・・・(やりたくない部品つくりの反撥がにじみ出ている言葉) まあ、そんないきさつがあって追加しました。(結構難しい工作でした)


スポイラーをつけたBENTLEY
こうなると可愛いと呼べませんね。一角牛か?






松永隊長の解説にもあるようにベントレーは当然ですが
著名なメーカーがスポンサーとしてこのプロジエクトを支援しています。豪華なハンモックシートやセーフティベルトが提供されている訳です。

      (参考に英文資料をそのままで掲載しました)

Bentley Bentley Green Power Team SPONSORS

We would like to thank all of the sponsors below who helped out with the project, please use links to see their websites!The car itself has mainly been funded by the Bentley Engineering department, including all electronics and ancillary systems; The personnel department have secured our entry to the race. All carbon fibre work has been funded via the Bentley concepts department.

Buck & Hickman have provided us with a complete toolbox and tool set.
Radiometrix will be providing a wireless data modem so that we can send live values from the data logger to our laptop.
Exa have created simulations of our cars geometry in several different states
Fullymax supply lithium ion batteries for our auxiliary circuit (brake light, data logger and horn)
Willans generously provided a custom-made 4-point harness utilising formula 1 parts for low weight.
Note: Internet Access is required to view sponsors' websites


Bentley logo Radiometrix logoRadiometrix logo Buck & Hickman logo
Fullymax logoWillans logo Exa logo
 
広告 近日リリース?
とうとうキットの発売を考えて、BOX絵を準備しました。
値段は国内価格1200円くらいで・・・・・(誰が買うの

・・・・(松永隊長が一人だけだろうね)・・・・

「これは全くの嘘です」松永隊長と電話している時に
ジョークでキットの箱まで作りましょうとけしかけられた
産物です。
季節外れのエプリルフールは寒くて引きますね。

      柴田一弥
チームBENTLEYと入賞車
ロールスのエピソードの横にある写真は本物です。これは同じ写真をバックにして1:18の模型を重ねて撮影しました。
今回の工作少年の気持ちは、不得手な写真撮りさえも遊び心にさせてくれた楽しい時間でした。






少し充電しました。続けてE・COや電気自動車に取り組む事はありません
ヨシムラGS1000Rで苦しんだので
次回は小排気量車を予定しています。
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