Modeling note        file 27
 AJS 7R 350cc  1949      連載3部予定
 4月8日 フロントフォークつくり他            第3回
さくら 

桜が好きな友人のモデラーから開花の時期、種類、見ごろなど講義を受けました。
早速、早朝のウォーキングにカメラを持参して散歩道にある1本桜を写してみました。
満開でしたが樹木が小ぶりで歓声を上げるような風景ではありませんでした。
友人曰く「花は3日間だけの命、どんな桜でもそのなかで必ず心をとらえるものが見える。」彼は私より一回り若いのですが心境は枯淡の域に達しているようです。

だからプラモ製作でも彼はきわめて奥行きの深い素晴らしい作品を仕上げるのでしょう。
フロントフォーク

写真左 

フォークトップカバー6・2mmロッドをテーパー状に加工、次にインナーの通る穴を貫通、アンダーブリッジの入る切り込みを空けました。

写真右 
ボトムケースとフォークのブリッジ部分から下の構成部品です。下の展開写真を参考にして下さい。
フロントフォークの構成部品

左からボトムケース(キット転用)続いてインナーチューブ(ボトムケースに入る異形金属パーツはキットから転用)4・6mmプラロッドに3mmの穴を貫通。
ボトムケースとカバーの緩衝部分はアルミパイプ(電子部品店で購入超薄肉厚)を被せます。
そしてフォークトップカバーの切り込みととインナーの中間(2mmくらいの隙間)を合わせブリッジを入ります。
実際の組み立てではアンダーブリッジを挟み込むため、一番上のチューブは最後に上から挿入します。更にトップブリッジを重ねて3mmのアルミ栓を差し込みます。
写真左

分かりにくい説明でしたが、最初の素材段階での仮組み立ての状態です。尚トップカバーの上端部分にはメッキされたリングが付けられています。実寸で08mmくらい、アルミパイプを磨きだして追加しています。

写真右

塗装を済ませトップブリッジまで組み付けた完成状態のフロントフォーク。
時間を要した分だけ接着剤不要のカッチリした仕上がりになりました。
前後輪リム

アルミ40穴のリムがピッタリ。それは解っているのですが在庫がもうありません。ジャンクボックスにも適当な物もなく、キット付属4枚合わせのリムに手を入れて転用するようにしました。
キットのリムは中空のタイヤ付きで中心に5mmくらい突起があります。その突起を7mmくらいまで糸鋸で小径に切り取ります。
もともと完成後に展示したとき、中空タイヤの変形を防ぎ、装着の容易性が目的ですから。そうしないスポークの通る穴を10mm近く開けることになります。
ホイル完成

スポーク張りの作業は割愛させて頂きました。
ブレーキドラムの空気取り入れ口のフインが丸穴6個に変わり少し頼りなく見えます。
リムはクレオス・ウイノーブラック下地、同じく8番シルバー(つや消し剤3%追加)を1回塗装(オーバーコートなし)です。アルミリムの感じは出せたようです。
このキットだけなのでしょうがメッキ下地の糊剤が強力で下地作業で悲鳴を上げました。
フロントフエンダーステー

前回、フエンダー単体をピカピカに仕上げて掲出していましたが、ステー取り付け工作が先送りでした。
長い期間スクラッチ的な工作を続けている中で、実は最も面倒なのがフロントフエンダー、しかもステー部分なのです。構造も取り付け位置も確定していてもタイヤとのクリアランス、センターライン確認など微調整のため何度となく着脱をしなければなりません。今回1mm真鍮パイプを使いました。最終的に黒色塗装のためやや太めですが何とか収まりそうです。
前後輪ブレーキパネル

ベース部分は前後ともキットから転用しました。
左前輪ですが、パネルについている冷却孔の金網模様は削り落としています。レバー類は新たに工作しました。
右後輪も同じ様に冷却孔関係の成形部分は取り除いて
ブレーキレバーの位置をはじめレバー類は新たに工作しています。いずれも粗仕上げの仮組、未塗装です。
エンジン

エンジン本体はキットを転用します。第1回でお伝えしたようにシリンダー、ヘッドのフインを正確な形状と枚数に改めることと、OHCトレインの給油回路ホース端末をアルミロッド09mmに取替えをします。
ゴールド塗装が難物で色を加えると沈殿が激しく考えている金色が出ません。結局オバースレーで処理するしかありませんでした。
このあとエンジン周りは殆ど手を加える部分がありません。
あとは1次駆動系のカバーの工作ぐらいでしょう。

ガソリンタンク


ごく普通の卵型でヤマハSRのタンクに良く似ています。
キットのタンクの内側部分を転用して、外側からプラ板で囲むように貼り付けるいつもの工作手順で中空になっています。(工作写真は割愛しました)今回はヘッド周りの複雑な凹みを考えると無駄な工作はしないと完全に割り切りです。
写真でもわかりますように、タンクサイド大きめの穴が2箇所あります。取り付けボルトがあってその上にゴムキャップが被せてあるようです。資料でフレームの位置と合致するので・・・あくまで推定ですが。


季節も変わりやっと暖かくなってきて製作ピッチも少し上がったようです。次回後輪部分、ハンドル周りなどをつめて仮組まで完了させる予定です。          柴田一彌

 4月16日    何とか仮組まで? 第4回
さくら 2

桜の見頃は僅か3日間、その話を聞いてから
散歩道にある数本の桜の開花期間が気になりました。
この桜、種類もわかりませんが、多分満開の最後の日かも知れません。
エンジン右側

前回、クランク周りの変更した部分を掲載していました。
実はシリンダーの形状が少し変わったためにカムケースの組み付けも修正の必要がでてきました。
エンジン左側

ギヤボックスとクラッチ部分を追加してフレームに搭載できる状態まで組みあがったところです。
格別にご説明するところはありませんが、キットでは確かスパークプラグキャップが無かったので追加工作しているくらいです。
写真左
スミス回転計(ハンドルトップブリッジに付けられます)

写真右
展示スタンド 仮組など工作上必要なので早めに製作しました。
前後輪の組み上げ
排気管
いつも後回しの排気管今回は少し早めに着手。実車はスチールにクロームメッキです。金属素材を随分探しましたがエキゾーストパイプに適合するアルミ管がありませんでした。したがって、メガホン部分だけプラ材で製作、エキゾーストはキットから転用しています。


写真下(フレームとシート)
フレームは塗装が不十分でパラパラと剥げ落ちて再塗装をしました。たまたまシートのリベット打ちがとても調子よく出来たので拡大写真を載せました。
タンクの子持ちライン(難題の連続)

AJSのガスタンク。オイルタンクいずれも金色の子持ちラインが全周しています。実車は専門の職人さんがエナメル塗料を筆手書きで・・・・到底私には不可能ですから初期のキットにあったインレタタイプのデカルからインクジェットデカルを作り曲がり部分だけRを繋いでOKと判断。
金色もそれなり(原紙程度)に出ましたが、透けてしまってラインが見えません。幅04mmくらいラインの重ね貼りは見事失敗しました。次にH社から販売されているゴールドデカル、誤って他の部分に付くと剥がせません。間隔をあけて円周を貼るには無理でした。また色合いもカッパーに近い金属そのものでAJSのロゴとミスマッチです。

ヒコーキをやっている友人たちは国籍マークは勿論、部隊マークやシリアルまでデカルを使わずMテープとスプレーでこなします。出来ないのは私がいつも安易な手段に頼るからでしょう。
型紙作り

一念発起(そんなに身構える事ではないのですが)自分なりであえて面倒な手順を考えてみました。2本の子持ちラインには4枚の型紙が必要でした。(プラ板05mm使用)
ライン幅に相当する分だけ全く同型で小さくなることが必須条件です。こんな面倒な作業は始めてでした。
平面に03mmのボールペンで重ね書きをすると微妙に幅が違うのが分かるので修正に次ぐ修正で、ましてやオイルタンクは小さくって本当に難物でした。慣れている方々から見ると何だそんな事、もっと手軽で良い方法があるよと言うことでしょう。本当は書いていませんがもっとたくさんの試行錯誤を繰り返しています。
ライン塗装前のタンク

そんなこんなで、マスキングテープを貼る段階まできました。テープはタミヤ40mm幅が繊維質が少なく伸びないので変形しにくいと思いました。最初はカッティングシートに貼り付けて切り出していましたが、ガラスに貼り型紙と両面テープで固定、タミヤ30度鋭角カッターナイフとの組み合わせが一番上手くいきました。但しカッターの刃は大量消費しました。にじみ防止の事前スプレーなど考えていくとタンク完成にはまだ若干時間がかかりそうです。
仮組

そんな経緯でタンクとオイルタンクが後回しになりました。
ともかく出来るところを全て片付けておこうと、ここまでとりあえずまとめました。
塗装は難しいですが流石金属フレーム、組み付けはピッタリでした。

次回はタンク、排気管の塗装が終わらせて最終回、完成写真をお伝えします。
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