Modeling note        file 21
MotoMorini 250cc 1958年   GP RACER     
  2月20日   やっと完成しました 最終回 完成写真集
正月の休みから製作開始、もう少し時間がかかるだろうと決めていましたが、思ったより早く進みました。
今回は最初に想定したようにジャンク部品から出来るだけ転用、そして資料で不明な部分は思い切って妥協する。加えて併行作業の徹底、ともかく限られた作業時間で最大の効率を発揮させました。(まるで某自動車工業か?もう模型作りの楽しみから脱線しかけているぞ!)そして何とか完成できました。

お遊びで実車サンプルと同じアングルでモノクロ写真を撮ってみました。モノクロのほうがあらが見えずキレイで少し残念です。
完成写真1(上面右横から3面)

何れも250cc単気筒マシンとしては大振りな表現になっています。やはりフェールタンクの形状とsリンダーヘッドの大きさが500ccシングルのような雰囲気を醸し出しています。モリーニとしては175ccからの発展型で最初のDOHCで、ほぼワンオフのマシンです。
完成写真2(上面左横3面

左側から見るとカムとレインがありませんから、ごく普通の250スポーツマシンの雰囲気に見えます。
健康優良児的な狙いはタイヤの表現だろうと思います。
初期のモリーニキットのタイヤですが、リムとドラムの微妙なサイズのやり取りで58年代のレーシングタイヤらしくする事ができました。微調整といっても05mm範囲内でまとめていますが、数値では見えない値で表現力はかなり変わるものだと思いました。
完成写真3(異なったアングルで)

左上の写真が最も58年モチーニらしいと思えます。
右正面からも捨て難い魅力ある一面です。
上面写真はその大きさを表すイタリア車らしからぬシングル250の安定感?(少し食べ過ぎの人)
クローズアップ1

(上左)プラチエーンを転用、スプロケットはアルミ5mm板で製作。一応緩み留めワイヤリングなども。シフトペタルのかかと側は長めで頑丈な作りです。06mmアルミ板使用。
(上右)実車資料と同じようにパイプ・カプラー・ホースとオイルサンプの工作をしていますが手順としてはとても楽で助かりました。タコ取り出し口は何故か車体色?
(左)後輪の左側の拡大です。チエーン引きは意外に古典的な手法です。06mmアルミ板と1mmネジの組み合わせです。
クローズアップ2

(左上)タンクはフレームのセンターにボルト留めされています。
(上右)ステアリングまわり、特に説明はありません。
(左)フロント前輪部分、フロントタイヤ削り込んで形を修正しています。60年の雰囲気が出ているか、チョット疑問です。
クローズアップ3

ここではタンクの出来上がりです。実際は最も完成が遅れた部品です。タンクマーク下の膨らみ、直ぐあとのニーグリップ部分の極端なくぼみへのつながり、この独特の形状がどう表現(どう工作するか)出来てくかなと心配でした。
下地ホワイトでは雰囲気がつかめません。さらにプラ素材張り合せ部分の痩せと軟化で時間をとりました。最終ツートンに塗り分けてほっとしました。

デカルはインクジエットプリントで作りました。
待望のコタツコードを使っています。エンジン本体が大きいのでサイズ的には丁度いいところでしょう。
クローズアップ4

レーシングマシンとしては中途な感じのセミロングシート
直線での伏姿勢を楽にする目的でしょう(カウルレスの国内レギュレーションにも参加するため?)しかしスーパースポーツに近い市販レーサーのようなマシンには親近感を覚えます。好みの問題でしょうが洗練されていると思いますが、皆さん如何でしょう。

ホンダRC142(1958年マン島出場)のレーシングマシンとして比較するとやはり、アルマーニの世界でしょうか。
2台のモリーニ

(右)1961年製(鈴鹿仕様)プロヴィニが乗ったマシンです。
(左)今回製作の1958年のモリーニ。
カメラトリックはあありません。ホイルベースは全く一緒で重量もほぼ変わりません。それでいて大きさが違います。
特にタイヤは同じ物を使っていますが、フロント275と250の違いが分かるように、また1台の単気筒マシンが熟成されていくとこんなに変化するものか興味深いものがあります。
2台のモリーニ

(左)2台重ねて撮影しましたがこれは遠近感から61年型が大きくなります。比較できない失敗写真です。


(下左)カメラ目線を少し下げて、いつもの「レーサーはこの角度が一番きれい」を狙ったのですが、左右似たり寄ったりでした。
(下右)いずれにしても250シングルマシンとしてはド迫力を感じる後姿です。
おわりに

本年度最初の作品はイタリア車になってしまいました。工作の行程を通して、全体構造のとらまえ方など定番どおりになっていない、これが最大の魅力であったようです。
このマシンの見せ場はこのアングルでした。閲覧ありがとうございました。

次回作品について!
”HONDA50thAnniverary”HondaRacingを意識してホンダマシンに挑戦したいと思っていますが、資料収集の都合で車種はまだ決めていません。


今回の製作記のなかで、人名や地名の和訳のニュアンスが少しおかしなことになっています。正しく表現できていないくて申し訳ありません。ご高察下さい。  
                       柴田一弥
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