「姿勢について考えてみる」

今回は姿勢について。
以前椅子の座り方についてのコラムがありましたが、今回は、さらにプレイ時の姿勢と心構えについて、もうちょっとつっこんだ解説をしていきたいと思います。

実は、基礎編の中で一番重要な所かもしれません。
今回の内容は、よく頭に入れて置いてください。


1、背筋の伸ばし方

結構背筋が曲がってプレイしている人がいますが、これはあまり良くありません。
かといって、必要以上に背筋を伸ばしすぎるのも、体が固くなってしまいますので、望ましくありません。
プレイ前、最初に椅子に座った時の、リラックスした体勢を常に維持するように心がけてください。

背筋が曲がってしまうのは、目押しに頼っている人に良く見られます。
目押しも必要な部分は確かにあるんですが、それでもあまり猫背にならないように注意しましょう。

背筋が曲がっていると、ストロークは勿論、移動などにも支障が出ます。
とはいえ、プレイ中は画面に集中してしまうため、なかなか背筋を気にする余裕はないとおもいます。

まず、最初のうちは、プレイ前、一番最初に座った時に、まず自分の背筋を整えて「シャン!」とする、といったところからはじめてみましょう。
座ったら、モード選択の前に、スティックを両手で持ったまま、まず大きく背伸びをしてみましょう。
4〜5秒ほど背伸びをしたら、再度体中の力を抜いて、リラックスした状態になります。
心を落ち着けてから、モード選択・最初の曲選択をしていきましょう。

こういったちょっとした体操を最初に行うことを継続することで、馴れてくれば、常にきちんとした姿勢でプレイすることができるようになってくるとおもいます。


2、リラックスできる体勢を見つける。

1の続きになりますが、プレイ時の姿勢で大切なのは、背筋が曲がりすぎず伸びすぎず、
常にリラックスした体勢で、余裕をもってプレイする。と言うことです。

綺麗なストロークを継続する、スムースな移動を行う、ためにはプレイ中も、リラックスした体勢を維持していなくてはいけません。
自分が一番リラックスできる体勢・座り方を見つけていきましょう。
自分の一番リラックスできる体勢・座り方を見つける。=自分のプレイスタイルを確立する。ということになります。

例えば、クロススタイルを実践する場合でも(クロスについては後日詳しく掲載)、どう体を向けて、どういう握り方、手の向け方をするのが一番楽な体勢でクロススタイルを維持できるのか、また、そこからスムースな移動等に移行できるかどうか。
こういったことを意識しながら、自分が一番楽に叩ける体勢を模索していきましょう。

参考までに、私のプレイスタイルを掲載しておきます。

まず椅子の位置は、浅く座った時に、足がペダルの真ん中からやや上部あたりにくる辺りの位置にセットします。
他の人に比べると、やや遠めかもしれません。
できるだけ体を幅広く自由に動かしたいというのと、やや長めのスティックを使っていることから、こういう位置に落ち着きました。
私は、この椅子のセッティングは結構繊細に、センチ・ミリ単位で気にします。
プレイ中も、しっくりいかない気がしたら微妙に調整します。
次に、最初の体の向け方。
画面に向かって正面というよりも、スネアとハイハットの間に対して正面になるような感じで座ります。
この時、足はやや開くような感じで、左足はハイハットの丁度下、もしくはそこからやや右寄りあたりにセットします。
ハイハットはクロススタイルで叩きます。
ただ、ドラマニ筐体のセッティングでは、スネアが高め・ハイハットがやや低めになっているため、クロスが非常にやりにくくなっています。
左手のスネアをちゃんとストロークできるようにするため、右手ハイハットはやや高めから、パッドの真ん中〜右上部あたりを中心に刻んでいくようにしています。
また、私は通常ジャーマングリップをメインに使ってますが、クロスで刻む時に限っては、結構極端なフレンチグリップになります。これだと、ハイハットでリズムを刻んでいる時、左手側のスティックとぶつかり合わなくて済むからです。
バスは、ヒールアップでやることが多いです。
早いバス連打に対応できる点を重視してます。
また最近、空いている左足のほうでリズムを取るようにしています。
体全体でリズムを感じ取っていけるようになるので、慣れてくると、リズムキープにたいへん役立ちます。

かなり細かく書きましたが、以上が、私の現在のプレイスタイルです。
ですが、一概にこれが正しい、というのは言えません。
このスタイルも、まだまだ改良の余地はあると思いますし、一人一人、自分のプレイスタイルは違ってくるはずなので、これはあくまで参考として、自分自身のプレイスタイルを確立させていってください。


3、画面の見方

プレイ中は、おそらく流れてくるチップを見るため、画面に集中してしまっているはずです。

そのため、実際には見当違いの部分を叩いていて、思わぬところでミスが出てしまう、というのも少なくありません。

また、最初の頃は、チップが大量に流れてくるのにパニックになってしまい、どこをどう叩いているのか、ハチャメチャになってしまうこともある(あった)かと思われます。

プレイ中は、100%画面に集中してしまうよりも、ある程度パッドにも目を移す余裕をもったほうがいいと思います。

これ、結構重要だったりします。
前述の「常にリラックスして叩く」という姿勢にも繋がりますし。

特に、ハイタムより右側のパッドへの移動を行う際、画面方向にばかり体が向いていては、スムースな移動ができなくなってしまいます。
また、画面に集中するあまり、自分が正しい叩き方ができていない(余分な力が入ってしまう・パッドの中心地点が叩けていない)のに気がつかないことも多々あると思います。

パッドを見る=画面から目を離す、ということなので、最初のうちは結構怖いものがあるはずですが、そこは勇気をもって、ちょっとずつ、パッドに目を移す練習をはじめてみましょう。
100%画面に釘ずけになっていた人は、まず1%パッドを見ることから。
例えば、小節終りのアクセントになるシンバルを叩く時だけ、シンバル方向を見る。とか。
パッドだけではなく、スティックを見ることでも、ヒット部分の確認は勿論、自分のストロークがきちんとできているかの確認になりますし、また、スティック同士がぶつかってしまう、というのが防げるようになってくると思います。

画面を流れてくる譜面に振り回されることなく、常に余裕をもってプレイする。
これを実践できるようになることが、大きなレベルアップへの第一歩です。


4、プレイ時の体の向け方

前述の画面の見方の続きになりますが、
視線が画面に集中してしまうと、体もほとんど画面に正面から動かないままになってしまいます。

手の動きだけで、各パッド間の移動を行うと、やはりどこか無理がでてきて、余分な力が入ってきてしまうことになります。

ロータムの連打が苦手な方は、これに当てはまるのではないでしょうか。

スムースな移動及び各パッドのストロークを行うためには、それぞれのパッドを叩く時、腕だけを伸ばすのではなく、体をそのパッドの方向に向ける必要があります。
それこそ、ロータムの連打の際は、ロータム側に体を向けて叩いていくようにすれば、上手くいくようになってくるはずです。
移動の際、腕の移動に体の向きがついていくようにしていけば、移動の際・また移動後の体勢が安定してくると思います。
視線を画面から完全に離す必要は、別にありませんので、画面を確認しながらでも、体は腕の動きに合わせて回転するように動かしていっください。

また、背筋の話に戻りますが、この体を向ける際も、背筋が前かがみ過ぎになってしまってはいけません。
前かがみになると、その後の移動に支障がでますし、足のコントロールもうまく効かなくなってきます。

常に、リラックスした体勢で、上半身を自由に動かしながら、ストロークを行っていく。
16分でのSN8・HT4・LT4の移動連打等では、これは必須になってきますので、是非実践していってください。


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